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日本の歴史で最も誇るべきは江戸明治の識字率の高さ

 ちょっと専門を離れ、文系的抽象論を書いておきたいと思います。



 日本とは何か。


 2012年、縄文人のDNAを調べる技術が確立し、現代人のDNAとの比較が行われています。研究成果がどう出るかはわかりませんが、おそらく、多くの日本人にとって不愉快な真実が明らかになるでしょう。


 それは、縄文人は現代では北海道、沖縄にしかほとんど残っておらず、日本列島を支配している日本人は渡来してきた弥生人の祖先であるという可能性が高いということです。


 弥生人の故郷には、朝鮮半島をあげる人もいれば、沿海州の大陸から来たとする説、ポリネシア人がやってきたという説とあります。中国江南から来たという説も有力です。



 もっとも都合がよいのは、弥生人がポリネシアから来た場合です。なぜ、都合がよいかというと、ポリネシアとは、かのスウィフトが「ガリバー旅行記」の第三部に書いた空飛ぶ島ラピュタの支配下にあるのだということになるからです。


 ガリバー旅行記が書かれた頃、太平洋の島々が遠く離れているのに、なぜ、共通の文化をもっているのか大航海時代のヨーロッパ人には謎でした。そこで、ヨーロッパ人は想像をたくましくしました。そこで出てきた説が、太平洋には昔、大きな巨大大陸があって、それが海に沈んだという説。だから、巨大大陸で行き来していたポリネシアの島々には共通の文化があるというもの。これは非常に有名なムー大陸、レムリア大陸、のことです。


 もうひとつは、スィフトが「ガリバー旅行記」でとりあげた説、空飛ぶ島があって、ポリネシアを支配していたという説です。そうです。登場人物の名前が外国人なので、気づかない人がいるかもしれませんが、宮崎駿監督のアニメ「天空の城ラピュタ」とは、まぎれもなく、日本とポリネシアの島々を舞台にした冒険活劇なのです。


もちろん、ポリネシアの島々に共通の文化があるのは、2000キロの距離をカヌーで渡ったためだと最先端の研究でははっきりしています。


 だから、弥生人がポリネシアから来たなら、日本にはそれを受け入れる物語が存在することになります。


 しかし、弥生人が沿海州である場合、また、朝鮮半島である場合、日本人のネットにおいて多用される差別発言をしている人びとは、完全に打ち負かされてしまうことになります。


 日本と朝鮮は、動詞が最後に来る文法をしており、その共通性は極めて親和性の高いものです。


 日本人が朝鮮半島からやってきた可能性は小さくありません。


 また、日本の最古都である出雲が島根県という朝鮮半島に最も近い位置にあること、天孫降臨の地である宮崎県が朝鮮半島に近い位置にあること、から、日本人が朝鮮半島由来である可能性が増し、また、天皇家が朝鮮半島由来の王家である可能性が増します。



 もちろん、日本は、五世紀頃は、朝鮮半島より文明が進み、海を渡ってきた人びとの方が優れており、日本は逆に朝鮮半島南部を占領しています。


 日本人(弥生人)は、どこから来たのでしょうか。


 そして、日本とは何か。



 掲げる旗印は、日の丸。


 日の丸は、源平合戦で源氏が掲げた旗です。


 源氏の鎌倉幕府とは、知ってのとおり、モンゴル帝国の侵略から日本を守ったもののふの政府です。



 日本は、弥生人の伝来を除けば、三度、侵略に襲われています。


 ひとつは、モンゴル帝国の来襲。


 二つ目は、ポルトガルの侵略である島原の乱。


 三つ目は、第二次大戦によるアメリカへの敗戦です。



 島原の乱は、ポルトガルの侵略計画に合わせて行われたものであり、江戸幕府が見事に、ポルトガルから日本を守っています。江戸幕府は、日本をヨーロッパの大航海時代から守りました。



 そして、黒船来襲により、大政奉還し、明治維新が起きます。明治維新は大成功し、日本はヨーロッパの列強に肩を並べ、なんとか、遅れた文明をとり戻すためにたいへん努力します。


 その結果、日本は、植民地支配を目指す欧米諸国の真似をして植民地を欲しがり、第二次大戦となって、敗戦し、失敗します。


 わたしは、日本人は、第二次大戦以来、戦争の経験がないため、いつまでも第二次大戦の研究ばかりしていて、最先端の軍事知識に疎い、という批判を1990年代に読み、以来、意図的に第二次大戦の勉強はわたしはさぼっています。


 ですが、枢軸の国々として戦ったことを恥じる必要はないのではないかと思います。ドイツ人の60%の人がヒットラーを好きだといいます。日本人が枢軸の日本を好きでもかまわないと思います。



 で、よくいわれるのが、日本は白人の支配を打ち崩すために欧米の列強と戦ったのだ。日本にも正義はあったのだという意見です。一理あると思います。


 しかし、なぜ、日本は明治維新があれほど成功し、欧米に対抗できたのか。


 それは、ずばり、江戸明治の識字率の高さです。


 江戸明治の日本人は90%以上が読み書きができましたが、イギリス人の当時の識字率は60%に至るかどうかです。欧米は、貴族の支配する階級社会だったのであり、つけ入る隙はそこにあったのだと思います。


 つまり、日本が最も誇るべきは、江戸明治の識字率の高さなのです。


 この一点において、日本は、科学の遅れをとり戻せたのです。



 そして、日本は、1980年代~90年代にかけて、軽薄短小をうたい、日本の技術は世界一だというほどに繁栄したのです。


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