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機人狩りじゃあああああ!

再び場面は神聖オーマ帝国首都に戻る。


「機人狩りじゃあああああ!!!」


 機人狩るべし、と演説をぶっていた勇者を失った冒険者たちはまるで狂戦士のようにいきり立っていた。

 その様子を、神聖オーマ帝国宰相のネコマは遠巻きに見守っていた。

 これだけ士気が高ければ、意外といけるかもしれんな?と思っていたが、次の瞬間に起きたことで完全にネコマの思考は停止する。


 何と冒険者たちが勇者の遺骸に群がって、その血の滴る肉にかぶりつきだしたのだ。


「俺勇者ノ肉食ウ。食ッテ勇者ノチカラモラウ」モッチャモッチャリ


「勇者クッテ、機人ヤッツケルチカラモラウ」グッチャムッチャ


 冒険者たち、男も女も口元を赤く塗らして肉を、骨を、むさぼり食っている。

 なんだ、なんなのだこれは……?

 私は彼らの行為がまったく理解できない。


 そういえば……かつて人間族は大崩壊という災害に見舞われたころ、お互いを食むほどに追い詰められていたと聞く。まさかこれは、彼らの「文化」なのか?!


 「ねぇ―ママーあれなにしてるのー?」


 子供の声がして私はついそちらを振り向いた。

 その手にはエルフをかたどった尖った耳をもった頭の形、それが飴になっていた。


「あれは強い人の肉を食べてつよくなろうとしてるのよ。でもピクルは友達を食べちゃだめよ?」

「ああいう風に食べていいのはつよい人とかお父さんみたいに偉い人なんだから」


「はーい!」


 何かが繋がってゾッとした。

 そう言えば猫人や鼠人、犬人以外にエルフが奴隷として働いてる姿は見たことが無い。

――まさか、まさかエルフは人間の「代用品」なのか‥‥‥?


「よっしゃあ!みんな食ったか!勇者の魂は俺らとともにある!」

「みんな、機人狩りじゃあああああ!!!」

「「オオオオオオオオォォオオオ!!!」」


――何度も言うけど、何度でもいうけど、やっぱこの国滅びた方が良いわ。

未来の崩壊世界といったな、ここまで崩壊するとは作者にも読めなんだ。

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