第五章 最強の矛か最強の盾か
1
国都に来てから三日が経った頃。
市役所で魔王軍撤退の事を知った後、春野たちはそのまま帰ろうとしたが、禍緒州が「このまま帰るのもどうよ」と言い出し、春野も体が万全ではないという理由もあって、この街で二泊三日の旅行をすることになり、今日はその最終日.
「ふふーふーん♪お土産のお饅頭、格安で良かったです」
露店の土産屋で、朔刃は溢れんばかりに饅頭を紙袋に詰め込み、それを両手で大切そうに抱きかかえ、大通りでの人波に逆らいながら宿の方に向かって歩く。
「ーーあ」
誰かとぶつかったのだろう。
体が衝撃に後ろに倒れ、紙袋に入っていた多数の饅頭が路地に転がるーーことはなく。
「へ?」
一瞬。体の体勢は建て直されており、舞ったはずの饅頭も紙袋の中に入ったままだ。
「悪かったな、朔刃。少し、よそ見をしていた」
聞き慣れた愛しい声、それを聞いて朔刃は思わず顔を上に向けた。
固く作られたかのようなゴツゴツしい顔が、自身の事を見下ろしていた。
「あ‥‥春野さん。すいませんでした、失礼をお掛けして‥‥」
「気にしないでくれ」
さらりと言い返し、春野はそのまま朔刃と話すということもせず、朔刃とは別の方向へ足を動かす。
それを見て朔刃も慌てて紙袋を抱えたままその背を追うことに。
「春野さん、どちらにいかれるのですか?」
「‥‥その辺だ」
「‥‥‥何をされるのですか?」
「‥‥別に、だ」
いい加減な春野の言葉に朔刃はその目を尖らせ、春野の顔を横から睨みつける。
それを受けて、春野はため息をついたあと、両手を弱々しくあげた。
「まぁ俺も買い物だ。俺が買ったものをお前が『持ちます持ちます』とか言い出されても困るんでな」
「さすがは春野さん。よくわかりましたね」
やめてくれ、と春野は視線を明後日の方向に飛ばした。
時は同じくして場は変わり、ここは王城。
「ほぉ~、ここまで直したか」
「私の部下が日夜問わずに修復に注いでくれたからなぁ。まぁ待っていなさい」
王城の地下に急遽設置された【禍王神兵器班・研究室】。
そこには鉄製の゙橋にて現状を確認する科学者を含めてその地下で活動する彼らの弟子、国から集められた頭脳の叡智たち、それらを囲む王国軍の精鋭がその場にいた。
その中心に設置された兵器は、数日前と比べると、あの薄汚さと傷はどうしたのかと言いたくなるほどに修復し、本来の輝きを持ち直している。
「修理完了は目前だ‥‥これで魔王軍に一矢報いるぞ!」
「ーーいや、これだけの強さ。これらな幹部根絶も夢ではないだろう」
使者と科学者が心から嬉しげに、それぞれ価値は違うとてその目的は同じ、故に共に高ぶる。
そしてーー。
『ーーーーーーッッ!!』
兵器ーー黒塗りの鎧に元々からつけられてあったくぼみに赤黒い輝きが灯り、うつむいていたその頭を上に上げたのだ。
「起動したぞーー!」
わぁああっとそれを上で見物していた使者と科学者、そして精鋭たちは歓声を上げ、所々では互いに抱きしめ合ったりしている
だがーー。
「ブレイヤー様ーー!!」
鎧の側で修復作業を行い、構図を研究していた一人の科学者が、師匠兼上司の科学者に向けて、声を上げた。
「どうしたのだ?」
「部下の一人が、これに入れるはずのエネルギーを指定以上に流し込み、内部のシステムが一部崩壊しました!!」
