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①鼓宮颯(つづみや はやて)のそばにいるのは、いつも僕だけだったりする

鼓宮颯つづみや はやてのそばにいるのは、いつも僕だけだったりする


 神は木星の地底に住まい、魔王は地球の地底に住まう。


「土星に行ったら、土星あんみつ食べて、土星焼き食べて・・・・、ふふん、ねぇ、シンはどこ行きたいの」

「そうだな、お前さっきから食い物の事しか言ってないぞ」

「べぇ~、シンの意地悪」

 僕は今、僕の家で、一人の女子と修学旅行の自由行動の計画を立てている。

 修学旅行。そう、高校生活の最後のイベントのあれだ。

 しかし僕は、なぜ修学旅行の自由行動に女子と二人っきりで過ごすことになったのだろう。まぁ、偶然と言えば偶然だし、必然と言えば必然だ。

 僕は、仲間に入れてくれと言えば、入れてくれる程度の仲間はいたし、彼女、鼓宮颯つづみや はやてに至っては、知った人すべてが友達だと言い張るたちの人間だ。周りもそれに応えてはいる。

 しかし問題があったというならば、やはり、彼女、はやての方だろう。

 とかくはやては、思いついたら直ぐにやってしまうたちの女子で、周りをドン引きさせる事が、多々あった。引かせるのではない、ドン引きだ。

 例えば、理科の実験があったとする。彼女は目に入った薬剤を混ぜたいと思ったら、すぐにやってのけるだろう。彼女颯はやては人目も引くし、割と人気者だが、トラブルメーカーであり、最後の瞬間、そばにいるのは、いつも僕だけだったりする。

 そう、僕は不運であり、逃げ遅れるたちの人間なのだ。

 修学旅行というテンションも上がる一大イベントに、クラスメートたちは、はやてに、何かしらのトラブルを感じ取り、僕は逃げ遅れた。それは、教師すらも公認する関係だった。


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