一万円札の紙幣でない時の価値
ハイパーインフレが起きれば、日本の円の価値は年1000%くらいの速度で減少します。
ジンバブエで、紙幣を山のように担いで買い物をする写真を見て、不思議に思ったのです。
紙幣が貨幣としての価値の裏付けというか信用を失った時、紙幣はいくらの価値をもつのか。
紙幣の価値はゼロではありません。
一万円札を印刷する費用は、一枚当たり40円です。高級紙を使っております。
YAHOO知恵袋で教えてもらったところ、
>楮や三椏(こうぞ、みつまた)を使った和紙で、紙の品質としては最高級。
>ただし原料難のため原価が高くつくそうです。
>すかしとか特殊な印刷技術も駆使されていますから。
>※すき入れバーパターン、ホログラムなど
だそうです。
つまり、ハイパーインフレがもし仮に起きたとして、日本円が大量に手に入った場合、一万円札の価値は、現在の物々交換をする価値として、今の値段で、一枚40円の価値をもちます。
日本の一万円札が貨幣でなくなっても、物々交換に応じてくれるかは別として、商品としての一万円札の値段は一枚40円になります。
わたしは、お金とは何かということを大学の時に卒論のテーマに選び、いろいろな本を読み、考えたのですが、最も物々交換のしやすい物が貨幣としてふさわしいのです。
貨幣に適した素材の条件として、
・腐りにくい
・偽札が作りにくい
などがあげられますが、貝や土器などが古代の貨幣であった場合もあったわけです。
紙幣は、腐りにくいですが、
わたしは、日本における貨幣の歴史について、検証されてない独自の仮説をもっていまして。
それは、奈良時代の税であった租庸調のうち、租は食料の穀物、庸は労働する義務、調は織物です。
なぜ、織物が税になるのかということについて、わたしは、当時の日本が先進国である中国に対して、
絹織物を最大の輸出品としており、絹織物は、中国の商品と交換できる貨幣として、貴族の間で機能していたのではないかと考えております。
が、歴史的に証明できたわけではありませんので、仮説として小耳にはさんでいただければ幸いです。
また、江戸時代には、米が貨幣として流通します。
江戸幕府は、米を武士に給金として支給していました。
この米は、蔵に長期間保管すると、腐って食べられない。という致命的欠点があるため、
また、持ち運びがたいへんなため、武士は米を大阪の両替屋で小判や銭に両替して使っていました。
この時、両替屋は大儲けするわけですが。
話が脱線していますが、お金とは何かということについて考えてほしいのです。
あらゆる商品が貨幣としての機能をもちます。
物々交換の代替物になりさえすれば、それは貨幣なわけです。
日本がもし財政破綻して、ハイパーインフレして、日本円が紙くずになっても、一万円札には、一枚40円の価値があることを知って行動しましょう。