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#5 目が覚めたら

ベッドに寝ていたはずなのに大佐の腕の中でした。何で?と考えていると「起きたみたいですよ」と言いながら書類をさばいている中佐の声が聞こえてきます。身動ぎしつつ大佐の拘束から逃れようとしてもびくともしない腕に苛立ちながら外せとばかりに叩いてみたところ少しだけ緩めてくれました。

頭から被っている毛布を避けて周りを見てみると執務室でした。

軍部の大佐クラスが地方に来たときに使う執務室みたいです。

手元の書類を見てみると名前・値段が書いてある。

「オークションは終わった。お前をそのままに仕事に行こうとしたらメイド達がな」と説明してくれました。

以前は、体調面で仕事が出来ない事が多かったなんちゃってメイドの私にかわりきちんとしたメイドが雇われていたんですよ。

私はねーさんと呼んでるんですが、体調が良い時は補佐をしながら仕事をさせてくれたりと可愛がってくれているんですよ。

多分なんですが、体調を鑑みて大佐に預けられたみたいです。魂で繋がっているため、近くに居れば居るほど体調は安定する私を熟知しているねーさん達。でも、軍施設に居るから安全じゃないのですか?

「最近は物騒なんだよ」と私の考えていることを解っているのか中佐が教えてくれました。曰、私のカモフラージュの為に呼んだ“神子”とやらが何を思ったのか“猫 ”または成り上がりを吊し上げにかかっているそうです。国の大半が“猫”や成り上がりを所有しているのに関わらず…

しかも、大して発言力がないのにか変わらず軍部に口出ししているらしく最近は感化した人などが攻撃してくることもあり安全ではないらしい昔ほどそうなんだ~と納得していると「行くぞ」と抱き上げられ居住区に。大佐クラスに攻撃をしてくる馬鹿な人はいないみたいだが、視線が痛い。本当に何してくれたんでしょうね“神子”は


「お帰りなさいませ、旦那様」と宿泊施設についたらねーさん達に出迎えて貰いました。そして、そのままねーさんの腕のなかに移動させられました。

「歩けるよ」と言ったら「ダメ。疲れてるでしょ」と下ろしてはくれず、お風呂へ直行。さっぱりしたところで、再度大佐に預けられご飯になりました。なにこの待遇?

夜は夜でねーさん達に囲まれて就寝しました

まじ、なにこの待遇ってな感じに1日過ごしました。


翌朝、体調もよく起き上がりいつも通り朝食の準備を手伝っていたら「何しているの?」と叱られ椅子に座らされました。

「あんたは、本拠地につくまで仕事禁止」と言われたのですが、なんで?

疑問が沢山あるので、大佐に聞いてみるとあぁと言わんばかりに手を叩き説明してくれました。

曰、今回は王都経由での帰還となるため、体調で怪しい私は無理しさせない方向で行くことになったらしいです。外出も基本的にダメらしく出掛けるときは大佐が同行しないと無理だそうです。それを聴いてふてくされる私を「仕方がない」と切り捨てる大佐。

「菓子ぐらいは、買ってきてやる」と言ってますが、買い物出来るんですかね?

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