電王戦のプロ棋士側勝利は正攻法
第四回将棋電王戦FINAL
開始日時:2015/04/11 10:00
終了日時:2015/04/11 10:53:51
棋戦:電王戦FINAL 第5局
先手:阿久津主税八段
後手:AWAKE
▲7六歩 △3四歩 ▲6八飛 △8四歩 ▲4八玉 △6二銀
▲1六歩 △8八角成 ▲同 銀 △4二玉 ▲1五歩 △3二玉
▲2八銀 △2二玉 ▲2六歩 △5四歩 ▲2七銀 △5三銀
▲9六歩 △2八角 ▲1六香
まで21手で先手の勝ち
です。意味がわからなかったので、教えてもらってやっと理解しました。
これは、このあと、▲3八玉▲4八金▲1六桂▲5八金上▲6九飛車と指すと、
馬がただでとれるのです。
馬の丸得で戦えるので、かなり有利に戦えることになります。
この戦法を使って、アマチュアの人が事前に行われた「勝ったら100万円」の企画で、この戦っているのとまったく同じソフトAWAKEに勝っています。
プロ棋士の阿久津八段もそれを参考にして、事前研究で指してみたら、同じようにソフトが指したため、この作戦を選んだようです。
人なら2八角は指さないといわれているようですが、「え、ぼくなら指しますよ、2八角打ち」。
これは、ぼくが判断するに、将棋指しが新定跡ともいえる新しいハメ手を考えだして、見事に正攻法で勝利をおさめたのです。
新定跡であるため、将棋ソフトは未対応。十手以上かかってやっと損をすることがわかる戦法のため、ソフトは対応できなかい。
将棋ソフトでも、これを修正するにはかなり工夫がいるようです。
現在のほとんどの将棋ソフトがこのハメ手にひっかかるらしく、将棋の奥の深さを感じられるものです。
ここからもわかる通り、
①コンピュータは万能じゃない。
②完全解析されるまでは勝ち目はある。
ということです。
戦う人間というものの素晴らしさをよく表していると思います。
追記。
電王戦のハメ手順、出まわってる記事でいいのかと思い、一度ブログ記事修正したけど、▲3八金だと桂がとられるので、確実に馬をしとめるには、やはり出まわってる棋譜ではなく、▲3八玉。先に▲1六桂としても、△2八馬とされて、桂をとられて失敗する。出まわってる記事がまちがってる。
追追記。
現在、2ちゃんねる将棋板でわかってる最古の2八角戦法は2014年1月のものです。
おそらく最古の2八角戦法
2014年1月22日
http://shogiwars.heroz.jp:3002/games/HashiPona-nggmz-20140122_192010
追追追記。
2八角戦法の歴史がもう少しわかりました。訂正し謝罪し報告します。
2014年1月が2八角初出と書いたが、間違いだった 申し訳ない
訂正ついでに2八角まとめ
2八角戦法の変遷
nggmz氏は元々Pona相手には角道を止めない四間飛車で戦う事があった
http://shogiwars.heroz.jp:3002/games/nggmz-Pona1Jan-20130923_032120
2013年10月 2八角(8二角)初出棋譜?
http://shogiwars.heroz.jp:3002/games/Pona1Jan-nggmz-20131010_200143
2014年1月 2八角戦法での初勝利
http://shogiwars.heroz.jp:3002/games/nggmz-Pona4-20140122_193655
2014年4月 将棋ウォーズでトップクラスのPona1Janに勝利 ウォーズで2八角戦法が流行りだす
http://shogiwars.heroz.jp:3002/games/nggmz-Pona1Jan-20140423_203110
2014年12月ごろ? 阿久津主税八段が独力で2八角戦法を発見
2015年2月 100万円企画で2八角戦法で山口氏がAWAKEに勝利
http://ex.nicov ideo.jp/denou/million2015/
2015年3月 ノートPC企画で2八角戦法で久保薗氏がponanzaに勝利
(mtmt氏のTwitterを参照)
2015年4月 電王戦で阿久津主税八段がAWAKEに勝利
http://live.nicov ideo.jp/watch/lv199947253
追追追追記。
どうやら、対ソフトのハメ手は三桁の数が存在しているようです。
田中 誠(観る将の指導棋士) @MAKOTOTANAKA198
さて、基本が終わった所で電王戦にコメントを、
先ずは「28角」についてですが、田中が把握しているだけで両手以上、
実際の所、三桁以上の、対プログラム必勝局面は存在しています。(誘導出来るかは別ですが)
追追追追追記。
この田中誠という人は、天下一将棋会という将棋ゲームの開発者のようですね。