日豪EPAというものを結んだらしい
日豪EPA(日本・オーストラリア経済連携協定)というものが締結されました。
2014年4月7日、安部晋三 首相 とオーストラリアのトニー・アボット 首相 は、日本で首脳会談を行い、日豪経済連携協定に大筋合意することを決めた。
2014年7月8日、オーストラリアを訪れた安部首相とアボット首相は、経済連携協定に調印した。
で、これによって、日本の輸出する自動車部品の関税が撤廃される他、オーストラリアからの輸入される石炭、石油、食品の関税が大幅安くなります。
日本・オーストラリア経済連携協定の概要
http://www.customs.go.jp/kyotsu/kokusai/gaiyou/australia/gaiyou.pdf
これはTPPを牽制するために締結された狙いもあるでしょうが、
すでに、日本の農業は、関税がゼロになった場合、北海道だけで一兆3000億円の被害が出て、8万人の農家が失業すると試算されています。
もちろん、関税をゼロにするなどという内容には調印していないのですが、
この協定を調印しても、関税は10%以上をかける予定でいるそうです。もともとが30%以上かけてますので、オーストラリアにとっても美味しい協定であるわけですが、オーストラリアで報道されるような自由貿易協定ではありません。注意が必要です。
まあ、なんせ、農業の最大生産国はオーストラリアであり、TPPによってアメリカの農産物が入ってくることによる影響より、オーストラリアから入ってくる農産物で、日本の農業だけでなくアメリカの農業も壊滅するといわれています。TPP交渉は難航しています。つまり、日本政府がアメリカに対抗している証拠でありますが、そこで重要な指針となるオーストラリアの農産物の関税が安くなるそうですので、どうなるんでしょうか、TPP。
まあ、推移を見守っていきたいと思いますが、日本政府はアメリカに簡単に屈する気配はないことは喜ばしいことです。




