人工知能「東ロボくん」を応援します
人工知能、模試で「合格A判定」英語得点アップ
http://www.yomiuri.co.jp/science/20141030-OYT1T50105.html
東大合格を目指す人工知能「東ロボくん」のセンター試験模試の成績が発表されました。
2014年の結果は、
数学 95点
国語 69点
英語 95点
物理 31点
世界史 52点
日本史 44点
合計 386点
偏差値は去年の45.1 → 今年の47.3に上昇しました。試験が去年より難しかったみたいです。
去年は得点387点でした。
一年で点数は伸びることなく、偏差値だけ上昇したことになります。
まだ、大学を受験する高校生の平均以下です。とても東大には合格できません。
東大に合格するためには、センター試験で九割とらなければならないため、810点以上が必要になってきます。その水準に到達するのは当分先のようです。
しかし、東ロボくんの東大合格を本当に願っています。
難しいことをロボットが代わりにやってくれる夢のような社会がいずれ本当にやってくると思いますので、そのためには東ロボくんは大きな指針となるものです。
また、人工知能が東大に入れるようになったら、受験勉強は刷新しなければなりません。
どの仕事につくにはどの勉強が必要か。
どの研究をするにはどの勉強が必要か。
どの仕事にはどれだけの求人があり、どれだけの学生が志願しているか。
すべて把握した上で、より効率の良い受験勉強ができるようになるでしょう。
ここで、一瞬、やりたい仕事につくための勉強をする社会になるのではないかと錯覚するかもしれませんが、そんなことはないでしょう。
やりたい研究が見つかる学生など全体の一割もいません。
全体の九割の学生が、なんでもいいから暮らせる仕事を探している人たちです。
そういう現実を見据えなければ、東ロボくんの成果を恩恵として受け入れるには難しいでしょう。
会社への志望動機なんて激変するかもしれません。
「とにかく仕事がほしい。お金を稼がなければならない」そういう志望動機で充分だと思います。
東ロボくんの製作スタッフには、心からの応援をさせていただきます。
人工知能のが賢い社会への準備をしなければなりません。
そのために必要なのは、教科書の大整理です。
どの知識がどの仕事に必要か。
必須の知識と、個性によって選択された知識によって未来の勉強は成り立つでしょう。
追記。
より詳しい今年の成績分析がわかりましたので、のっけとlきます。
■東ロボくんの全国センター模試の成績(かっこ内は昨年)
得点 全国平均 偏差値
英語 95 (52) 93.1 50.5(41.0)
国語(現代文+古文) 69 (62) 60.2 54.2(45.9)
数学1A 40 (57) 47.1 46.9(51.9)
数学2B 55 (41) 50.4 51.9(47.2)
世界史B 52 (58) 40.8 56.1(55.2)
日本史B 44 (56) 47.2 48.2(56.1)
物理 31 (39) 32.7 49.0(48.3)
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総合7科目=900点満点 386(365) 422.0 47.3(45.1)
追追記。
東ロボくんの去年の点数が、ぼくはまちがいなく去年387点だったと確認してそれを記事に書いているので、今年出まわっている東ロボくんの去年の成績365点というのは、おかしいです。
おそらく、受験生に配慮するための情報操作だと思います。
大きく政治的配慮の必要な企画ですから、仕方ないかもしれませんが。
東ロボくんの去年の成績は情報操作されています。




