「支えられているのは」どっちか、、、。
「あんたわからんのにぃ!、わてわかるかいな!、」母の日常、その(108)
2006/2/9(木) 午後 0:39
某月某日 ケアマネさんからのアドバイスで、来週から、少し母の「ケアプラン」が変更になった。月曜日のデイ施設への送り出しに、ヘルパーさんを、派遣してもらうことに。と、言うのが、ここ3週ほど続けて、母が、月曜日にデイの送迎バスに、間に合わない椿事が起こったからだ。ケアマネさんは、直ぐに、この椿事に対応してくれたのである。この日の母は。
「だれかおるのんか~?」と寝床から、仰る。
「僕やで~、起きるんか~?」
「ま~だ」
「うん、かめへんよ~、ゆっくり、寝ときなっ」
「なにしてますか~?」
「お茶や、ご飯の用意してるからな~」
「そうですか~、コッホンコホン!」
「大丈夫か~?寒いんか~?」
「さぶない~、せきでんねん!、なんでやろ~?」
「うん、お袋ちゃんは、喉が弱いからな~、後で薬飲んどこな~」
「あいよ、ごめんな~、おしっこやけどな~?」
「はいはい、行きましょか~」と、母をおトイレへ。便座へチンと座らせる。
「にいちゃん、なにみてるん?」母の表情を、読みとる、癖がついた。
「うん、え~顔してるな~、思うてな~」
「わて、かわいいやろっ!」
「はは~ん、可愛いわ!、パンツやら、履き替えとこな、気持ちえ~よ」機嫌の良い時を逃す手はない。履くパンツ、下着、ズボンを用意し、母が気持ちよく排泄している間に取り替えるのだ。
「どうや!、終わったで~、気持ちえ~やろ!」
「うん、にいちゃん、よ~わかってるなっ、もうでたかな~?まだでるかな~?、どうおもう?」
「う~ん、、、分からんけどな、まだ、でそうか~?」
「あんた、わからんのに、わてが、わかるかいなっ!、」そうかも、母の仰る通りだ。
「うん、いくわ~!、」母の日常、その(109)
2006/2/10(金) 午後 0:38
某月某日 認知症になってしまった母と、一緒に暮らす為には、どう対処すれば良いのか、当初、私にとって最大の難問であった。介護保険制度がなかったため、私の性格から「ま~なるようにしかならんやろ~」の、気持ちと、手探りで、今日まで来たのが実状である。(何でもえ~から、お袋ちゃんが、これ以上、ボケないように、話かけてたいったらえ~んちゃうかな~、 くらいの気持ち)で、母を支え始めた。(また、倒れる時は一緒に倒れたら、それはそれでしょうがないわ、とも思った)。
「お袋ちゃ~ん、着替えてくるからねっ」
「あいよ~」
「お袋ちゃ~ん、ゴミ出してくるからな~」
「うん」
「帰ったよ~、ただいま~、よ~けゴミ出てたわ!」
「そうか、なんでや?」
「昨日、日曜日やったからな~、皆よ~け溜まったんちゃうか?」
「あぁ、きのう、にちようびやったん、しらんかったー?」
「ちょっと、顔洗う~て、髭そってくるわな~」
「うん、はよしぃや」
「直ぐ、終わるからな」と、一分も経たないうちに。
「にいちゃ~ん、なにしてるのん?」
「ここやでぇ、髭そってるねん!」
「はよしんかいな~」
「はい、分かってるから、直ぐ、行くからな~」また、一分も経たない。こうしたやり取りが数回続くのだ。
「にい~ちゃ~ん、どこいった~?」
「ああ、終わったよ~、髭そってたんやんか~?」
「そうか?なにもいえへんからな~?」母の一分は、この世の時間では計れないのだ。
「さあ、服着替えとこな!」夕べ用意していた、母のお気に入りの服だ。
「なんでや~?」
「今日は、学校(デイ施設)行く日やから、外寒いしな!、これ着とかな、風邪引いたらあかんやろ~?」
