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第14話:退屈な王の狂宴と、白濁のスイートルーム

もうすぐ夏休みを迎えようかという、一学期の期末テスト明け。

 俺(御堂司=クロノス)の日常は、絶望的なまでの退屈に支配されていた。

 テストの結果など、言うまでもなく全教科満点の学年トップ。カンストした【知能】を持つ俺からすれば、息を吐くよりも簡単な作業でしかない。

 暇つぶしに、言い寄ってきた同級生の女子と「普通の中学生の恋愛」の真似事もしてみたが、全く肌に合わなかった。手を繋いで赤面するだの、放課後にカフェに寄るだの、そんなチープな刺激では、俺の乾いた精神は一ミリも満たされなかったのだ。

 退屈だ。世界が、ひどく色褪せて見える。

 そんな虚無感を持て余して廊下を歩いていると、学年主任である白鳥が、獲物を見つけた犬のように擦り寄ってきた。

「……御堂くん。最近、少し様子がおかしいようだけど……何か、悩み事でも……?」

 教師としての建前を装ってはいるが、その目は「最近構ってくれないご主人様」に飢えた、哀れな雌のそれだった。

 ふと、俺の脳内に悪魔的な暇つぶしのアイデアが閃いた。

 大星のシステムを破壊して神崎からせしめた、一千万円の札束。あれを、今夜一晩で全て使い切ってやろう。

「……先生」

 俺は白鳥の耳元に顔を寄せ、【魅了・フェロモン】を微かに香らせて囁いた。

「今夜、東都グランドホテルの最高級スイートルームを貸し切った。そこで一晩中、俺と一緒に過ごさないか? ……家族には『学年キャンプの引率』だとでも伝えておけ」

「ひゃあっ……!?」

 その一言だけで、白鳥の顔は瞬く間に熟れた果実のように赤く染まった。

 彼女は廊下の壁に手をつき、タイトスカートの下で両足をモジモジと擦り合わせる。股の奥から急激に湧き上がった熱い蜜が、下着をじわりと濡らしていくのが俺の目にはっきりと見えた。

「あ……はい……っ。仰せの、ままに……っ。私、すぐに準備を……はぁっ、はぁっ」

 完全に発情した白鳥を放置し、俺は「招待状」を配るための行動を開始した。

 ***

 まずは保健室。保健医の星野くるみだ。

 白衣姿でカルテを整理していた彼女の背後に忍び寄り、耳元で「今夜、東都グランドホテルの最上階に来い」とだけ命じた。くるみはビクンと肩を跳ねさせ、「ああっ……司くんっ……」と甘い吐息を漏らしてカルテを取り落とした。彼女の豊満な胸が激しく上下し、パイプ椅子の上で身をよじらせながら、下半身の強烈な疼きを必死に堪える姿がそこにあった。

 次に、空き教室にいた黒崎レイ(氷川桔梗)。

 冷徹なスパイの仮面を被る彼女にホテルのカードキーを見せると、彼女はその場で膝から崩れ落ちた。「ご褒美……っ、ついに、ご主人様のご褒美が……っ」と涙ぐみながら、極度の興奮でガタガタと全身を震わせた。

 学校を出た俺は、路地裏にたむろしていた『阿修羅』の生き残りギャルたちと、元処女の美結を呼び出した。

「今夜、俺の部屋に来い」

 たったそれだけ。だが、その言葉は彼女たちにとって神の福音だった。美結は「あぁっ、王様……っ!」と叫んでその場にへたり込み、両手で自らの胸を強く揉みしだきながら、狂ったように腰を振ってよだれを垂らした。

 そして最後は、国家情報省の「秘書」たちだ。

 俺は彼女たちの個人端末に、音声データを送りつけた。『今夜、東都グランドホテルに来い。俺がたっぷり可愛がってやる』。

 その声を聞いたエリート工作員たちは、一斉に仕事のシステムをシャットダウンした。赤城は端末に顔を擦り付けて熱い吐息を漏らし、五十歳の鉄壁・妙子は、資料室の陰で音声を聞いた瞬間、巨大な身体をビクンと跳ねさせ、「あ……あぁぁっ、ご主人様ぁっ……」と、年甲斐もなくその場にうずくまって強烈な絶頂を迎えてしまっていた。

