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夏生詩集

変えるべきは

作者: 夏生

姓名判断

どれもこれも同じことを言う


「改名した方がよいでしょう」


気にすることはない、と自分に言い聞かせる


生涯安泰です!とお墨付きをもらった

身内は生涯多難な道を歩んだ


それでも気にしてしまう自分がいる

困難にぶつかった時

突破口を手探りして、泣きながら

子どもより幼くなって


名前を変えるだけで開けるのか

簡単な方法があるのか

藁をもすがる思い、の惨めなこと

間違いはこの安易さからはじまる


名前を三回、四回変えても

短命だった人がいた

名前変えたって、心の中を変えていかなきゃ、変わらないよ

とは、祖母の言葉


悩んで悩んで、悩みつくして

考えて、考えて、考えつくして

答えの見いだせない、堂々巡りでも

自分なりに答えを見出して


そうしていくうちに、心は変わっていく

藁なんか捨てて、自分の足で立てるようになる


名前は名付け親の心が入っているから

どうしても変えたいなら、親への不義理分の

不幸を受け入れる覚悟が必要なのだと

祖母は言った


息子がもし、運気上げるために名前を変えたいと言ったら

同じことを言おうと思う






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