「そうやな~、にいちゃん、かしこいな~,きせてくれるのん!」
「もうすぐ、来(送迎バス)はるからな、用意しとこな~?」
「だれがやっ?」
「うん、学校の人がちゃ~んと、迎えに来てくれはるねんで~」
「わてひとりで、いくのんか~?」
「僕もいくから、心配せんでえ~よ」と、嘘をつく私。
「いっしょに、いってくれるん?」
「当たり前やんか~、早よ行って、早帰ろ~なっ、今日は寒そうやから!」
「うん、いくわ~」と、母は嬉しそうに、にっこりする。(お袋ちゃん、嘘ついて、ご免やで~、僕な~仕事やから)。私は、未だに、この嘘が心に引っかかる。
「あたりまえでしょう!、」母の日常、その(110)
2006/2/13(月) 午後 0:38
某月某日 三寒四温。母はようやく、生活リズムを取り戻してきた。高齢者には、今年の寒さは、やはり堪えた。明け方ちかく、この日三度目のおトイレへ。
「おしっこ!」と、母の声。
「は~い」
「はよせんかいなー!」冷え込むし、用は足したいしで、母もイラ立っている。
「急いだら、腰痛いやろ~、ゆっくりでえ~やんか」
「つめたい!、にいちゃんのてぇー、つめたいぃー!」
「ご免、ごめん」
「はい行くよ、おいちにぃ、おいちにぃ~」声をかけて。
「ぶーぶーぶー、どこやのん?」母も、同じように。
「もう直ぐや、すぐそこやで、はい、頑張ってな~」母の両手を握りながら、私は後ろ向きに、数メートル離れたおトイレへ。
「はい、此処やで~」
「ここか~?こんなとこで、ねるんか~?」
「寝るんちゃうで?おしっこやんか~」
「そっかー!」
「はい、ゆっくり座りや~」と、私は母を便座に座らせると、同時に母の後ろから、下着類を下に降ろす。
「そんなよ~け、はがんでもえー!さぶいやんかー!」確かに寒い。だが便座は暖かくなっている。
「あーっ、ちょろちょろ、ゆ~てる、ちゃ~んと、でたな~」水音がした。
「ふ~ん、ゆ~てる、でたんかな~?」母の顔が、ほころぶ。
「でたよ~、良かったな~」
「にいちゃんも、そう、おもうか~?」
「そらそうや、出なあかん!」お湯で、お尻を洗浄する。
「なんか、おと、してるぅ?」(ブーン、ブーン、ウオッシュレットの作動音だ)。この歳で母の聴力は素晴らしい。
「うん、いまな、お尻キレイに洗う~てんねんで~」と、母に言う。
「そっか!」母は笑顔で、気持ちよさそうに、排泄を済ませた。
「さあ~、お尻キレイになったから、拭いとこな~」と私が、トイレットペーパーで母のお尻を拭こうとすると、母が。
「なにするん?わてがふくわいなー!」と、きっぱり言った。
「へえ~っ、そうか~!」
「あたりまえでしょう!」自分のお尻を自分で拭く、当たり前ではある。母にそう言われると、ちょっと嬉しい。
「たべてへんわー!、ごはんもたべさせんと、あほかーっ!、」母の日常、その(111)
2006/2/14(火) 午後 0:36
某月某日 母がデイから戻るのは、午後4時前後だ。この日は何か不機嫌で、ヘルパーさんも「今日はちょっと、ご機嫌斜めでした」と知らせてくれた。
「お袋ちゃ~ん、どうしたんや?学校(デイ施設)で何んかあったんか~?」
「なにもないっ!」
「そんな~、怒らんでもえ~やん」
「おこってないわー!!」
「そうか、ほな、ご飯にしょうか、直ぐやから、ちょっと待っててな~」私は、急いで、夕食の用意をする。
「は~い、出来たよ~、熱いうちに食べよ~か!」
「ふ~ん」
「どうしたん、食べへんのんか~?おいしいで~」
「たべるわいなっー!!」
「おー怖っ!、怒りながら食べたって、おいしないで~」
