Prolog1 神の約束
光の神は、イリアス・ロイルと闇の神、ディハルトが、守っている世界。
人々のほとんどは、ロイルの信者で新殿も莫大な権力を持っている。
人々は、光の神の子孫の証である魔法が使えることこそエリートの証拠だと思っている。
光の神の総本山、銀の森にはイリアス・ロイルのもう1つの姿、神剣アフレオスがあった。
千年の昔、光の神は父なる天界の創造神パキュアから、自分と対なす闇の神のディハルトが、真族に味方をして人間に害を与えることがあれば、責任を取って自分が、ディハルトを天界に戻すと約束した。
それから、千年ーー
地上は、光の神の信仰が増え、危機感を抱いた真族も大陸から姿を消した。
闇の神は、いつしか人々に忘れ去られていた。
でも闇の神も細々とだが、人間を守護していたのだ。
砂漠に芳醇な香りのする、大輪のはなを植え付け、オアシスの場所を教えたり、夜空の星は彼の領分だった。
砂漠の夜は冷えたが、旅をするには、夜の方が適している。
砂漠の夜は、いつも空気が澄んでいた。
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