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十歳までダイジェストでお送りします

説明回です……

なんというか、主人公をチートにしすぎた気がするよ。そして主人公をあそこまでシスコンにする予定無かったよ。なんかこの回は酷いな。

こんな設定いらないから!とか

こんな設定ほしい!とかなども書いてくれると助かります

 三歳になったとき、確かに記憶が蘇った。どういう風に思い出したかって?

 実は、魔法研究所にいった父さんにお弁当を届けに行ったときに思い出したんだ。母さんと一緒に魔法研究所に行ったんだけど、研究所についたときに、実験の失敗で爆発しちゃったんだよね。規模は小さくて、被害はあまり無かったんだけど、二人の研究員が軽いやけどをしちゃったんだ。

 その爆発が、前世で最後に使われた自爆とかぶってね。その瞬間だよ、前世の記憶が一気に頭の中に流れていったんだ。でも、三歳の頭だからね。いきなり多くの情報が入ってきた所為で、頭が処理しきれなくなって気絶しちゃったんだよね。両親は、爆発で驚いて気絶したと思ってるみたい。

 で、折角記憶を取り戻したんだから、新しい人生を楽しく過ごそうと思ったんだよ。

 だから、父さんの書斎から魔法関連の本を読み漁ったね。父さんは魔法の研究をしてるだけあって、書斎には多くの魔法の本があって参考になったよ。

 魔法について、説明するとこんな感じかな。


 ○魔法は六つの属性に分かれている。六つの属性とは《火》《水》《風》《地》《聖》《闇》である。

  ・火属性:火を生み出し、操ることができる

  ・水属性:水を生み出し、操ることができる

  ・風属性:空気を操ることができる

  ・地属性:土を生み出し、操ることができる

  ・聖属性:光を生み出し、操ることができる。治癒魔法などの特殊補助魔法を使うことができる

  ・闇属性:闇を生み出し、操ることができる。身体能力強化魔法などの特殊補助魔法を使うことができる


 ○属性は基本的に先天的に使える属性が決まる。基本一人一属性である。まれに、二属性持つ者が現れる


 ○魔法は魔力を消費し奇跡を起こす術である。魔力量や魔力質などは個人差がある。

  ・魔力の質がいいと少量の魔力で、魔法が使えるようになる

  ・魔力の質がいいと魔法の威力や効果をあげることができる


 ○自分の魔力を見れば、自分の属性と質を判断することができる。

  ・赤色:火属性

  ・水色:水属性

  ・緑色:風属性

  ・黄色:地属性

  ・白色:聖属性

  ・黒色:闇属性

  ・透き通っていれば、魔力の質が良い

  ・濁っていれば、魔力の質が悪い


 ○主人公は全属性が使え、魔力質は最高。さらにこの世界には無い無属性が使える。

  ・主人公の世界ではこのスペックが普通だが、この世界ではかなりの異端児


 簡単にまとめるとこんな感じだということが判明。

 その後も俺は、書斎からいろいろな本を読み漁った。幼児の頭なだけあって、暗記物はどんどんと頭に吸収されていった。つまりは、三歳児にして世界史を語り、他の国の言語を話せ、前世の記憶から数学まで何でも来い、といった天才幼児が完成した。さらに、魔法もつかえるので、化け物と言っても過言ではないだろう。

 三歳にとっての一年はすごく長く感じたので、いろいろな本を読むのがあまり苦ではなかった。


 四歳になると、俺に妹ができた。名前はサネリア=パーツァル。

 前世の俺にも妹がいたが、一緒にいる時間があまり無かったので、俺は新しい妹であるサネリア……愛称リアを溺愛した。そして、そんな妹を守るために体術と剣術を勉強し始めた。そうして、時間は流れた。

 俺が七歳になる頃には、リアも魔法に興味を持ち始めた。なので、毎日魔法の練習に付き合った。約半年の練習で、やっと簡単な魔法が使えるようになったときは、思わず感動で涙を流してしまった。

 

 そして俺は今年で十歳になった。そして今までの生活をやめなきゃいけなくなったのだ。その理由は――


「レイ、ここがお前の通う学園だぞ!」


 父さんが誇らしげにそう言った。ちなみにだが、レイとは俺のことだ。本名アストレイ=パーツァル。

 まあ、名前は置いといて……。俺は今、一つだけ聞きたいことがあった。


「父さん、なんで僕は国立ラナンキュラス学園の校門前にいるのでしょうか?」


 国立ラナンキュラス学園、そこは全寮制の学園で、下級学年、中級学年、上級学年とストレートで上がる学園である。特殊なことといえば、世界から注目を受けるほどの施設や教育内容だ。明らかに年齢に合わない教育内容なので、頭がいい人しか入学を許されていない。国から援助を受けていることもあり、賄賂などといった黒い噂が一切無いという。だから、貴族が見栄のために学園に入るということが出来ないのだ。そんなスーパー学園の前に俺は立っているのだ。誰だって不思議に思うだろう。


「はっはっは、実はだなお前がこの前受けた学力調査テストがあっただろ? あれの結果をこの学園に送ったら、合格したんだ!」


 学力調査テスト、全年齢に行うテストだ。テスト問題はどの年齢でも変わらないので、子供から大人まで同じ問題を解くことになる。もちろん、子供が大人レベルの問題を解いても点数に入る。大人レベルの問題の方が点数は高くなるのだ。

 点数の上限は無く、いままでの最高点は79万8千点だそうだ。ちなみに父さんが勝手に送った俺の成績の点数は18万4千点だ。10歳の平均点は5千点、30歳の平均点は10万点といわれている。

 確かに俺の成績を送れば合格するのも頷ける。

 それにこんな学園に入るなんて、確かにすごいと思うが、俺が言いたいことは唯一つ。


「リアと離れたくないんだよ!」


「そうか、残念だったな。まあ、彼女でも作って諦めてくれ。もう入学は決定したんだからな」


 あぁ……欝だ……。

 その日は面接を受けて、家に戻った。それから学園が始まるまで、ずっとリアと離れなかったのは言うまでも無い。

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