「おいしいわーっ!」と、箸をつけ、座椅子に、ふんぞり返って、チビチビ食べ始めた。私は食べ終わり、片づけて、竹細工に取りかかった。母はその後、小1時間かけて。
「もう、いらん!」と、仰る。
「まだ、ちょっと、残ってるやん、もう、お腹一杯か~?」
「これわ、おくらなあかんやつやーっ!」と、母はティシュを広げ、食べ残しを、その上に載せはじめた。
「送るんか~、ほんだら、僕がやったるから、お茶でも飲んどき~」
「にいちゃん、してくれるのん、うれしいぃ!」この日、初めて笑顔を見せた。
「そら~、ちゃ~んと、送らな、あかんからなっ!」私も、母に笑顔で答える。
「そうやねん、みんな、まったはるねん、ようしってるな~」母が嬉そうに。
「心配せんでもえ~で、僕がちゃ~んと、送ったるからなっ!」
「おねがいしますぅ」どうやら、母の機嫌が直ってきたようだ。
「ちゃ~んとしてなっ!」と、安心したように笑顔を見せる。テレビのCMを眺めながら。
「あれだれや~?」と、私に話しかけて来る。私も竹細工をやりながら、いつものように、母に説明する。竹細工も佳境に入り、つい、私はそれに、没頭した。と、母が。
「にいちゃん、ごはんまだか~?」
「えーっ、さっき食べたやん」母に「さっき」は、通じない事は、百も承知なのだが。
「たべてへんわーっ!、ごはんもたべさせんと、あほかーっ!、」竹細工に夢中になって、どうやら、テレビの解説を生返事したものだから、母の逆鱗に触れたようだ。修行が足りん。
「さぶいゆーてるやろー!、けったろかー!、」母の日常、その(112)
2006/2/16(木) 午前 9:41
某月某日 この日は夜明け前に、寝床の中から、母がしきりに話しかけてくる。隣のリビングで寝ている私も、寝ぼけ眼で答える。やがて6時半、キッチリ目覚ましが鳴る。夕べから部屋干ししていた、洗濯物を取り入れ、何時もの朝が始まった。
「お袋ちゃ~ん、起きよか~」母に声をかける。
「う~ん、んんん、、、」
「熱いお湯で顔洗うーたら、気持ちえ~で~」
「ま~だ」と、母。
「そうか、ほんだら、もうちょっと寝ぇ~」私は、母の部屋を覗き声を返した。
「うん、そうする」と、母が。しばらくして。
「にい~ちゃ~ん、にいちゃ~ん、はよこんかいなー、おしっこ!」
「ああそうか!?、はい!、行きましょう!」
「どこや~、どこにあるん?」
「こっちやで~、え~天気になったやろ~」
「てんき、ちゃう!、あめやー!」
「雨ちゃうで~、ほ~ら、見てみ、え~天気やんか~」何時もなら、このまま、洗面所へ連れていき、そのまま朝食を済ませ、朝のお目覚めとなるのだが。
「どうしたん、顔、洗えへんのんか~?」
「ねるねんやんかー!、どこやーっ?」
「もう、起きなあかんやろ~?」
「いーやっ!、ねなあかんねん!」
「そうか、ほんだら、もうちょっと、寝とくか~」
「あたりまえやー!、」もう一度母を寝かせた。朝は何故か時間の経つのが早い。時計を見るともう8時半だ。今日は学校(デイ施設)はお休みなのだが、出来るだけ、生活のリズムを崩したくない。
「お袋ちゃん、おはよ~さん、さあー、起きよ~か!なっ!」と、声をかけながら、母の掛け布団をそ~っとめくると。
「つめたいっ!、あほーっ!、さぶいゆーてるやろー!けったろかー!」と、四連発を食らった。(言葉も、ハッキリしてはるわ)。「こら、あかん、ヘルパーさんにお任せやー」と、私は、母をゆっくり寝かせることにした。
「どうやってねたらえ~んかな?わからんねん?」母の日常、その(113)
2006/2/17(金) 午後 1:17