 ***

 夜。東都グランドホテル、一泊数百万円のロイヤルスイートルーム。

 大理石の床と、巨大なキングサイズベッドが鎮座する豪華絢爛な空間に、俺が呼び出した十人以上の女たちが、次々と集結していた。

「……ちょっと、あんたたち誰よ! 司くんは私を呼んだのよ!」

「はぁ!? 王様が呼んだのはアタシら阿修羅の女だし!」

「ふざけないでください! ご主人様が求めているのは、我々エリートの奉仕です!」

 自分だけが選ばれたと勘違いしていた女たちが、互いの存在に気づき、嫉妬と情欲に狂った醜いキャットファイトを始めようとしていた。

「……うるさい。黙れ、雌犬ども」

 俺がソファに深く腰掛けたまま、【支配の威圧】を部屋全体に解き放つと、一触即発だった女たちは一瞬にして呼吸を止め、床に這いつくばって平伏した。

「俺が今日、お前らを呼んだのは、俺を楽しませるためだ」

 俺は足元に置かれた巨大なボストンバッグを蹴り倒した。中から溢れ出したのは、数百万をかけて買い占めさせた、色とりどりの極上な大人のおもちゃの数々。微振動するもの、滑らかな曲線を描くもの、あらゆる快楽の道具が絨毯の上に散らばった。

「お前らだけで、愛し合え」

 俺はグラスの氷を揺らしながら、冷酷に宣言した。

「俺の前で限界まで乱れろ。そして、この中で一番俺を『興奮』させた一匹だけが……今夜、このベッドで俺と一晩共にする権利を得る」

 その言葉は、発情した女たちにとって、命を懸けた聖戦の合図だった。

「あぁっ……ご主人様に見られている……っ!」

「私っ、私が一番乱れてみせますぅっ!」

 狂乱のレズビアン・パーティーが幕を開けた。

 学年主任の白鳥とスパイのレイが、互いの衣服を引き裂き合いながら、滑らかな流線型の玩具を互いの秘所へと押し当て合う。国家のエリートである赤城たちは、もはや理性の欠片もなく、阿修羅のギャルたちと入り乱れて舌を絡ませていた。ギャルの派手なネイルがエリートの柔らかな双丘を弄り、エリートの洗練された舌先が、ギャルたちの熟れた果実を貪り喰う。

 ――そして。

 その地獄絵図のような狂宴の中で、一際狂ったような甘い悲鳴を上げ、最も激しく悶え狂っていたのが、保健医の星野くるみだった。

「ひぎぃっ! ああっ、だめぇっ、司くんっ、見て、私をぉぉっ!」

 普段は生徒に優しい笑顔を向ける保健室の先生が、今は完全に理性を手放した一匹の牝犬と化していた。彼女は部屋の中央で、エリート交渉人と格闘エキスパートの二人に両手足を押さえつけられ、完全に無防備な姿を晒していた。

 交渉人の滑らかな舌先が、くるみの豊満な胸の先端を執拗に舐め回し、同時に格闘エキスパートの屈強な指が、激しく振動する極太の魔具を、くるみの最も敏感な熱い谷間へと容赦なく押し当てていた。

「あがっ!? うそ、そこっ、そんなに強くぅっ!! あぁぁぁぁっ!!」

 強烈な振動と、他の女たちからの容赦ない愛撫。くるみは全身の筋肉を痙攣させ、大理石の床の上で弓なりに背中を反らせた。彼女の秘蜜がとめどなく溢れ出し、絨毯に大きな染みを作っていく。

 さらに、嫉妬に駆られたギャルの一人が、くるみの顔に跨り、自らの濡れそぼった柔らかな割れ目をくるみの口元へと押し付けた。

「ほら、先生! 王様に選ばれたいなら、アタシのも綺麗に舐めなよ!」

「んぐっ、んちゅ……れろぉっ……!」

 息も絶え絶えになりながら、くるみは必死に舌を動かし、他の女の蜜を貪り喰う。下半身は魔具で限界まで責め立てられ、口内は別の女の熱で満たされる。視界の端で俺の冷たい視線を捉えるたび、彼女の脳髄は火花を散らして焼き切れていった。

