21話 稽古では
『天の羽衣を着た者は心が人間とは異なってしまうわ。でも、一言、言っておきたいことがあったから少し待ってて』
『遅い』
『訳のわからないこと言わないで!!』
『ええと…』
「カット!!ちょっと、セリフを忘れないでよ。しょうがないから、休憩を取るから覚えといて」
「はい…」
失礼しました。今のは、『竹取物語』の稽古模様でした
まあ、あれから、一週間経ちました。なので、劇の方も着々と出来てきました。もう、後には引けない状況になってしまいましたよ。本当はやりたくないんですが…
そういえば、千夏ちゃんが今回も、私の理想を手にしてるんですよ!!だって、台本作成係りですよ。なので、もう何もしなくて良いんですよ。ズルくないですか!?みなさん、私は裏方がしたいんですよ!!
「あ、ゆうり、見てみて!」
「冬斗くん、何ですか?」
「ジャジャーン」
「わあ、衣装が出来たんですね。とても、似合ってますよ!!」
「本当!?良かった~」
「反応が女子ですね~」
「そうそう、俺いや私は本当は女子なんだよね~。って女子じゃないよ!!」
「ノリツッコミ、ありがとうございました」
「こんな姿で、ノリツッコミする日が来るとは…あ、呼んでるから、バイバイ」
それにしても、良いですよね、美形の方は。だって、何を着ても似合うんですよ。こんな人が居たら、輝いてるはずのかぐや姫が、まったく輝いていないとういう奇妙な現象が、さらに目立つじゃないですか!あ、ちなみに、冬斗くんは帝役です。大変ですよ!!帝を振らないと行けないんですよ。皆さんが、『何故、振ったの!?』って言いたくなるような帝を!!
「ねえ、話聞いてる?」
「へっ?って、千夏ちゃん!?」
「やっぱり聞いてない…」
「ご、ごめんなさい!!」
「まあ、いいけど。困るのは、ゆうりだし」
「もう一回だけ、お願いします!!」
「うーん…やっぱり、ムリ」
「ヒドイですよ!!」
また、やってしまいました。最近、話を聞いてないことが多いんですよね~今も、千夏ちゃんの話を聞いてなかったですし…しかし、さっきは何て言ったんでしょうか?誰か知ってますか!?なんか、悪巧みしてそうな気がするんですが…そうだったら、聞いてないのを分かってて言いましたね!!うーん、怪しいですね~




