第五章 『破壊が宿っている』
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ーーーキッチンのほうから何かが倒れる音が響き渡ったのはその時だった。
「朔刃ちゃん?」
春野との会話で花を咲かせ、座り込んで柚果霊が立ち上がり、洋服の下を床にこすられながらキッチンの方に早足で向かった。
それに遅れて春野も腕を伸ばしてから同じく向かう。
ーーーゴミが散乱するキッチンの中心に、青ざめた顔の朔刃が倒れ込んでいた。
「朔刃!?」「朔刃ちゃん!?」
共に朔刃の元に駆け寄り、彼女の状態を柚果霊が抱き抱える中で、春野が確認した。
「熱はあるの!?」
「熱はねぇ‥‥‥逆だ。冷え切ってやがる」
息はしている。だから、死んでいるということだけはないがその息、脈、力の弱さ、は本当に死人に近しい。ーーー組の中で、仲間の死を見てきた春野のはよく分かった。
「っ!?春野これは‥‥‥」
「重症だ!さっさとベットを用意しろ!!」
遅れて駆けつけていた戦塚姉妹に声と命令を飛ばし、二人揃って茶の間に飛んでいった。
「おい柚果霊、お前ブツ取り出せんだろ?ストーブとかねぇのか?」
「あるわよ、さぁ早くーーー」
立ち上がり、春野に声を掛けてから自分も茶の間に向かおうと身をひねった柚果霊はその視線に映ったものに声を止めた。
眉をひそめ、春野がその背後から廊下を覗くと。
「‥‥‥ゴキブリ?」
紛れもない、この世界にもいたあのゴキブリがそこでカサカサと春野たちという敵から身を潜めるように走り回っていた。
ーーーだが、一つだけ他とは違う特徴があった。
「あれって‥‥‥角?」
二本の触角の間から生え伸ばすようにして、深い青色に輝く角ーーー否、結晶があるのだ。
ーーー何もあるはずのない廊下の景色が、炎上の嵐と重なった。
「っ柚果霊、下がれ!!」
「えっ、ぎゃあああ!?」
正体がバレたか、そう言わんばかりに結晶を生やしたそれが飛びかかり、春野はそれが飛びかかろうとした柚果霊を後ろに突き飛ばした。
狙いが外れたことでそれの体が無防備となり、春野はそれに向けて右手のうちの橙色の輝きを向けた。
「消し飛べ!!」
一直線に突き刺さった輝きは、そのままそれを押し飛ばし、壁を突き破ってそのまま木々の間を突き抜けていってーーー。
「まさか、ここにもお前がいるとはなぁ」
四本の剛腕を持った深青の怪人が、巻き込まれたそれごと輝きを一つの手刀で弾き飛ばし、爆発は自らが作り出した膨らんだ輝きで怪人の姿を照らした。
木々の奥から現れた怪人に春野と柚果霊は顔を強張らせ、倒れ伏す朔刃を怪人から遠ざけた。
「第一幹部‥‥!」「インフィンテ‥‥!」
言葉に違いはあれども目の先に立つ怪人が何者かは、互いにわかっており即座にそれぞれの構えを取った。
その中で、インフィンテは拳を握りしめる春野に凶笑を飛ばし。
「数日ぶりだな川尻春野」
「‥‥‥ここまで来ると自分の運のなさが見えて出てくるな」
舌を打ち、春野は数日前日に味わった惨劇と威圧を思い出した。共に戦ってくれる柚果霊の実力自体はどれほどのものかはわからない。
数時間前の魔王軍の襲撃にて見せたあの魔法の嵐は素人では一瞬ですら生きることを許さないものがある。ーーだが、あの怪人も同じだ。
あの怪人も、おそらくだがあのラベスタントの宮殿を、おそらくたったの一撃で破壊している。
力の差はーーー。
「春野ちゃん、貴方はあの子をお願い。姉妹ちゃん達と一緒に治療を」
