みなとちゃんと妖精の店3
レジカウンターの方に並んでいるカレンちゃんから徐々に後ろへ遠ざかると、目線の先にある場所が私の目に留まる。
その場所はキャッシュレジスターが置いてある場所の背後の部屋、ではなく丁度その部屋の二階にあたる部分だ。
何故か壁と似た色の大きな布地がカーテンのように掛けられていて、その空間を意図的に覆い隠している。
うーん、ミステリアスな空間というよりも怪しい空間ね。
私がじっと静かに観察しているのに気が付いたのか、カレンちゃんは後ろを振り返り、そのまま私の方へ近付く。
「ミーナ、どうしてそんな控え目に後ろの方へ並んでいるの? こっちに来たらいいじゃない」
そして、此方の方へ来るように、歩きながらも頻りに手招きをしている。
どうやら、カレンちゃんは私の行動に疑問を持っている様子だ。
「ええっと、別にレジの方へ並んでいるわけじゃないよ。まだ、何を買うか決めていないし……ただ、さっきレジの近くで女性に話し掛けられたじゃない? でも、その人物が見当たらなくてさ。それならば、いったい何処にいるのかなーって、声の主を今捜しているところなんだ」
なので、どうして私が此処で立ち止まっているかを、カレンちゃんに軽く説明する。
「ああ、そうなの、そういうこと。そういえば、ミーナは此処には初めて来たものね。知らないのも当たり前か…………」
カレンちゃんは頷きながら納得するも、気になる言葉を然り気無く口に出した。
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