某月某日 母自身が、不安で不安で、たまらなくなるのだ。その不安を、如何にして取り除いてやることができるかが、私の最大の役目だと思っている。
「どうしたん?寝られへんのんか~」母が、寝床から四つん這いになって、リビングへ来た。私の傍らへ来て。
「だれかけ~へんのんか?」と、母が、不安そうな顔をして聞く。
「うん、だれもけ~へんよ」私は、母の表情をゆっくり見ながら。
「なんで~?みんなわっ!」不安そうな母の表情。
「う~ん、みんなて、誰や~?」私は、ゆっくり返事をする。
「ね~ちゃんらやんか~?、どこで、ねてるん?」
「うん、ここは、お袋ちゃんと、僕だけしかおれへんで~」
「へぇ~、みんな、どこいった~?」
「皆んな、それぞれの家があるからな、そこで、寝てるよ~」
「だれも、け~へんのか~?」母の表情が曇る。
「うん、どうしたん?もう寝よな~」と、静かに言う。
「あんたわ~」
「僕も、もう直ぐ、此処へ、お布団敷いて寝るよ~」
「あんた、ここか~?あんただけか~?」
「何時も、そうやで~」
「わからんねん、なんで、だれもおらんのん?よ~けおったやろぅ~」
「心配せんでもえ~から、皆んな、また来るからな~!」咄嗟に答えた。
「わてと、あんただけか~」私は、感じた。(こらあかん、お袋ちゃん不安になっとる、と)。
「うん、いや、な~、もう直ぐ、皆んなまた帰ってくるから、心配せんと、お袋ちゃん先に寝ときいな~、なっ」と、何時もの嘘をついて、私は母を寝床へ。
「はい、かぶしたるから、何~にも心配せんでえ~よ!」
「ほんまか~?どうやってねたらえ~んかな、わからんねん?」
「何かあったら、僕が直ぐに来るからゆっくり、寝~や!」その後も、しばらく母は、横になりながら、私に話しかけてくる。私は、母の不安がなくなるまで、相手をする。(母と一緒に、不安と闘う)。
「あんた~、だれや~!、」母の日常、その(114)
2006/2/20(月) 午後 0:29
某月某日 最近、母は月曜日の朝、どういうわけか、ご機嫌がよろしくない。このため、ケアマネさんの提案で、月曜日には、デイの送り出しのため、ヘルパーさんを派遣してもらっているのだ。
「にい~ちゃん、にい~ちゃん、よんでんのに、きこえへんのんかいなー!」
「聞こえてるよ~、いまな~、ゴミ出す用意してたんやん!」
「おしっこ!」
「はいよ、今いくからな~」
「はよしんかいなーっ!」
「はい、はい、ご免な~、待たせてぇ」
「なにしてるんやーっ!」
「今日はな、ゴミの日やから、出す用意してたんやん」
「なにが、ゴミやっ!、よんでんのに、ばかにしてんねんやろーっ!」
「ご免、ごめん、さあ~、行きましょか~」
「どこへ、つれていくきぃやー!」
「おトイレやんか?そんな怒らんでもえ~やん」
「なにがやー、あほかーっ!、」(まあ~こんな調子)。どうも月曜日に限ってこうなる。普段は、このまま、起きて洗顔し、朝食を摂るのだが。
「ねかせてー、ゆーてるやろーっ!」と、またお布団へ潜り込むのだ。
「お茶の用意出来たら、起こしたるからな~」
「うん、もうちょっと」午前8時過ぎ。
「お袋ちゃ~ん、お茶の用意出来たよう、起きるか~?」
「いら~ん、かぶして、さぶいねん!」
「学校(デイ施設)行けへんのんか~?もう起きな~間に合わんよ!」
「いけへん!、ねてんのにぃ!」
「そうか~、ほんだら、もうちょっと、寝とくか~」
「あたりまえでしょう」午前8時半が過ぎた。
「お袋ちゃ~ん、熱いお湯で顔洗~か、気持ちえ~よ」と、そ~っと、母の掛け布団をめくると。
「あんたっ!、だれやー!」と一喝された。
