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#4 再会

大佐用のテントに行くと書類整理中の大佐の足元に猫が…

見つけた瞬間に後ずさると中佐に背中がぶつかる。

何してるんだよと言う顔をしている中佐に目配せして外に行こうとするが「入れ」との声で、中佐が手を捕まれる。

やだ!!と目配せしながら後退しようと頑張るが出来ない。

「何しているんだ?」と大佐が顔を上げて呆れながら見ている。


「猫。外に行く」とややパニックになりながら言い。中佐のつかんでいる手を離そうと頑張っていると大佐が「大丈夫だ」と落ち着くように言われる。

大丈夫じゃないから。と必死に逃げようとする私を見て「は~」とため息をして外に連れていってくれる。


テントの外で「大丈夫だろ」と確認を取ってくる。外に出たので「少し大丈夫。有難うございます」とお礼をいう。

猫は、許可なく外に出れないから一安心。


真っ直ぐ大佐を見て「只今、戻りました」と一礼。

それを頷き受け取ってくれる。「そうだ。これ解除してください。観光出来ない」と言いながら足の式を見せる。

まじまじと見ながらなかなか解除してくれない大佐に「解除出来ないんですか?」とドキドキしながら聞くと「出来るが、俺が施したものではないな」と一言。

「てっきり」

「俺だと」

「はい。落とされた原因とこの緻密さは大佐かと」と言うと

「落とすように願ったのは俺だが」

「じゃあ誰が?私みたいなのを手元に置きたがるのは大佐ぐらいだと思いますが」

「俺は、お前が面白いから手元におくんだ。他のは知らん。このぐらいなら直ぐに解除出来るが」

「地味に痛いのでお願いします」と解除してもらうことにした。

中佐が椅子を持ってく来てくれたので、座る。足の全体に手を翳しながら術を発動させていく大佐。緻密の紋様が少しずつ消えていく。すべての紋様が消えたので、大佐にお礼を言おうと見てみると術を石に写している。

「どうするんですか」

「犯人を探してお礼をしないとな。うちのメイドにこんなもの着けやがったんだから」と言っている。

未だに自分の物(者)を他人に触らしたくないんだな~と思いながら「落とした実行班には私からも嫌がらせをプレゼントしましたよ」と報告しておく

「それはお前の権利だろ?そのぐらいは良い」と頷きながら言っている。

未だにダメラインがわからん。

さて、大佐に挨拶もしたし風呂に入りに行こうかと町に戻ろうとすると「どこに行く」と聞かれる

「汗臭いので流しに。銭湯とかありましたよね」と聞くと

「ここの先に温泉があるぞ」

その言葉を聞き振り返り「案内お願いします」と90℃の礼をしたのは当然だと思うが、何故に少し引くかな中佐。

それを見てニヤニヤ笑いながら「サイカに連れていって貰え」とサイカを呼んでくれる。

「行こう」と呼ばれたサイカの手には温泉セット。

「着替えは大佐の荷物に入ってるよ。あと、装備も」と教えてくれる。

なんで、着替えが?と大佐を見ると

「必要だろ?」との事

普通はメイドにこれ程手をかけない。つか、サイズはなぜわかる…と言うか、いつ落ちるか分かたんかい

「サイズとか…落ちる日とか」

「そんなに激しく変更ないだろ?昔のサイズと一つ上を用意している。下着もあるからな。落ちる日は勘だ。合ってたな」と言いながらテントに戻る大佐。

「変態みたいだよね。服も下着も用意したんだよ大佐が。しかも、落ちる場所とか落ちてくる日とか考えてこの訓練セッティングしたんだよ」

「服とかは誰かにお願いして揃えたんじゃないの?落ちる日とかは、自分のもに対する執着じゃないの?」

と聞くと、首を降りながら「全部一人で買ってた。たまに、ねーさん達に意見を聞いていたりしたみたいだけど…落ちる日とかはそうかもしれないけど」

「でも、変態だよね。服とか助かるけど」と大佐の荷物を入れている馬車に行き動きやすい服を持って温泉へ


温泉は、川辺にわいているものだったので温度調節する

お湯に身を沈めながら「あ゛~。生き返る」と呟くと

「オヤジくさい発言だ」と笑われるが、仕方がない。だって疲れてるんだもん。

「このまま、寝れたら最高だけど」とサイカに目配せすると

「今日はもう少し進むよ。多分寝てても問題ないと思うけど、目的地は知ってる?」

「聞いてない。猫用の馬車が多いから何となくだけど…」

「じゃ大佐に聴いて、寝る場所も含めてさ」と言いながら見張りをしてくれている。

たわいのない会話を少しだけして早めに上がる。

「良いの?」

「あんまりは入ると調子が悪くなるから」と言いながら着替える。本当、服がぴったりサイズ。下着もだけど…ここまで、ぴったりだとちょっと怖いよ大佐。

汗を流し隊に合流。殆ど顔見知りが多いから何にも言われないが、新人は微妙な顔。

挨拶した方が良いのかな?と思っていると中佐が来て「早く大佐に会いに行け」と言われてしまう。

何があったのかな?と大佐のテントに行き覗くとイラっとした雰囲気を漂わせている大佐。対面している貴族?の女性。

なぜ、貴族かと言うと貴族しか着ない腰の辺りがフワリとしているスカート。動きづらそうな服装と大佐に喧嘩を売っているのに気づいていない所がその証拠。


入りたくないな~と覗いていると大佐に気付かれ手招きされた。

「失礼します」と中に入っていくと女性に睨み付けられた。

「なにようですか?」

「こちらの女性が俺付きメイドになりたいそうだが、どうする?」と聞かれる。

「どうにもしません。私は、あなた様との契約の元、この身の保護を引き換えに、メイドになりましたので」と言い切る

「というわけでな、こいつを解雇できないのだよ」と説明しているが納得出来ないらしく「契約なら他のものに移譲出来るはずです。なぜ」

と頑張っている。

「破った場合は、命をもって償う契約なので」と教えてあげると絶句している。

「そんな」

「暇だったからな」

「暇つぶしで、奴隷に命の契約とか持ちかけないと思いますが普通は。私は助かりましたが」とやり取りをしていると正気に戻ってきた


「ならば、契約の変更をして」

「粘りますね。何があるんですか?」

「よくわからん。一度抱いただけだが」

「後始末はきちんとしてくださいと毎回お願いして居るのに」とため息をつく。

あわあわと赤い顔をしているお嬢さんの方を見て

「こんな感じの男だから忘れた方がいいですよ?」と言うと

「貴方に何がわかるのよ」と言ってきたので「なにもわかりませんね。こんな男に捕まる貴方も。抱いてポイの主も私には理解出来ません」と言い切り大佐に振り向き「面倒臭いことに巻き込まないでください。それと今日の寝床とこの訓練の目的地を教えて下さい」

「すまないな。寝床は俺の馬車だ。目的地はバーナドだ」

「猫売買ですね。わかりました。じゃ一度仮眠します」とテントから出て馬車に向かう。途中で中佐にもう少しかかる事を教えておく。

馬車にはマットレスの上にお気に入りのクッションや掛けものがおいてある。

自分で寝やすいように配置して、寝に落ちる。


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