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それはいつも変わらない毎日だった。

朝いつもと同じ時間に起きて、身だしなみを整え、朝食をとって家を出る。

電車で2駅先の1年通いなれた高校へと向かい1日平凡に授業を受た。

放課後は帰宅部なので仲の良い子たちと挨拶を交わして、特に予定もないから帰ろうかと校門に向かって中庭を歩いていた。


いつもと違っていたのはここからだ。

普段はファンに囲まれまくっていてなかなか顔をゆっくり見ることが出来ない我が校の有名な3人組。

3人揃って容姿端麗、文武両道、良家の御曹司という二物も三物も与えやがったハイスペック集団が、たった3人だけで前から歩いてきていた。

へ~こんな珍しい事もあるんだなぁ~。あぁ、初めてちゃんと顔が見れるじゃん!!

噂は毎日のごとく聞いていたけれど、実際自分は目に留まることもなければ、関係の「か」の字もないくらい自分には係わりのない人だと思っていたので、皆みたいに必死に頑張って見ることも今までなかった。


だから正直驚いて一瞬歩みを止めかけたけれど、どうせすれ違ったって向こうは何とも思わないだろうと判断して普通に歩きを進める。


そしてここぞとばかりに彼らを観察してみる。


まず一番右にいるのが杉沢 瑛(すぎさわ あきら)

ハニーブラウンの肩に付くくらいの長さの髪を後ろにくくっている。


たれ目の大きな目にほっそりとした体。身長は176cmくらい。

優雅な物腰で色白な肌は女の人から見ても美しい。イケメンというよりも美男子といった方がいいと思う。

そして茶道の家元の御曹司。

噂だと女性には優しく紳士的だそうだ。


次に真ん中にいるのが後藤 怜央(ごとう れお)

暗めの茶髪のふわっとした癖毛の無造作ヘアーに大きなアーモンド型の目。身長183cm長身の細身なのにしまったからだ。モデルのように長い足。イケメン代表みたいな人。

そして大手食品メーカーの御曹司。


そして左にいるのが川本 拓真(かわもと たくま)

赤茶の髪を爽やかに刈り上げている。身長は187cm。大柄でガタイが良い。切れ長で少しきつめな目で男らしいという言葉が似合うイケメンさん。

噂だと口は悪いが正義感にあふれているそうだ。



すると、彼らの後ろからこれまた美人で有名な女生徒が走ってきた。


彼女は上野 愛美(うえの あみ)

瑛と同じハニーブラウンのゆる巻きロングヘアー。細身のスレンダーボディー

可愛いというよりも綺麗な美少女だ。

宝飾系会社の社長令嬢。

彼女は彼らが好きなようでいつもそばに陣取っていると噂でも流れている。

美人だが、あまり良い噂を聞かない人物だ。


そして彼らは皆同級生だ。


そんな中彼らとすれ違うと思った時、突然足元が急に明るくなった。


えっっ!?と思っているうちにどんどん明りは強くなり、あっという間に視界は真っ白に埋め尽くされた。








数秒目をつぶっていると徐々に明るさも落ち着いてきたので目を開けてみるが、




そこには今までいた学校の中庭ではなく、どこかの教会みたいなステンドグラスが目に飛び込んできた。


えっっ?ステンドグラス?と思い周りを見渡してみると周りも教会みたいに高い天井に、広い床。全体的に白を基調にした柱や壁に金の細やかでいて豪華な飾りが付けられた広い部屋に立っていた。




私の周りには先程目の前にいた彼らがいつの間にか隣に並んでいる。




そして目の前には金髪がまぶしいとても美しい男。


隣にはサンタさんバリの白く長いお髭と髪の柔和な目もとのローブを着たおじいさん。


それらの1歩後ろに下がった位置にいる赤い髪の目つきが鋭く鍛え上げられた体に剣らしきものを腰から下げている男。


が対面に並んでいた。




周りを見渡して頭に疑問符を浮かべていると、目の前のおじいさんが




「我らの救世主の皆さま。ようこそお越し下さいました。」




と言って頭を下げた。






は・・・?となるのは当然だと思う。









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