見れば、体の内部に自らエネルギーを込める鎧の側で、あたふたと慌てているひ弱そうな科学者いた。
そして、それを見た使者の横で、モニターを目にした科学者が声を張り上げた。
「暴走する!全員退避ーー!!」
2
「持ちますよ、春野さん」
「俺がお前と行きたくない理由を聞いてなかったのか、いらん」
「そう言わずに、たまには人に頼ってください」
大通りから離れ、商店街で買い取った服が入った紙袋の一つを、朔刃が掴み取ろうとする。
春野はそれをいやいやと紙袋から遠ざけ、早足でその場を去る。
「あぁ‥‥もう、正直じゃないですねっ」
頬を膨らませ、朔刃は再びその背を追う。
薄汚い裏路地を肩をかすめながら通り、大通りに出た春野は、振り返って朔刃の姿を確認した。
「どうしたんですか?やっぱり持ってしいんですか?」
「いや‥‥ちゃんと安全について来てるかってな」
それを聞いて朔刃は呆れたのか深いため息をついた。
「そういう仲間思いなのはいいとは思いますが、私だってそれなりの格闘技は身につけています」
怒りを交えた朔刃の言葉に春野は動じることもなかったが、やがて首の骨を鳴らしたあと、再び彼女に背を向けた。
「ま、お前が安全なら何でもいいか」
バッ。
「え‥‥‥?」
「紙袋持ってたら豪漢に襲われた時、邪魔だと思ったんだ」
何気ないように春野は三つ持っていた紙袋の一つを朔刃に預け、春野は大通りの人混みの中に入り込んだ。
「ふぇ‥‥?‥‥あっ、ちょ、ちょっと待ってください!!」
何をしたのか、それに理解が遅れ、朔刃は慌てて人混みの中にーー
ーーーーーーォォオオオッッッ!!!
「ぬぅっ!?」
突如、大通りの奥の方から轟いてきた聞いたこともないほどの爆音と衝撃。
それを春野はX字に組んだ両腕で受けることで大したダメージを受けなかったが、周りにいた人々は、一瞬耐えれたらすごい方で大半は一髪の時も入れることができず、宙に舞ってそのまま地面に叩きつけられた。
人々が叩きつけられると同時に、肉が弾ける音が瞬発的に、連続的に響き渡る。
所々にが砕け、むき出しとなった肉の中に骨を露わにする人々の中で、春野は一つの面影を見つけた。
「朔刃!」
人々を掻き分けるように走り、彼女の元へ駆け寄った。
「大丈夫か?!骨折ってねぇか?!」
その問いに朔刃は痛む体を震わせながらも、その指先で近くに転がってあったあの紙袋を指した。
「あれの重さのおかげで、たいして飛ぶ事はなかったんです‥‥」
「‥‥ったく、ご都合主義に助けられたぜ」
浅い傷が所々見当たる朔刃の体を自身の背に預け、春野は仲間の所へ向かうべく、足を動かした。
跳躍し、建築物の屋根に飛び乗った春野は、次々と別の屋根に飛び移る。
目に意識を集中させ、馴染みある人影はないかと視線を必死に動かし。
「‥‥‥なに」
街の中心で、そびえ立っていた王城が下の方から崩され、崩壊を始めていたのを春野とその背にしがみつく朔刃は見た。
「魔王軍が‥‥‥?でも国都に侵入できるはずが‥‥‥!?」
背で、朔刃が信じられなさそうに震えた声を上げるが、今は仲間と合流するほうが大事ーー。
「ーー春野!!」
凛とした涼んだ声が耳に鋭く飛び込んできて、春野は反射的にその声がした方向へ顔を向けた。
そちらの方で先に合流でもしていたのだろうか、共にここに来た仲間たちが一人もかけずにこの屋根の上で集まったのだ。