「ああっ……司くんっ! 司くんの匂いっ……! 欲しいっ、私にちょうだぁいっ!!」

 限界を突破した快感に、くるみはついに白目を剥き、言葉にならない絶叫と共に、間欠泉のような透明な潮を勢いよく空中に噴き上げた。

 ***

 数時間後。

 大半の女たちが、極度の快感と疲労で白目を剥き、絨毯の上でピクピクと痙攣しながら力尽きていた。

 そんな情景を退屈そうに眺めていた俺は、ベッドの上に寝そべり、最も激しく乱れ、最も俺の目を惹きつけた一人の女を指差した。

「……くるみ。おいで」

 指名されたくるみは、汗と他人の蜜で全身を濡らし、ガクガクと震える脚で這うようにして俺のベッドへと辿り着いた。

「あ……あぁ……。選んでいただき、ありがとうございます……っ、司くん……っ」

 極限まで責め立てられたせいで、いつも以上に舌足らずで、甘く蕩けた声。

 俺は、疲れ切った彼女の身体をベッドに押し倒し、今夜の「メインディッシュ」となる狂宴を始めた。

 俺のカンストした【絶倫・テクニック】を宿した指先と舌が、くるみの全身を這い回る。汗ばんだ柔らかな肌を舐め上げ、ピンと張り詰めた胸の先端を舌で執拗に転がす。

「ひゃああっ! 司くん、そこ、だめぇっ……!」

 さらに俺は、彼女の両脚を大きく割り開き、最も甘い蜜を滴らせる最奥の谷間へと顔を埋めた。

 長い、長い奉仕。彼女の秘蜜を余すところなく味わい尽くし、さらにその裏側にある、決して許されない禁断の小さな蕾にまで、俺の熱い舌先を這わせた。

「あがっ!? うそ、そこっ、そんなところまでぇっ!! あぁぁぁぁっ!!」

 全身を雷で打たれたように跳ね上げ、くるみは再び狂ったように喘ぎまくり、噴水のように透明な潮をベッドシーツにぶちまけた。

「……次は、お前の番だ」

 俺が命じると、くるみは涙と快楽でぐしゃぐしゃになった顔を上げ、俺の猛りへと貪りついた。

 彼女は赤ん坊のように一心不乱に俺の象徴を口内で奉仕し、さらに俺の後ろの禁断の領域にまで、自らの舌を這わせて狂おしいほどの忠誠を示してくる。

 互いの熱が限界点まで達した、その時。

「……くるみ。お前の中に、全部刻み込んでやる」

 俺は、完全に熟れきった彼女の最も熱く柔らかな深淵へと、己の絶対的な支配の証を一気に、そして最も深く沈み込ませた。

「ひぎぃぃぃぃっ!! あ、あぁぁぁぁっ!!」

 パンッ、パンッ!!

 静寂のスイートルームに、肉と肉が激しく打ち付けられる残酷で甘美な音が響き渡る。

 俺は、床で倒れ伏している他の女たちを見下ろし、冷酷に言い放った。

「……お前ら。俺とくるみの交尾を見て、自分で自分を慰めろ。朝まで止めるな」

「あぁっ……はいっ、ご主人様ぁっ!」

 命令を受けた女たちが、自らの指や玩具を使って、再び狂ったように自慰を始める。部屋中に、嫉妬と興奮の入り混じった異様な合唱が響き渡った。

 長い、長いストローク。

 魂の次元まで昇り詰めるような熱狂の中、俺はくるみの最奥、決して触れてはならない命の揺り籠のど真ん中へ、沸騰するほどの熱い白濁の奔流を、余すところなく解き放った。

「あ……ああぁぁぁぁぁっ……!! 司くんの、熱いのが……いっぱぃ……っ」

 くるみは白目を剥き、全身を弓なりに反らせて激しく痙攣した後、幸福すぎる微笑みを浮かべたまま、完全に意識を手放して失神した。

 ***

 翌朝。

 夏の眩しい朝日が、スイートルームの大きな窓から差し込んできた。

 部屋中に漂う、むせ返るような雌たちの匂い。床には、俺の命令通り朝まで自慰を続け、完全に精根尽き果てて気絶している十人以上の美女たちが、折り重なるように倒れていた。

 ベッドの上では、俺の精に満たされたくるみが、死んだように眠っている。

 一千万円をかけて作り上げた、この世で最も贅沢で、狂気に満ちた背徳の宴。

 俺は一人、静かにベッドから起き上がり、窓から見下ろす東都の街並みを眺めた。

(……結局、一晩の暇つぶしにしかならなかったな)

 どれほどの金を使おうが、どれほどの極上の女たちを支配して狂わせようが、俺の心の底にある果てしない退屈の穴が埋まることはない。

 俺は、足元で眠る雌犬たちを一瞥することもなく、シャワールームへと向かった。一学期を締めくくる、最高に空っぽで退屈な朝だった。

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