「ーーッ待て!そいつはーーー」
決意を固めた顔と声で言い放った言葉の内容に春野は再び顔を強張らせ、呼び止めるがもう遅かった。
ーーー次の瞬間、彼女の周りに現れたそれをなんといえばいいのか。
「ひび‥‥‥?」
この『世界』が2Dであるとするならば、その画面の一角がひび割れたかのような、不気味な色を内側から発するひび割れが彼女の周りに生まれたのだ。
その中心で、至上の魔法を次々と休む暇なく撃ち込んでいく柚果霊を囲むようにして、そのひび割れから砲弾や三つ首のドラゴン、硫酸のような液体、筒の長さは十メートルを超えるミサイルまでもが目前で魔法を躱し、受け流し、受け切るインフィンテに向かっていった。
「やっぱり、魔王様が危惧していただけはあるな‥‥‥さすがの力と言えるぜ」
膨れ上がる爆発に身を任せ、上空にその身を置いたインフィンテはさっきから次々にと撃ち込まれる攻撃の数々を弾き飛ばしていた四つの手から光弾を作り出し、迫りくる未知の攻撃を消し飛ばしていた。
「何なのよあいつ‥‥‥全然柚果霊おばあちゃんの攻撃が通っていないよ‥‥!」
「それだけでない‥‥おそらくあの亀裂を生み出し、維持していることもあるのだろうが、彼女の体力の消耗が酷く著しい‥‥!」
棚の奥から見つけ出したストーブで朔刃の体を温め、手当を施す中で春野たちは追い詰められていく柚果霊の姿に息を飲んだ。
「シィイ!!」
異様な熱風に染まる空気を引き裂き、一気に距離を詰めたインフィンテが身を引き締めた手刀を柚果霊の首筋狙って振り下ろした。
間一髪。それは柚果霊が細めた目から展開された二十を超える《ウォール》によって手刀が彼女の首筋を切り落とすことはなかった。ーーー代わりに、鋭い衝撃に柚果霊はその身を燃え盛る大地の中心に突き落とされた。
「柚果霊!!」
「「春野!」」
姉妹の呼びかけを無視し、春野はさまざまな色に燃え盛る獄炎の中に飛び込んだ。
即座に編んだ術式から放つ水流ではこの獄炎を即座に消し去ることは不可能だが、体が耐えられるぐらいに火勢を弱めることは可能だ。
「柚果霊!」
「‥‥‥春野ちゃん」
幸いなことに、地面に叩きつけられたことで発生した衝撃波が彼女の周りの獄炎を吹き飛ばしていたらしい。
獄炎の中心で春野に向かって微笑む彼女は、春野に抱き抱えられ、怒号を浴びせられた。
「馬鹿野郎俺の話を聞きやがれ!あいつは桁がお前と同じで違うんだよ!策考えてから突っ込めよ!」
「あくッ‥‥‥若い頃だったら体力補給が間に合ったんだけどね」
ーーー若い頃だったら。
「お前何歳だよ」
「レディにそんなこと聞くだなんて本当貴方は失礼ね。ーーー御年千二十歳よ」
「レディじゃなくてババアじゃねぇか」
「ーーー馬鹿話をしてる暇はねぇぜ?」
「「ーーー!」」
獄炎の中に降り立ち、四つの肩を鈍く鳴らすインフィンテは顎を小さく振り、その額の中心に生えた結晶に輝きを込め始めた。
「フン」
狂笑の裏で喉を鳴らし、それを引き金として深青のオーラを纏った閃雷が打ち放たれた。
それを目前とし、柚果霊はものの一瞬で全ての《ウォール》を展開。その全てを打ち砕かれた柚果霊はそのまま勢いのままに閃雷が突き刺さった右肩を押さこんで呻きだす。
「これでまともな魔法は撃てまい」
「ぐっ‥‥‥」
血しぶきを噴き出し、柚果霊は傷口を塞ぐ左手から淡い光を浴びせるが、傷口は何も起こることはなかった。
「川尻春野、その女を渡せ。私の命令はその女を殺すことだ。もしくはお前が殺して済ませてもいいが」