「運がいいな、ここまで早く集まれるとはな」
「君なら屋根に登って上から私達の事を探すだろうと思っていたからな」
白蓮はまたあの似合わない笑みを浮かべ、それから崩壊を続ける王城に鋭く目を向けた。
「とにかく、あそこへ向かおう。国王に何かあったら大変だ」
いつものように、どこか抜けているあの姿はどこへやったのか、彼女の本当の騎士らしい姿を、春野は初めて見たような気がした
「この、怪物がァ!」
崩壊を続ける王城の近くの広場で、複数名の武器を持った男女が、怪しい輝きをーー橙の輝きを結晶から放つ鎧に立ち向かっていた。
その者たちの近くには、どこかしらの部位がもぎ取られ、もしくは消滅した彼らと同じ戦闘職の屍が無数に転がっていた。
その屍ではなかった者たちは、立ち向かってほんの僅かな時間で息を止められたのだ。
「ーー」
一瞬。鎧を囲んでいた生き残りは、そいつから放たれた輝きで体を貫かれ、動くことを許されなかった。
ただ、地に転がることしかできなくてーー。
『ーーーーーーッッッ!!!』
低重音そのものの咆哮が、それを何重にも重ね合わせたような咆哮が、屍の広場に轟いた。
鎧は満足するまで勝利の咆哮を轟き上げて、ついに『役目』を果たすため、街の中で身を隠し続ける人間をーー。
「ーーーーおぉおおおおお!!」
ガギャャアアアアアアア!!! 怒りと炎に任せた斬撃が、重い足を動かした鎧の胸部を斜めに叩き込まれ、鎧がバランスを崩し、地に転がった。
「お前珍しく騎士らしくてかっこいいと思ったら、結局情に任せっきりかよ!!」
「若い蕾たちが殺されたのだ!怒る訳がない!」
鎧に奇襲を叩き込み、怒りを露わにする白蓮を見て遅れてやってきた春野は頭を抱えた。
「‥‥あ?」
「ーーどうした?」
異変に気づき、声を漏らした春野に白蓮が視線と声を向ける。
ーーその背後で、鎧がその頭部に赤黒い輝きを集めていた。
「白蓮、こっちを見るな!防げーー!!」
「な」
直後、頭部から放たれた光熱の赤閃が、咄嗟に構えた白蓮の刀を溶かし、彼女の身を弾き飛ばした。
為す術なく、許由量を一瞬にして超える閃光を浴び続け、そのまま白蓮は近くに建てれていた露店の中に突っ込んだ。
「白蓮!!」
鎧に向けて進めていた自身の体を弾き飛ばされた白蓮に向け、その体の状態を目の当たりにした。
「‥‥‥嘘、だろ」
ただ、圧倒的な熱波を集中的に浴びた彼女の体はその熱量のあまり、服を含めた皮膚、中の内蔵が溶け、周りの空気によって冷め、混ざり合っている。
その悲惨としか言いようのない状態でも、呼吸を続け、命を長らえさせようとするその姿は、言い表しのようがない。
「春野!白蓮は‥‥‥!?」
「死にかけてやがる!さっさとお前の治療で直さねぇか!!」
「言われなくとも!」
走ってきた希石が、体を溶かした白蓮の体にその掌を向け、あの神秘な光を浴びせる。
だがーー
『ーーーーーーッッッ!!!』
鎧は、その鋼鉄の体で春野たちのように俊敏的な動きはできないが、それでもジリジリと迫ってくる。
「背水の陣か‥‥!」
治療を続ける希石とそれを受ける白蓮に背を向け、春野は鎧を迎え撃つ構えを取った。
「逃げるって訳にもいかねぇしな‥‥‥朔刃、禍緒州、婢女華、やるぞ」
「わかりました、全力でお助けいたします!」
「私の爪、取れないですか。アレ」
「嫌だ嫌だ戦いたくないっ!」
