次男が主人公に多い理由
主人公は長男だ!
と一見、思いがちだがそれは早計だ。
実は、日本の漫画の主人公は次男が多い。
物語は主人公が一人息子として育つ場合がほとんどだが、なぜか、物語の途中で兄が敵として現れ、主人公は次男になってしまうのである。
例えば、
キン肉マン。
知っての通り、キン肉星の王子として登場したキン肉スグルことキン肉マンは、ずっと王位継承者として物語で一人息子として活躍するが、物語の終盤、王位継承戦編において、突然、キン肉マンの兄であるキン肉マンソルジャー、キン肉アタルが登場するのである。兄アタルは英雄として描かれ、キン肉マンは兄アタルの敗れた相手に復讐する。
ドラゴンボール。
西遊記のパロディとして描かれたこの物語、中国では竜玉物語とかいう題名らしいが、主人公孫悟空はずっと一人っ子として、というか孤児として描かれる。
そして、なぜか物語がひと段落した後、人気絶頂の中、孫悟空は宇宙人であると明かされ、兄ラディッツが現れる。そして、本名がカカロットであることがわかるのは有名である。
ワンピースは、兄と思われたエースやサボが義兄弟であることがわかったので、主人公のモンキー・D・ルフィは長男でおそらく確定である。
で、なんで次男なのかというと、歴史上に次男は意外と多いのである。
最も有名な次男は、おそらく、旧約聖書のモーセだろう。
モーセは次男であり、ユダヤ民族を率いて出エジプトする。モーセは次男であり、ユダヤ民族を率いて出エジプトする。出エジプト記のことがエクソダスである。この時海が割れて道ができるとい奇跡を起こす。
モーセの兄はアロンといい、モーセとともに出エジプトし、モーセの死んだ後、ユダヤ民族を率いていた気がするがぼくは聖書については詳しく勉強しないので適当である。
あと、有名な次男は、天忍穂耳尊がいる。天照の次男であり、ニニギノのみことの父であり、天皇家は天照の次男の家系なのである。
アメノオシホミミの兄は、天火明命で、古事記に登場し、十の神宝をもつ偉大な神として描かれている。
北斗の拳のケンシロウは、なんか続編読まないとよく家系図がわからないらしいのでここではとり扱わないが、長男ではないらしい。物語がひと段落してから、四男であると明かされ、長男ラオウとの戦いが有名だが、ラオウとは義兄弟ということになり、なんか、北斗の拳には出てこない兄がいることが「蒼天の拳」で明かされたらしい。
そんなわけで、次男は意外と多くて活躍している。
このブログ主も次男である。
足利尊氏も次男だと思われるが、よくわからない。もっと下の弟である可能性が高い。
長男は新田義貞、鎌倉幕府を滅ぼした源氏である。
追記。
弟に「北斗の拳」で誰が好きか聞いたら、「ジャギ」って答えたのが印象的で。ジャギなんか好きなやついるのかよと思ったが、三男だかららしい。確かに次男のぼくはトキが好きで、兄に「悪魔が好きなやつなんているのか」といわれたことがあるが、ビックリマンで兄が天使をもつから弟のぼくは悪魔が好きで悪魔をもつ、兄がガンダムをもつから、弟のぼくはシャア専用ザクが好きなのだ。ぼくはだからジオン軍が好きだ。そんな次男の価値観は長男の兄には不思議だったらしい。ぼくが三男がジャギが好きなことを不思議がるように不思議なのだろう。