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ポストモダンのいう物語の典型が父殺しだというのは本当か?

ポストモダンという思想体系がある。


簡単にいえば、無意識の重要性を看破したフロイトの精神分析の研究である。


そのポストモダンにおいて、物語の典型は父殺しであるとされる。



小説を1000冊読んでいるわたしが具体的に父殺しの物語がいくつあるのか統計をとってみた。

結果、総計して、小説1000冊中ポストモダンの父殺しの物語は、13作品。

約1%であるという統計が得られた。

ポストモダン論者のいう物語の典型が父殺しというのはまったくの嘘であることがわかる。


父殺しの物語として認めた具体的作品名は、

「午後の曳航」「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」「永遠の仔」「三姉妹探偵団」

「カラマーゾフの兄弟」「ハムレット」

「ファウンデーション」「月は無慈悲な夜の女王」「虎よ、虎よ」「独裁者の城塞」「非Aの世界」

「フランケンシュタイン」「我はロボット」

である。海外SFにおいては、フランケンシュタインコンプレックスのことばが示すように、父殺しの物語は5%と高い頻度で現れる。



追記。


このうち、本当に父を殺しているのは「カラマーゾフの兄弟」と「永遠の仔」だけである。1%というのもまだリップサーヴィスで、実際は父殺しの物語は0.2%しかない。


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