半分ほど、やる気を感じない奴らを置いて、春野は真っ先に鎧に向かった。
鎧は、あれほどの攻撃力はあるが、俊敏性は致命的に弱い。
その隙をついて、再びその頭部から放たれた光線を、身を捻ることで躱し、拳を鎧の腹部に打ち込んだ。
「な‥‥?」
動かない。少なくとも、スタンダードでトップを争うほどまで鍛えた春野の正拳突きが、この鎧を一ミリも、微動だにされなかった。
「ーーこいつ」
驚きと怒りに歯を軋る春野の目前、その歪めた顔を狙いを定めた鎧が、新たな輝きを集める。
「ッあ!」
バク転。放たれた光熱は春野のコートをかすめ、その軌道の先にあった王城の塔の腹部を、まるごと熱で溶かした。
「ヤロぉ‥‥‥攻撃が通らねぇだと‥‥?」
飛んだ先にあった民家の屋根に降り立ち、春野はその先で代わりに鎧に立ち向かう朔刃たちの姿を見る。
朔刃の鏡の斬撃、禍緒州の弾丸、婢女華の爪、何一つ効いていない。
おそらく、どのモンスターをも超える圧倒的防御力。
物理技では、意味がない。
「なら‥‥‥魔法ならどうだ!?」
左手を上に向け、春野は自身に掛けられた罰を発動する。
「ーー《極み》!!」
瞬間。雷のように早く、そして降り注いだ大剣が、春野の手の内に握られた。
そして、頭上に制限時間を伝えるタイマーが表示されたと同時に、春野は再び鎧とそれに立ち向かう仲間の元に突っ込んだ。
「ォォオオオラァア!!」
『ーーーーッッ!!』
白蓮の力ーー炎の嵐を纏った大剣を、輝きをためていた鎧の首元に叩き込み、その勢いを乗せた斬撃で、鎧の姿勢を傾かせた。
それでも鎧がダメージを受けることはなく、すぐに春野に向けた頭部に輝きをーー
「《閃光狙球大剣》!!」
傾いたことで露わとなり、無防備になった腹部に、向けた剣先から放たれた無数に等しい輝きの弾丸が連続的に叩き込まれた。
弾丸を喰らい続け、鎧はその鋼鉄の体を軋ませ、ついに頭部に集めていた輝きをなくし、うつむかせた。
残り、四分。
鎧に詰め寄るその一刻、春野は手の内に握る大剣に付けられた十の結晶、その内の赤の輝きを押した。
「《赤炎斬鋭大剣》!!」
うつむいた鎧の頭部をなで上げるように炎の剣撃を叩き込み、その衝撃と炎嵐で鎧の体を微かにだが、浮きあげた。
間髪いれず、春野はそのまま付けられた白の結晶を押す。
「《輝鏡衝撃大剣》
!!」
上から振り上げた白銀の光を宿した大剣が、打ち上げられた鎧の胴を地に叩きつけた。
残り、三分。
『ーーーーーーッッッ!!!!』
その立て続けの春野の猛攻でも、鎧は止まらなかった。
攻撃を止め、スキが生まれた春野に向けて、鎧は持上げた頭部ーーそこから放った赤閃が春野に直撃した。
「‥‥‥ぐっ!」
爆散。その威力の強さに弾かれ、その勢いのままに飛ばされた春野は民家の壁に背を叩きつけられる。
だが、白蓮のようにあの痛々しい火傷は目立つほど受けていなかった。
「‥‥意外と、熱にも強ぇんだな」
全身の痛みを噛みしめる中、春野はポツリと言葉を漏らし、吹き飛ばされても離さなかった大剣に目を向けた。
直撃の直前、咄嗟にこの大剣で赤閃を受け止めたのだ。
春野の元へ行かせないようにする朔刃たちをその力で払い、歩み寄る鎧。
残り、二分。
最も火傷が酷い左肩を押さえながら、春野は体に掛かった瓦礫を払いながら立ち上がり、迫りくる鎧を睨みつける。