いまだ輝きを絶やすことのない結晶を振りながら、インフィンテは傷口を押させることしかできない柚果霊の隣に立つ春野に軽口を叩くように言い放った。
気を失い続ける朔刃を介護する姉妹、彼に体を支えられる柚果霊、彼女らの視線を受ける中で春野は柚果霊を支えていたその両手を彼女から離し、立ち上がった春野は。
「ーーー」「八ッ」
両手を構え、勢いに任せた制御をなくした破壊光線は鼻で笑ったインフィンテの一つの掌が受けきり、散り散りにした。
それをいち早く受け入れ、拳を構えた春野は唾を飛ばして言い放った。
「残念だかこいつは俺の古い親友だ。俺の仲間と同じだ、渡さねぇ」
「強気だなぁ‥‥勇者死すってか?」
「ーーー戦いで生きる資格あんのは、仲間と自分を想う心から出た強さを持つ資格者だ。お前は、そのどっちでもねぇ。俺がそれだ」
決意と自論を表明するかのように春野はその右手に金炎から形作られた《大剣》を握りしめ、頭上に現れたタイマーに視線も心も向けることはせず、ただ目の前の怪人に心の全てを向けた。
ーーー激突は距離を詰めたインフィンテの拳、それを《大剣》の側面で受け切ることが始めとなった。
「フハハハハハハ!!ただの気が強いだけのチンピラかと思ったがやるじゃねぇか!!」
「戯言に付き合ってる暇はねぇんだよ!」
場は大きく離れ、夜に染まった空中に藻掻き合っていた春野とインフィンテは互いの肩に食らいつきながらその身を湿気含んだ地面に叩きつけた。
即座に身を離し、《大剣》を手元に引いた春野は踏み込みの勢いを乗せて《大剣》をインフィンテの首元向けて振り放った。
瞬間遅れて身を地面から離し、後ろに身を飛ばしたインフィンテは首元の代わりに一つの腕が縦に切り裂かれるが、練り合わされた小麦のようにその断面を付け合わせ、元に戻ったその腕を見せしめにと開閉させた。
「残念だったな、俺は常に魔王様より次元の魔素を吸収している。だからすぐに体の修復などーーー!?」
「ぅオオオラァアアアアア!!」
自身の中に埋め込まれた術式を戯けたようにして話すインフィンテ、その結晶を飛び込んだ春野が両手で握りしめ、インフィンテが体勢を整える前にその体を立ち並ぶ木々に叩きつけた。
結晶にまだ魔力が溜まっていたのか、自身がなぎ倒す木々が結晶に接触すると、吹っ飛んでいくインフィンテに続くようにそのあとを橙色に膨れる爆発が轟き上がった。
「ぬ‥‥‥ぅう!!」
四本あるうちの右側の腕を抉れ取られる大地に突き立て、勢いを無理に押し殺したインフィンテは忌々し気に顔を上げ、森の奥から投げ飛ばされた樹木をその中心にもろに喰らった。
樹木に突き刺さり、爆発を引き起こした顔面を乱暴に振り回し、四つの拳を握りしめたインフィンテは、あの樹木に続くようにして放たれた立て続けの破壊光線を殴り飛ばし、肩部に隠されていた二つの結晶から放つ閃光で切り裂き、時には身を固めてそのまま受け流した。
「ぬぅうううあぁああああ!!」「グォおあ!」
思いのままに四つの拳を同時に振るい、それから放たれる打撃は戦闘職と言えども人間のままでいる春野の防御では一瞬も保たなかった。
交差した腕が弾かれ、がら空きとなった胴にゴツゴツしい剛脚が撃ち込まれる。
吹っ飛ぶ直前、蹴りつけた事で僅かにその身を防御から露わにしたそのインフィンテの腰部を春野は突き出した拳で殴り砕いた。
腰を砕かれ、その修復に僅かな間が生まれた春野は腹部の痛みを無視した中で、手の内にある《大剣》に宿る六つの輝き、その赤に手を触れた。
「ぶぅうラァアアアアア!!」
