財政出動したお金がそのまま経済に循環するわけではない
財政出動を支持する人にとても多い思想が、
二十兆円の公共投資をすれば、二十兆円のお金が土建屋に入り、
土建屋さんが二十兆円を全部、消費するか貯金するかするため、
消費されたお金は、他の企業の売上となり、
貯金されたお金は、銀行の借入となり、どこかの企業に全部、投資する。
だから、公共投資はまったくマクロ的に損質にはならない。
という理論です。非常に多くて、何度も大勢の人がくり返すので、なんとか反論を考えました。
こんな、まともな金銭感覚していたら通用するわけない理論が現実に実現するわけないのです。
例えば、2ちゃんねるのニュー速+で議論になりました。
日本の医療費が2025年には45兆円になるから、財政破綻するという主張に対しての反論です。
■リフレ派の言い分
その45兆円が医療関係者の所得になり、その医療関係者が消費や投資をして、それがまた誰かの所得になり・・・
こうやって経済は回って行くのです。
■わたしの反論
医療関係者の45兆円の収入は、消費にも使われるだろうが、
そのためには、誰かがその分、働かなくてはいけなくて、
働く人のいない分の金額は、貯金される。
この貯金された金額は、働く人のいるところに投資されるのであって、
働く人が足りない場合、全額を投資するということを行った場合、
その投資先ではバブルが発生し、実体とはかけ離れた金額に投資先の物件が値上がり、
誰かが投資をやめたのをきっかけに暴落する。
■リフレ派の反論
バブルが発生すると思ったら、増税すればいいじゃん。
バブルを抑えるには増税や投機などを規制するなどの手が考えられます。
■わたしの反論
増税するということは、富の分配において、
民間企業からお金を搾取して公務員に使ってもらうという理論ですよね?
投機を規制したら、45兆円の医療関係者の利益をすべて経済に循環させることはできないですよね?
■リフレ派の反論
企業の手元資金はストック。
国債を発行してそのカネを支出するのはフロー。
日本はフローの金額が足りなくて困ってる国。
てかそんなことよりも、是非貨幣を勉強してデフレを理解してください。
■わたしの反論
企業の内部留保がストックなんですか?
そんな流動性のない内部留保をしているんですか?
国債を発行してフローを増やしても、企業の内部留保のようなストックになるだけじゃないですか?
(ここは、わたしは二重基準でごまかしてます)
■リフレ派の反論
デフレになってから、どれだけの自殺者が増えたかしっかり調べてください。
■わたしの反論
デフレだった民主党政権下でも、自殺者はどんどん減ってますけど。
自殺の統計
2009年 32845 人
2010年 31690 人
2011年 30651 人
2012年 27858 人
以上、議論の凡例でした。
■リフレ派の反論
「信用創造」について調べてください。
そうすれば、資本主義経済がねずみ講であることが理解できると思います。
■わたしの反論
とうとう、リフレ派の意見が「ねずみ講」であることを暴露してしまいました。




