【序章】プロゲーマー!!
俺たち兄妹は父さんに半ば強引に連れられ、Tokyo Game Showというゲームの祭典のようなものに連れてかれた。
父さんの影響で俺も妹もゲームは結構プレイするし興味がないことは無かった。
そして、色々と見て回っているとどんなところよりも人混みができているところがあったので興味本位で行ってみることにした。人をかき分け見てみると、そこにはプロゲーマーと呼ばれる人達がドでかいモニターに映っていた。
俺も妹もプロゲーマーというものなんて父さんから説明されるまでは知らなかった。
寧ろ、説明を聞いてゲームごときにとばかばかしいとまで思ってしまった。
試合が始まるまでは――。
試合が始まるとプロゲーマーの人たちの表情は切り替わり、漂っているオーラも先ほどまでの人とはまるで別人なのではないかと錯覚するものだった。なによりも驚いたのはその場の雰囲気だ。今プレイしているゲーム自体知らない。だから何が起きているのかわからない。
だが・・・
「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」
とにかく会場の熱気がすごいのだ。
俺も妹も会場の熱気にあてられて声も出なかった。試合はいつの間にか終わっており、
ゲーム名も知らないのになぜか心がワクワクしてたまらなかった。
隣にいる妹の顔を見るととてもいい顔をしており「すごい・・・」と小さく声を漏らしていた。恐らく妹も同じくわくわくしているのだろう。
俺ら兄妹はプロゲーマーというものに憧れてしまったようだ――。
今回はFPSを主題にした作品です。
一話も投稿していますので是非読んでください。
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4/2に2話を投稿します