残された時間は少ない、時間制限が来たとき、僅かな時間でもあれば鎧はこのチームを壊滅させるだろう。
逃げたら街の崩壊、逃げなかったらチームの崩壊。
ーーどっちもお断りだ。
春野は手の内の大剣を横に構え、迫る鎧の前で、大剣に付けられた結晶の中心ーー極みを押す。
瞬間、赤、橙、緑、桃、白、そして中心の銀の光が混じり合うように、大剣の周りで、輝きの嵐となる。
「《根絶ノ皇帝ノ大剣》ーーッッッ!!!」
上に向け、現時点での完全な輝きとなった力を、同じくしてその頭部に輝きを宿す鎧に向け、放った。
『ーーーーーーッッッ!!』
音もない衝撃、威力、その中心で輝きの直撃を受けた鎧が咆哮をあげた。
効いてる。あの鎧に渾身の輝きが。
輝きが持つ威力と熱は、あれ程の頑丈さを持った鎧の体をほんの少しずつだが、確かに溶かし、このまま叩き込んでいけば、鎧の体を貫き、爆散させる。
ーーこのまま叩き込んでいけば。
残り、一分。
その肉体の限界に加えて、六つの輝きを放つ春野に向けて、鎧は確実に春野を仕留めるために、これまでの赤閃を超えるほどの輝きを集めていた。
はっきり言えば、このままでは鎧が放つ光線に体を消されるのが先か、限界を向かるのが先か、そのどちらのほうが鎧の体を撃ち抜くより早い。
せめて、この輝きと同じ程の輝きがもう一つあれば。
「ーー」
ふと、自分が放つ輝きの先を見てみれば、鎧の体が持つ鋼鉄が、幾分か春野の輝きを弾き飛ばしていた。
その周りを見てみれば、多少の怪我を負っているが、朔刃が立ち上がり、春野と鎧の戦いを見届けている。
「ッ朔刃!お前の《能力》で弾かれてる俺の輝きを奴にぶち込め!!」
春野の輝きの衝撃に混じって彼の大声を浴びせられ、朔刃は数瞬呆然としていたが。
「は、はい!!」
返事を返し、朔刃は自身の両手を使って、円盤状のガラスを生み出し、弾かれる輝きを真正面から受け止めた。
『ーーーーーーッッ!!』
瞬間、横から新たに叩き込まれる同じ六つの輝きが鎧の体を溶かしていく。
残り、十秒。
『ーーーーーーッッッ!!!!』
離れたところから輝きを放つ春野と朔刃がその身に火傷をつけられるほどの膨大な熱、大きさを作り上げた鎧は、狙いを春野に定めた。
「春野さんーー!」
「ーーーーッ!!」
声にならない春野の叫び、それに反響した輝きは渦の勢いを早め、鎧の内部を轟音を上げて削りーーー貫いた。
『ーーー』
発射の直前となっていた火球は散り散りとなって消滅し、削り取られた腹部から発生した無音の衝撃波と共に鋼鉄の体を膨らませーーー橙色の爆炎を吹き上げた。
戦いをやり遂げた二人にだけでなく、辺り一帯にもその欠片が降り注いだ。
「‥‥‥やった‥‥やりましたよ!春野さん!」
手の内で生み出していたガラスを消滅させ、喜びを露わにした朔刃は大剣が消滅した春野を抱きしめた。
春野はそれでも何も言わないが、朔刃は抱きしめるその体から暖かさを感じていた。
絶えることのない朔刃の歓喜の声は、崩れた露店のすぐ側で治療を続けていた希石のところまで届いていた。
「‥‥‥全く、《根絶ノ皇帝ノ大剣》倒せるならもっと早く使ってほしいものだな」
そう嫌みを自分では見えない春野に飛ばす希石だが、その顔は笑顔を浮かべていた。
鎧 破壊力「A」スピード「C」スタミナ「A」攻撃距離「B」知力「E」魔力「A」精神力「A」防御力「E」耐久力「S」体力「A」