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01

『多重人格』を知ってるか?


オレは少なからず、その『多重人格』である。

どういった原因で別の性格が出るのかは定かでは無い、ただオレにはそういった症状が出る。


気づき始めたのは、高校に入ってからだった。

高校の入学式中にオレは意識を失った、そして気がついた時にはオレは家にいた、もし倒れたのなら保健室かどこかで起きるはずなのに家にいた。


すると、机にメモが置かれてあった、オレの字とはかけ離れた女の子の字で『寝ているオレさんへ』と書かれてあり、そこには学校の諸注意など用意するもの、声かけて友達となった男の名前、色々と書かれてあったそのメモの最後が。


『多重人格だと気づきたまえ(´・ω・`) byもう一人の私』


可愛いらしい顔文字を見て、危なくツッコミそうになったが、オレはどうやら多重人格者らしい。


多重人格と認めたのかはどうも分からないけど、意識を失う率が高くなった、オレとしては唐突すぎるのでノートを使い注意してみた、結果泣いている顔文字を使われ反省したらしい。


もう一人の私さんは活発すぎる、勉強熱心でオレを驚かされる、この前のテストでオレはやる気無かったので、変わってあげたら、全教科満点ときた。


やめよう、話してて悲しくなる。


話を戻そう、どうして今、多重人格の話をするのか。

それは目の前にもう一人の私さんがいるからだ、どうしてこうなったのか、それは今話すとしよう。


まずは異世界に飛ばされる時の話。

え?何故、飛ばされるかって?知らないよ。




「今日は珍しく、アイツ起きてないんだな」


自分が多重人格だと知らされてから大体の確率で入れ替わっている、でも流石に釘を指したら反省したみたいであんまり入れ替わらなくなった。


それはそれで、心配はするけれども。


「考えても仕方が無い、気晴らしに買い物でも行くか、今週は気になる雑誌あるかもしれないし」


オレはパジャマから、簡単な服装に着替えて近くのコンビニに向かって行った。


道中に、ここら辺では見かけない女の子を見かけた、珍しいなと思い道を曲がると下に落ちた。


これが、若干18で死んだ哀れな人生であったのだ。




『どう?全部思い出した?』


「全部どころか、お前が犯人か!」


どんなモノローグだよ、見かけない女の子ってお前だし、死因が前方不注意ってあんのかよ。


『てへっ』


「くっそ、可愛いからむかつく」


オレの目の前にいるのは女神、どうやらオレの人生を担当したらしい、女神によると地球担当だった女神がカミナギ?に執着したらしく、どうせなら個人にする方針となったらしい。


「知らんがな」


『褒めないでよ~』


褒めてねぇ、ともかく死んだオレに何をさせるかは知らんが、話を進めて欲しいぞ。


『コホン、えーと、あなたは転生されます、良かったね!』


「良かったのか?」


『はい!異世界に行きルレーラ王国を救ってください!』


限定されてるなぁ、そこを救ったらどうすんだよ。


『さて、特典はっと』


「理由無しかよ!」


もう、この女神に突っ込むのはよしとしよう、何だか疲れてきたし。


『まず、二刀流にカリスマにTSに生活を少々、やっぱ女の子にするなら美人とセクシーは欠かせないよね』


「ちょっと待て、既に聞き捨てならない台詞を聞いたぞ!」


女の子にするだって?冗談じゃない、どうして女にされるんだ?


『そうね、銀髪は間に合ってるから、そのままにしよう、つまり撫子だね!』


「それ以前の問題なのだが」


女神の暴走は止まらない。


『身長は高い方がいいね、髪もロングで体型はスラッとさせて、胸は⋯⋯、うん爆にしよう、それと足は細くて長いほうが体型に合うし、地球で言うモデル体型だね!』


『剣も最強にさせて無双でもさせましょう、防具は女騎士にして⋯⋯身軽に走れるよう重さを無くして、髪を束ねられるようにしてっと』


『そうそう、魔法も全種類使えるようにしよう、でも自分で調べるようにスキルだけにして、魔力は底なしにすれば、うん完成かな』


『後はキミの中にいる人格を同じようにして、髪はロングよりショートにすれば出来上がり!』


「ツッコミどころ満載すぎて、逆にツッコミ辛ぇよ!」


完全に何が何だか、分からなかった、チート過ぎないか?

え、女神はオレに何をさせたいの?


『人生楽しく!ではサラダバー!』


『ていうか、サラダにバーってあるのかしら』


知らねぇぇぇぇ!


完全に女神の趣味と言えるオレのステータスはそのままに異世界に飛ばされた、そういえば何か忘れている気がするけど。


気の所為か。

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