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ビットコインについてデフレ派として

暗号通貨「ビットコイン」が岐路に立たされています。



ビットコインは、2009年に始まった暗号通貨で、


似たような暗号通貨は大量に作られ、何十個とあります。



暗号通貨の一覧はこれです。


http://coinmarketcap.com/



ビットコインは、その中で最大の発行額を誇り、現在、合計7000億円あります。



ビットコイン:マウント・ゴックス、当面取引停止の声明


http://mainichi.jp/select/news/20140226k0000e020204000c.html



Mt.GOXという取引所が、渋谷にあり、世界最大のビットコイン取引所だといわれていました。



Mt.GOXは、送金履歴のデータを改竄されるというクラッキング行為を受けて、


偽送金操作をくり返し、どこだかわからない送金先に、目的の送金が達成されるまで何度も送金操作をくり返して、その結果、Mt.GOXのビットコインの財布が残高ゼロになってしまいました。



このようなビットコインの脆弱性は2011年から指摘されていましたが、


Mt.GOXはこの改善作業を放棄したままで、2014年2月のハッキング行為を受けて、


Mt.GOXは、手持ちのビットコインをすべて失ってしまいました。



Mt.GOXは、日本円とビットコインを交換できる世界唯一の取引所でしたから、


ビットコインの残った数カ所の取引所では、日本円では、ビットコインは買えません。



ビットコインの利用者は、アメリカ人が最も多く、何十万人いたそうですが。


日本人の利用者は、2013年の時点で、1500人以下しかいませんでした。



Mt.GOXの取引総額は、450億円であり、これは、


うわさで流れているMt.GOXが盗まれたといわれる400億円と金額が一致します。



おそらく、Mt.GOXは、全額のビットコインを盗まれています。


ビットコインの財布は、探せば、どこかにあるはずなので、


盗まれたビットコインを取り戻せる可能性はゼロではないのですが、


匿名のビットコインの450億円の所有者を突き止めるのは難しい、また、


突き止めても、ビットコインを取り戻すのは難しいといわざるを得ません。



ビットコインは、建前上、政府に束縛されない通貨をうたっていますので、


盗難を立証しても、返還させる権力は存在しません。


これはビットコインの存在しないとされる運営者の今後の課題です。




まず、この問題で、ビットコインが、世界統一通貨になるのではないかと期待されていたことがあります。


これについて、デフレ派として意見をのべたいと思います。



ビットコインは、政府から独立した貨幣であるため、


何が起きたかというと、麻薬取引などの犯罪決済に使われるようになったということです。



タックスヘヴンといわれる税金のかからない国が世界にはいくつか存在し、


その国の法人として登録すると、法人税がとられないという経済の魔法があります。


ビットコインは、この問題とも関わってきます。


ビットコインで決済する企業が仮に存在したとしたら、


ビットコイン決済には、税金がいっさいかからないことになります。


ビットコインのネット売店で購入する時、日本政府の消費税は払わなくてよくなります。



ここで、もちろん、すぐわかると思いますが、ビットコインが世界統一通貨となった時、


政府のサーヴィスはすべて消滅してしまいます。


警察も、消防も、国防も、司法もない世界を築くことになります。



世界統一貨幣を目指すとは、そういうことなのです。


もちろん、政府が存在しないという無政府状態は、実際にそうなtったアフリカの諸国を見ても、


とても幸せには見えません。


無政府主義者の人もいるかもしれませんが、


ぼくは、政府が積極的に弱者を支援する政策を支持していjます。



ビットコインの世界とは、そういう世界なのです。




また、ビットコインは、取引手数料が安いといわれていますが、


例えば、取引手数料が0.5%だとします。



これは、日常雑貨を購入するには安いですが、


(日常雑貨を購入するのに取引手数料を払ってる人はいないでしょうから、本当は割高です)、


1000万円を送金した時に払う金額は、5万円になります。


果たして、本当に、ビットコインの送金金額は安いのでしょうか?



銀行と比べてどうでしょうか?


銀行の振込み手数料は、一回700円くらいです。



ビットコインの取引手数料が安いなど、


株取引などの証券取引と比較したら、安くなるでしょう。


証券取引は、手数料が数パーセントかかったと思います。


ぼくは、投機をしたことがないので詳しくは知りませんが。




他に、ビットコインが数学としてどのように運用されているのか知りません。


その基盤となる論文を発表したのは、日本人の中村哲史なかむらさとしさんで、


2008年に発表されたものです。正体はわかっていません。



ぼくが想像するに、暗号貨幣を利用する人たちは、素数に対して幻想を抱いています。


素数が、何か、特別な、神聖な、価値があると、幻想を抱いているのです。


素数のためなら仕方ないと思っているのでしょうか?


素数のためならコンピュータを動かし、電気代をかけても、それは正しいことだと、


なぜか思い込んでいるのです。



素数に対する幻想に他なりません。


理解しづらい未知のものを利用した洗脳にも似ています。



貨幣とは、労働付加価値の交換の代替物でまちがいありません。


これを理解しないから、ビットコインや、リフレ派などを主張する人が出てくるのです。




世界統一貨幣など、ユーロがギリシャの破綻で失敗したのに、


その課題を解決せずに成功するはずがありません。



貨幣には、それを発行している国が文化的独立性を維持する効果があります。


この効果を解明せずに、世界統一貨幣など実現しません。




今回の事件のような貨幣データに対する電子攻撃が成立するかといわれると、


銀行の取引も、電子決済が行われてますが、


銀行回線は、インターネットから独立しています。



ネットバンキングがどうなってるのかよくわかりませんが、


ネットバンキングの個人情報が流出して悪用された事件はあっても。


ネットバンキングの暗証システムを情報科学的に攻略したハッカーが存在するという話は聞いたことがありません。



貨幣データをインターネットにさらすことには、貨幣としての信頼性が試されるので、


ビットコインは実験以外の何ものでもありません。


将来、脆弱性が見つかるたびに、このような事件が起きる可能性があるでしょう。


そして、ネットを頻繁に利用する人ならよく知っていると思いますが、


ウィンドウズの脆弱性が発見されることは、実によくあることです。




そして、Mt.GOXなどの取引所は、ビットコインをすべて失ったとしても、それと交換した日本円や米ドル、人民元などは、もちろん、安全に貯蓄したままなのです。

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