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この極みで世界を救うⅣ プロローグ
1
ーー川尻春野抹殺計画。
それを題として、彼ら彼女らは話を聞き続けていた。
その場は国の国都、その中心に聳え立つ王城。その地下に歩く会議室であり、そこに身を置くものはこの国を支える立ち位置に当たるものだ。
大臣、議員、魔道士、それらの数、二百超え。
その二百という視線を四方八方から浴びせられる人物は、それを返すように熱意と想いを込めた視線と声を返す。
「我が社の技術力を用いれば、極地の魔力と科学力を備えた最終兵器ーーーそれこそ《古代兵器》に匹敵する《最新兵器》を作り上げられます!!」
言い切り、熱弁を止めた彼は辺り一面から希望と期待の籠った視線と拍手を、土流のように浴び受けた。
何も知らない春野たち。自らの保身のために春野の抹殺を企む国の上層部ーーーそして、
「ここに、我々が揃わなかった情報が私の手元に入ると言うわけか」
前者の消滅を願う魔王軍。
ーーー思惑が重なり合ったとき、三つの勢力は『世界』を血みどろに変えた。




