みなとちゃんと妖精の店2
扉に取り付けてあるウィンドチャイムをゆっくり鳴らしながら、私は、恐る恐る店内に入る。
初めて訪れる妖精店。私は、ここの店員さんと仲良く出来るかしら。
……多分、迷惑の掛かるようなこと、おかしな行動や言動、そこらへんを気を付ければ大丈夫だよね。頑張ろう!
「お、お邪魔します……」
「お店は営業中なんだから、そんなに畏まらなくてもいいのよ、ミーナ」
「ああ、そっか、そうだね」
カレンちゃんは、常連客のような堂々とした足取りで、一直線にキャッシュレジスターが置いてある場所へと向かう。
「あら? 変ね。いつもなら、この辺に居るのだけど」
レジ前に着くと、きょろきょろと辺りを見回すカレンちゃん。
どうやら、店員さんを捜している様子。やっぱり、カレンちゃんは顔見知りなのかな。
スタスタと歩いて行ってしまったカレンちゃんに漸く追い付いた。
まだきょろきょろと捜している彼女に話し掛けようと、口を開こうとした瞬間、
「やあ、いらっしゃい。お二人さん、何をお探しかな?」
知らない女性の声が私の耳へと届いた。
私も辺りを見回したが、ここには私とカレン以外誰もいないようだが……
入店するときに感じたけど、このお店は、やけに天井が高い。
私の見える範囲に階段が見当たらないが、もしかしたら、店奥に設置されているのではないかしら。
でもって、現在、二階に店員さんが居るのではないかしら。
これは私の予想なんだけど、どうだろう?
店の上方をより観察しやすいように、じりじりと私は後退する。
そして、私も顔を上へ向けながら、少しずつ移動する。




