第二戦:狂人
小十郎が決意しているその時、別の場所で狂った男が一人…
「ギャーッ」
「助けてぇぇ〜」
逃げ惑う兵士たち、それを追う一人の男…
「楽しい、楽しすぎる!」
兵士たちが男に切られる
ザクッ…ドシュッ…
「ぎ…ゃ…」
「人を殺し、臓物を切り刻む…
まさに快楽!!」
「うわぁぁぁ〜」
「逃げ惑いなさい!雑兵諸君!
そして私、゛死縛 影虎゛に捕まり、切り刻まれて綺麗な血しぶきを上げて下さいよ!」
ドシュッ…
兵士が切られる
「もう少し粘って下さいよ」
グチュッ…クチャッ…
影虎が死体の腹から臓物を取り出す…
ジュルル…
影虎が小腸をすする音だ…
「小腸はおいしいですね〜」
ヒュッ
小刀が飛んでくる…
キンッ
影虎はそれを弾く
「誰です?
私の食事を邪魔するのは!?」
一人の男が姿を現す
「異様な雰囲気につられて来てみれば…何だこりゃ!?」
「誰かと聞いている!」
「俺は゛伊達 小十郎゛……この国を変える男だ!」
「私の食事を邪魔した代償は高いですよ…この国を変える前に貴方の身体を変えてあげますよ!!」
「ほざいてろ!」
「なるべく早めに私の湾曲矛の餌食になって下さいよ!?」
「お前こそ俺の雷刀の餌食になれ!」
ガキィン
二人の武器が交じり合う
「やりますねぇぇ〜」
「へっ、ありがとよ!」
ガキィン
ギギィン
ギャリ
二人の武器の刃が擦れ合う
「その程度ですか」
カキンッ
ヒュンヒュン
ザクッ
影虎に弾かれた小十郎の雷刀が地面に刺さる
「ぐっ…」
小十郎が苦悶の表情を浮かべる
「終わりです!」
ヒュッ
影虎が小十郎に向かって湾曲矛を振り下ろす…