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輪廻転死  作者: 紅茶オレ
2/6

裏時間

 一体何が起きたのかわからなかった。

 さっきまで目の前にいた怪物は消え、代わりに白髪の男が立っている。

「あ、あなたは...?」

「.........」

 男は口を開かないままこちらを見つめてくる。

 時計はまだ深夜0時を指したままだった。

「この状況を経験するのは初めてみたいだな。」

 頷くと男は淡々と話しだした。

「ここは”裏時間”。現実世界とは少しズレた世界だ。深夜0時から約三時間ほど存在している。」

 裏時間...学校で聞いたことがる...都市伝説じゃなかったのか...?

「さっきの怪物は”クリミナル”と呼ばれ、人間の生体エネルギーをエサにしている。」

「人間の生体エネルギーって、まさか...?!」

「そのまさかだ、残念だがお前の両親は今さっき食われちまったみたいだな。」

 .........?!?!?!

「う、うそだ!人がそんな簡単に死ぬわけ...!」

「なら後ろを振り返って確認してみろ。同じことが言えるか?」

 そこには十字架の石に代わってしまった両親。

「クリミナルは生気を吸い取り人間を石に変える。つまり、そういうことだ。」

「あ...ぁぁああぁあああぁぁぁぁあああぁぁあぁぁ!!!!!!!!」

 声にならない声が家中に響き渡った。


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 .........気絶していたのだろうか。

 目が覚めると両親の部屋の前ではなく、知らない部屋のベッドで寝ていたことに気づく

「ここはどこだ...?」

 ガチャ

 ドアを開けて入ってきたのは、コーヒーを片手に持った白髪の男だった。




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