表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/38

認知症の介護の基本は「逆らわない、怒らない、大声を出さない(怒鳴らない)」

本書は「かいごさぶらい」ただひたすら母にさぶらうーのタイトルで、出版済み。

重度認知症の母と息子(筆者)の大阪弁での介護会話日記です。会話を通して、認知症がどのような「病」なのかを著したものです。

母を10数年介護してきた「会話を通した」体験記録を纏めたものです。分量が半端ではありませんので、読み通すのは、正直しんどいです。

その母も昨年逝きました。いまは「アメブロで看取り後」と言うブログを書いてます。http://www.ameba.jp/

上巻はこのサイトに投稿してます。

下巻は、母の一周忌が終わったら、投稿するかどうか考えます。

上巻、下巻の二分冊。

上巻は昨年1月刊行。ISBN:978-4-9904780-0-1

下巻は本年3月刊行。ISBN:978-4-9904780-1-8

B5版、ハードカバー、いずれも本文は220~230頁。

著者:介護さぶらい

発行所:㈱データクロス ブログ本販売処(無料で読めます。代金を払かどうかは、読まれた方がご自分で判断してください)。

大阪市福島区福島7-8-4黒田ビル内

※サイトのURLは下記の通りです。

http://www14.ocn.ne.jp/~pco/blogbon/

※「かいごさぶらい」で検索すれば、ヤフーブログ、FC2ブログ等で読めますから。

                  プロフィール


     「逆らわない」、「怒らない」、「大声を出さない(怒鳴らない)」



 「にいちゃん、わてどうなったん?あんた~にいちゃんやろ~?なんとかいいんかいなっー!」。この時の母の表情は、途方に暮れて、いまにも泣き出しそうだ。私は今でも、その時の母の何とも言えない表情が忘れられない。

 私は母の両肩を抱きとめ、

「心配せんでもえ~、心配せんでもえ~、兄ちゃんが付いてるからな~」と、返事するのが精一杯のことだった。(私は、これが”徘徊”という認知症の、症状のひとつであることを、この時、知らなかった)。


 阪神淡路大震災で我が家は被災した。家は半壊(後に全壊と認められた)。母と私は、震災で全壊した、我が家の直ぐ近くに出来上がったマンションへ、転居することになった。

当時、母は80うん歳。私は50歳目前。母と私の二人暮らし。大震災のショック(私の推測だが)で、母に異変が起こった。

母は痴呆症(当時はそう呼ばれていた、現在は認知症)になってしまったのだ。

 マンションに移り住んだ直後から、母の症状は一気に進んだ。母は夜な夜な徘徊するようになり、突然怒りだしたり、泣いたり。そんな母を私は呆然と見ているだけであった。              

 認知症の症状は、私が思った以上に早かった。毎日進んで行くのだ。

私は、そんな母を見て直感的に母の言動や行動をメモることで、何とか対処しようとした。

       そして、その結果、私は、母が、

       何を言っても「逆らわない」ことに、

       何をやっても「怒らない」ことに、

       何があっても「大声を出さない(怒鳴らない)」

 ことに、したのだ。母の全てを、そのまま受け止める。「認知症」は「不安」の「病」だと、直感した私は、母と「どんどん会話」することで、少しでも母の「不安からくる気うつ」症状が、緩和出来るのではないかと、思ったのだ。「会話」することで、母が「笑顔」を見せてくれれば、それで良い。母が「笑って」くれれば、それで良い。場当たり的、その場しのぎ、手探りの介護を始めた。


このブログは、そう思ったかいごさぶらいと母との「介護会話日記」である。(注)


 (注)このブログの一部は既に、平成17年12月に「かいごさぶらい」のタイトルで書籍にした。(ブログをそのままダウンロードし、編集、校正を一切していない製本だけした、誤字脱字だらけの本である)。


 本書は、それをリライトし、校正、加筆.訂正を行い、ほぼ1年分のブログ日記を掲載収録したものである。

認知症の母を介護させてもらって、私は「母」に感謝してます。人生観を一変させてくれました。何があっても「逃げない」ことを教わりました。で、編集刊行後期として「お袋ちゃん、ありがとう」のエッセイを書きました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