怒りに歪んだ怒号を上げ、邪魔となる木々を暴力に切り裂くインフィンテの肩部に狙いを付け、春野は《大剣》の内に膨れ上がった炎を開放した。
「《赤炎斬鋭大剣》!!」
激突の瞬間、斜めから振り下げた《大剣》が拳を放つインフィンテの肩部ーーーその結晶を焼き砕き、そのおまけと言わんばかりにその両手を切り捨てた。
「グォああああ!!」
腕が切り捨てられたことで姿勢を崩し、その体の激突を受けた春野は共に獄炎に包まる大地に転がり、互いに放った一撃が相手を奥に弾き飛ばした。
「ペッ‥‥‥ハッ、やっぱり結晶は修復できないようだな」
「‥‥‥‥!」
そう嘲りの笑いを飛ばした春野の先では、切り落とされた両手を修復するも、そこには切り捨てられる前にはあったはずの二つの結晶が消えていることに憤激を露にするインフィンテがあった。
「結晶は魔力の塊だからな‥‥空気みたいなものが形作るにはそれ相応の年月がいる。体をすぐ修復できても結晶はそれなりに時間がかかるだろうよ!」
「ッお前ぇええええ!!」
体力源の半数を奪われ、憤激を爆発させたインフィンテは再び春野と激突を始めた。
空中から飛びかかりったインフィンテの膝撃、下から振り上げる橙の輝きを宿した《大剣》の斬撃。
「《閃光狙球大剣》!!」
突き刺さるが膝撃を受け止める剣身、そしてそこから放たれる無数の銃撃が即座に防御を固めるインフィンテの全身に突き刺さった。
「ぬぅうううう‥‥‥ぉああああああああ!!」
雄叫び、身を震わせたインフィンテは立て続けに放たれる銃撃の嵐を全ての腕を振るうことで弾き飛ばし、そのうちの一つを手刀として構えを作る《大剣》のその身に叩きつけた。
砕き割れる音が甲高く響き渡り、剣身を貫いて胴体に突き刺さった衝撃に春野はたまらず弾き飛ばされた《大剣》と共にバラックの元に激突した。
「「春野!」」
「あぁ‥‥‥クソっ、やりやがった‥‥」
壁を突き破り、その間にいた看病を続ける姉妹の言葉には目と意識を向けず、己のそばに転がる剣身の一部が砕けた《大剣》に悔しげな目を向けた。
見た感じではまだ機能はしそうだが、あと何発の攻撃を耐えれるかどうかーーー。
「ーーーお前の潮時だ」
『ーーー!!』
崩壊した壁の先、獄炎が吹き上げる爆煙を交差した腕を振り払うことで突き破って現れたインフィンテが今までとは違う冷酷な口調で、その突き出した両手の内に宿した春野と同じ橙色の輝きを宿し、それと共に春野に向けた。
「お前も使えるのかよ‥‥‥」
「言っておくがお前のとは比べ物にはなりはしない」
「だろうな‥‥‥」
「春野ちゃんッ」「「春野‥‥!」」
血を流し、血反吐を吐き出しながら春野は血と瓦礫にまみれた体を無理に起こした。その意志を、仲間が止めた。
「春野、もうやめろ!」
「そうだよ春野‥‥急いで朔刃も連れて逃げようよ‥‥」
「無茶よ春野ちゃん‥‥ッ、世界の中で恐れられる魔王軍、その幹部のトップ二を相手にーー」
「ありきたりなこと言ってろ」
その仲間を背に向けて、春野は血しぶきと共に言葉を吐き出した。その背中を柚果霊たちは見開いた目で見上げる。
「んなこと言ったあとに撃つ主人公の一撃は、大体必殺なんだよーーー世の理だぜ!!」
血に濡れた右拳を拭い、それを見せしめにと構えた春野を見て、インフィンテは高笑いを上げた。
「ふざけた事をーーーなら俺を殺ってみろ!!」
「お望み通り、ぶっ殺してやらぁああああ!!」
四つの手の内で膨れ上がる輝きは最高潮に達し、インフィンテは撃ち放つ構えを取った。