「分かった、わかった、おー怖っ!」後は、ヘルパーさんにお任せするしかない。
「くっくっくっー、え~ん、わたしをばかにしてっ!、」母の日常、その(115)
2006/2/22(水) 午後 0:37
某月某日 今日も今日とて。母のご機嫌は、余り宜しくない。
「あ~ん!、なにやっー!」と、母が私を睨む。
「別に、そんな、怒らんでもえ~やん」
「なにがやっ-!」
「ご飯おな~、食べよ~、ゆ~てるだけや~」
「いらん!、ばかにしてーっ!」
「誰もバカに何かしてないよ~」
「じぃーっと、なにみてんねん!」
「いや、どっか、具合でも悪いんかな~?思うてな~」
「あほかーっ!」
「どうしたん?今日は~!」
「ばかになってんねんっ!」
「そんなことないやろ~、熱いうちにスープ飲んだら?」
「なにが、のんだらーやっ!」
「ま~ゆっくりでもえ~けどな~、どうしたん?」と、聞く私。
「どうもせーへん!、あほになったぁーっ!」
「お袋ちゃん、あほ、ちゃうよ~」
「うそばっかりついてからーっ!」
「嘘何か、つけへん、ちゃ~んと、起きたやんか~」
「あんたが、わるいねん、ばかにしてーっ!」
「ばかにしたか~、してないと、思うけどな~」
「あ~ん、あ~ん、なにゆーたっ!」泣き出しそうになる母。
「馬鹿にしてない、ってゆ~たんや」と、母に言う。
「あほかっー!、わからんくせにぃー!」母が涙目で。
「どないしたん?おかしいで~」母の両肩に手をあて。
「あほに、なったー!、ゆーてるやろーっ!」
「そんな~、阿呆~、あほ~、って、なってへんで~、心配せんでも、え~よ」
「くっくっくっー、え~ん、え~ん、わたしをばかにしてーっ!」母は、今度はすすり泣きを始めた。
「分かった、わかった、僕が悪いねん、もうちょっと、寝とくか~」(兎に角落ち着かせよう)。
「え~ん、え~ん、わて、ばかになったっ!」(お袋ちゃん、認知症って、苦しい病気やな~)と、私は、改めて思った。
(下巻へ つづく)
この1年後、母は倒れ、寝たきりになってしまった。
※本書は2010年1月:タイトル:「かいごさぶらい」<上>、サブタイトル:ただひたすら母にさぶらう、として自費出版。ハードカバー、本文:326頁。
ISBN:978ー4-9904780-0-1
※下巻は現在編集中。
「介護地獄」とする風潮に私は以前から「疑義」を抱き続けておりました。
「母」が痴呆症(認知症)になって、10数年。「母」の介護を通じて、様々な「介護家族」の方々と知己を得ました。
それぞれ、ご家庭の事情もあって、介護方法も千差万別です。大半のご家族(認知症の身内を介護されている家族)が、大変なご苦労をされ「悩み、苦しんで」おられました。
私は、その「悩みや、苦しみ」を聞く都度、「何かが違う」とする違和感を感じておりました。「認知症の要介護者」を抱えると、仕事、生活、家族や社会との関わり、全てに大転換を余儀なくされます。
多くのご家族がここで「悩み、苦しむ」わけです。最悪のケースは「自殺、心中、殺人」です。その一歩手前の方々が、未だ沢山おられます。この不況で、増えている気がします。
認知症の方を「化け物」のように言う人もおりました。「早よ死んでくれたらえ~のに」と言う人も。
私は、この国の社会保障制度の「貧困」(もともと、私は、介護保険制度、に対して、大きな勘違いをしてました)、と同時に、私の家族も含め、この国の「家族」が、急速に「崩壊」し始めていることに気づきました。
私は、私なりの「お袋ちゃん」との生活を続けました。その「お袋ちゃん」も本年6月、天国に逝ってしまいました。