25話 文化祭その3 た、単純・・・
「はあ?冬斗が腕相撲に負けて落ち込んでる!?」
「そうです。なので、千夏ちゃんが慰めてください!!」
「イヤ。めんどくさい」
そ、即答されちゃいました!好きな人が落ち込んでるのに慰めようとしないなんて、鬼畜すぎます!た、確かに、若干いやかなり、めんどくさそうな作業ですが、好きならそれくらいしてくださいよ!
あ、言い忘れてました。皆様、ご機嫌いかがですか?私はと言うと、微妙です。何故なら、あれから冬斗くんが落ち込んだまま、持ち直さないからです。その為、千夏ちゃんを呼んだのは良いのですが…
「イヤ。そんなの、ゆうりがすればいいじゃん」
「そこをなんとかお願いします!!」
「しても無理だったから言ってるんです!」
「って、そもそも何処にいるの!?」
「え!?あそこにいるじゃないですか!!」
「ん?ぎゃっ、キモチワルッ!」
おお~まだまだ、毒舌は活躍中のようです。好きな人でさえ、気持ち悪いと言えるなんて、さすがです!!ですが、その毒舌を私に向けないでくださいね!!
「で、何て言って慰めたの?」
「ええと、『また今度、腕相撲しましょう』とか『後で、何か奢ってあげますから』などですかね~」
「そんなこと言ったの!?あのね、『弱くてもカッコいい!!』とでも言っとけば、機嫌なおるんだよ」
「本当ですか!?」
「うん。じゃ、行ってらっしゃーい」
えっ、あ、ちょっと、逃げないで下さいよ!!…こんなことで機嫌が直るのか解りませんが、とりあえず、やってみるだけやってみます!!
「冬斗くん、弱くてもカッコいいですよ(by千夏ちゃん)!!」
「えっ!今、何って言った?」
「だから、弱くてもカッコいいと言いましたが…」
「ホ、ホントに!!」
「え、あ、はい」
た、単純…千夏ちゃんの助言でこんなにも簡単に持ち直すとは思いませんでした。何故か、落ち込む前よりも輝いてます。はっ、こ、これが、二人の愛の力なんですね!!
それにしても、何故か最近、胸が傷むんですが病気ですかね?もしそうなら、若年性アルツハイマーといい、私は年寄ですね。
「ゆうり、もうすぐ本番だから行こう!!」
「はい!!」




