#3 ギルドと親友
暫くぼやぼやと読書をしながら歩いていると右足に激痛が…
ズボンをたくしあげ見てみると足首から術が施してある。
どこまで?と確認すると右足全体に緻密に施されていた。
内容としては、基準から2km以上離れたら痛みを伴うものと所在地の通知。術を施されている者の体調の通知だ。
普通は、奴隷が施される物と貴人のお出かけに使用される物を上手に編み込まれている。あ~。
いつ施されていたんだ?
犯人は、目星が付いている。会ったら文句と解除をしてもらおうと決める
自分で!!
と思われますが、自分より上位の術者の物は下手にさわらない方が良い。
近づくと痛みが和らぐ様になっているが、我慢できない痛みではないので無視しながら観光もできるが…
面倒臭いから解除してもらってから観光だな~と決める。
まずは、ギルドに行ってお財布・現在地の確認。
荷物を処分して装備の充実しないとね~
と今後の事の動きを決定。書物とメガネを外してバックに詰めて走る
走り出すと後ろにいた人達が追ってきた。
こんな森の中に要る人なんて、山賊・奴隷商人ぐらいなので、全力で逃げます。
あちらのホームグラウンドだから逃げ切れないかとお思いですが、風を操り位置確認。序でに攻撃。(お願い。久しぶりだけど、どうにかして)私のギフトと言うか、従者と言うかを使って草や木々にお願いする。(お久しぶり。早く帰った方が良いよ?)と教えてくれるギフト?
以前、落ちた時に私を保護してくれた人が付けてくれた教育係に付いていた人?
精霊とか妖精とか言われる人達なんだが…
頑張って荷物を落とさず走り抜く。町に近づくとおってきた人たちも諦めたようだ。
疲れた~と一休みしながら(ありがとう。助かったよ。帰るよこれも解除したいし)と右足を触ると(気をつけて~)と元に戻っていく。
「あ~。面倒臭い。本気で面倒臭い」と呟きながら町に入為に門へ
「貴様、奴隷か」と言う憲兵に指輪とギルドカードを見せる。
基本的に“人間”は奴隷として扱われるが、仕事をして自分の身分を買い戻す事が出来る。
保証人としてマスターや保護者がつくが…
奴隷よりは自由な生活が出来る。
民間人の証しとしての指輪と仕事を示すギルドカードを見せた方が怪しまれない
「ほー。成り上がりか。入れ」と言われて入れてもらう「スミマセン」とギルドを聞こうとすると声が出ない。
あの約束は、継続中かよとため息をついてノートを取り出し(何故か有った)ギルドどこ?と書く
あの約束とは、保護してくれた人が「俺以外とは話すな。守れたら奴隷ではなくメイドとして雇う」との無茶ぶり。色々交渉して教育係と同性なら通常時は良い事になったのだが…
ノートを見せたら憲兵が納得しながら「ギルドはここをまっすぐ行けばわかるぞ」と教えてくれる
一礼して言われた通りまっすぐに行くと、ギルドって看板が…
うん。分かりやすいわ。
中に入ると普通だった。
先ずは買取カウンターで、バックの中身を売りにだす。
「えーと。買い取りですね」とバックに入っていた寝具と夏・冬の服をみていう。
「お願いします。時間がかかりますよね。所持金の確認もしたいんですが」と言うとカウンター嬢が「右に銀行と両替がありますよ」と12と書かれている木片を渡してくれる。
「出来たらお呼びします」そういわれて、ギルドカードを持って右側に移動。「スミマセン。どのぐらい残ってますか?」と確認してもらう。
「結構ありますよ」と確認したら100万ルーギありました。ボーナス貯蓄してたしね。
「下ろしますか?」と聞かれたので「いま、買取中なんで」と言うと納得してくれた。
ギルドカードの説明を読みながら買取を待っている
曰く、ギルドカードの表側は仕事。レベル。名前
裏は強く擦ると所持金額が解る。
額が高い買い物をするときには、カードをかざすと支払われるとのこと。
財布は小銭しか入れないみたいだ。
そう言えば、買い物の時、カード使ってたな雇い主。
と思い出しながら読んでいると
「12番」と呼ばれる。カウンターに行くと「全部で、1万ルーギです。カードにしますか?財布にしますか?」と聞かれたので、財布にした。
1万ルーギ分の硬貨を渡されてカウンターを離れる。
「古着屋と雑貨屋は?」と聞くと
「古着屋は右手側。雑貨屋はその隣に」と教えてくれる
さてさて、買い物をしてくるか~。
入口付近にテーブルセットがあり待ち合わせ場になっている。そこを通り過ぎようとするが、手を掴まれた。
誰よ。何のようだよと犯人を見ると緑の髪の毛が目に入る。
カラフル?
「なにようですか?」
「お久しぶりの間違いでしょう?」と緑の髪が言う
「私の知り合いには、そんな奇抜な髪色の人は居ませんよ」とボケる
「な・に?」と目が怖くなったので「調子乗りました」と謝っておく
隣のテーブルに着き「で、何で要るのかな?」と質問すると、笑いながら「未だに苦手なのね」と足元にいるキレイな奴隷を足で弄っている
「苦手と言うか、嫌いの方かな?殺されかけたり、服をボロボロにされたらね~」と苦笑する
「だよね」と笑いながら「軍事訓練の移動中。大佐がギルドに行って来いってね」と話してくれる
「ストーカー?」と聞くと奴隷がビックとした。
「ストーカーって何よ」
「付きまとい。尾行している犯罪者と予備軍?」と言っていると後頭部を殴られる。
「痛いから。手加減しなよ」と後ろを振り向くと銀髪の中佐がいる。いつもながら中性な感じだなぁと見ていると「自分のマスターに向かって、犯罪者とか!!」ときれている。「いつもの事だが」
「治ってないわよ」と教えてくれる緑の―サイカがいう
「さ。行きましょうハナ。大佐がお待ちかねだわ。貴方のお気に入りも持ってきているのよ」
「あ~。それは有難い。あっちのお気に入りもあるけど、沢山のお気に入りにまみれて寝るのって贅沢~」と立ち上がりついていく。
「あ。着替えと水浴びしたい」と希望を言うと「確認するわ」と鳥を飛ばしている
嫌いな奴隷に近づかないように中佐を壁扱いにして進む。
鳥が戻ってきた。
「あら。残念ね」と呟くサイカ。
「ダメ?」
「そう。着替えも水浴びもついてからだって」
「は~。勤務明けで汗臭いんだよね。自分が我慢出来ないだけど…もう少しで着く?」
「大丈夫。すぐよ」と言われて30分歩かされた。
「すぐじゃない」と文句を言うと「猫の足だから」と奴隷を見ている。
奴隷の中でも、色事専門を“猫”と軍部は呼んでいる。
「私が」と発言しようとした猫にお黙りと躾を施しているサイカ。
うん。やり過ぎない程度にと思いながら「猫触ったサイカも触りたくない」と言うと躾が止まり、下級兵士に猫を渡している。
「手を洗ったら良いの?」と血が付いた手を見ている。
「うん。雇い主にあってくるから。それまでに」
「わかったわ」と手を洗いに走る。
「上手いな」
「そう?真面目に触りたくないだけですよ」と言いながら雇い主が居るところに案内してもらう