妖精国へ
――妖精の手引きによって、妖精国への道は開かれる。
んー……、でも、噂によると、他にも行ける方法があるらしいんだよね。
誰にそれを教えてもらったのか、残念なことに覚えてないけど……もしかしたら、みなと君が知っていたりするのかしら。
折を見て、みなと君に聞いてみるのもいいかもしれないね。
みなと君とアイス君との待ち合わせ場所は、確か妖精国にある入国門の付近だったはず。
五分前行動よりも早い十分前に、集合場所に到着したけど、どうだろう?
私たちが先に着くかな。それとも、みなと君たちの方が早いかな。
「おっ、いたいた。みなとちゃんとカレン、こっちだ、こっち」
「あっ、みなと君、アイス君、おはよう。待たせたね」
どうやら、みなと君たちの方が早く着いていたようだね。
「今、来たばかりだから全然待ってないよ。でもって、おはようさん、みなとちゃん&カレン~♪ 天気が崩れなくて気持ちの良い朝になったね」
「おはよう、アンドは止めてちょうだいな。私、あんまり好きじゃない表現なんだから」
私の隣に立っているカレンちゃんは、朝の挨拶をした後、上目遣いで嫌そうに忠告する。
うふふ、二人は、とっても仲が良い。
「ミナミナ、急に走るな…………って、二人とも来ていたのか、おはよう。今日は、よろしく頼む」
「アイス君、おはよう。こちらこそ、よろしくね」
みなと君を追い掛けていたアイス君が、私たちに気付いて合流する。
それにしても、妖精国に来ると妖精の大きさが変化するのには驚きだね。
手のひらサイズだった二人が、この国に近付くと、小学校の高学年から中学校の一年生くらいの身長になるんだもの。
でも、本来のサイズは、こっちが正しかったりするのかしら。