そして、がら空きとなったその胴に目掛けて、春野は握りしめた右拳をフルスイングの構えを作り、乾いた土で汚れた床を踏み砕いて、前に飛び出した。
何も変哲のないのただの拳。それを見てインフィンテは嘲りの笑いを上げて、春野が目前に迫るのを待った。
何も変哲のないのただの拳。それを見て彼の仲間たちは見開いた目に悲痛を宿し、春野を止めに前に駆けた。
ーーーその二つの想いが重なったとき、春野は脳裏に二日前の記憶を思い出していた。
確かあのときは俺にオドオドとした態度を取るようになった市民に対する怒りを抑えるために気晴らしにいったんだったな。
いつもの道場にやってきた俺はそこで、前ぶりもないような話を聞いたんだったな。
「春野。君には神が宿っている」
「また変なことを言い出したな」
本来俺は神様をまともに信じはしなかった。天罰はあるかもとは思って“神様”とは言っていたが、それ以外のことーーー奇跡だとか神様の力だとかは信じてはいなかった。
そんな俺に、白蓮は俺にとっては根なしのような話をしたのだ。
「そもそもなんでそんなことがわかるんだよ」
「代々私の家は武術と共に神道をやっているのでな、私の姉もこの街で神官をしているぞ」
「お前姉貴いたのかよ」
「春野ーーー君はよく破壊術を愛用しているだろう?」
「あ?‥‥あぁ、破壊光線使いやすいしそれでいて高火力だからな」
「君にとってはそうだろうーーーだが本来破壊光線含めた破壊術はすぐに編める代わりに魔力消費が激しく、それでいて火力は他の魔法と比べてだいぶ低いものなのだ」
「‥‥まさか。それで俺になんかの神様がついてるって言いてぇのか?」
「もちろんそれは才能の問題であるかもしれない。だが、私は気になって以前君がここに止まったときに調べさせてもらったよーーーそれでわかったということだ」
「夜中にいじられてたってことは今は置いといてやる‥‥‥‥それで、なんの神様がついてるんだ?」
そう俺が質問を投げかけると白蓮は待ったを俺に掛け、後ろにおいてあった棚の中に入れておいた何かを差し出してきた。
渡されたそれーーー一枚の御札を俺が手に取った所で白蓮は逆に俺に問いかけた。
「ーーー春野。君がさらなる力を求めるというのなら、君に宿る神の力を借りる術式を教えよう」
「感謝するぜ白蓮、神様よぉ!!」
低い姿勢から走り掛かり、春野は握りしめた右拳ーーーその内に握りしめた一枚の御札に術式と呪文を唱え始めた。
「悪を嫌い、滅さんとするその想いを我が拳に宿せーーー」
「さらばだ川尻春野。お前を殺すのは残念だった」
嘲りの口調、その奥に隠れた最後の悲しみにくれた言葉を投げかけ、インフィンテは額がぶつかり合うその直前、己が持てる全ての術式を中に編ませた光線を春野に向ける。ーーー直前、気づいた。
何も変哲もないただの拳から、怪人であるインフィンテが気を引くほどにあまりにも禍々しい魔力、否、『想い』が吹き出ていた。
「破壊の神よ穿てーー」
「死ね川尻ーーー」
「《根絶ト破壊丿憤撃》ーーーー!!」
破壊の神から吹き出る怒りの想いは向けられていた破壊の輝きを消し飛ばし、光線をも通じなかったインフィンテの装甲の皮膚を容易く貫きーーー
春野と共に山の奥に消えてーーー。
ステータス
インフィンテ 破壊力『A』・スピード『A』・スタミナ『∞』・攻撃距離『A』・知力『A』・魔力『A』・精神力『A』・防御力『A』・耐久力『B』・体力『A』
《能力》:七十七個ある
《特性》:七十七個ある