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第2話 ユエル市(2)


正直、1000字打つのも難しい気がするのです。


そして多分不定期は一年以上続きます。ごめんなさい…

 

 翌日、サヤは休みをもらっていた。いつもならば通常通り働いているのだが、ハイネルが


「今日は休みにするから、どこかで羽休めでもしてこい」


 なんて言うものだから、渋々でてきた次第だ。


「サヤー!お待たせーー!!」


「ミネア。うん、ちょーーーーっと………待ったかな?」


 休日になった、とはいってもサヤにとっては特にすることがない。正直に言うと、サヤ的には仕事をすることが好きだから、休みなんてなくてもいい、なんて思ってもいる。

 しかし、それにしても数少ない休みだった。だからいつもと違うこともしてみよう、ということでミネアと待ち合わせをしていたのだ。




 ーーーーー40分前に。




「ご、ごめん、怒ってるよね、謝るからそんな目でこっちみないで………」


「怒ってなんか……ないよ??」


「怒ってる!笑顔だけどなんか違う!

 ううっ、ほんとごめん、ううん、ごめんなさい…」


 ミネアはサヤの笑顔の圧力に項垂れる。サヤの方はというと、ミネアの反省を見て、ひとつため息をついた。


「しょうがないなぁ…」


「!」


 サヤの優しげに変わった表情を見てミネアはパッと顔を明るくする。萎れて見えた茶色のポニーテールも元気を取り戻したように見えた。




 〇〇〇〇〇




 サヤとミネア市内を散策する。

 普段は気にしないのだが、時間や心に余裕があるときに町の景観を見渡すと、とても趣深いものがある。


 ほとんどの建物はレンガ造り。明るい焦げ茶の石が規則正しく積まれている。歩いている通りから目線を少し斜め上に持っていくと、ユエル市のシンボルである時計搭が見えた。今の代の市長が、「ユエル市にも目立つものを作りたい!」と言って市議会や市民の人たちとの交渉の末、少し前に建てられたものだ。建設当初は邪魔になるとか影ができて洗濯物が干せないだとか苦情があったのだが、今では立派な観光名所である。



「サヤー、今日はなにするの?食べ歩き?」


 ミネアがニコニコしながら聞く。

 実のところ急に仕事を休めと言われたものだから、特に予定も決まっていないのだ。ミネアと今日こうして市内散策に出ているのも偶然ミネアを店を片付けるときに見かけたから。その少し前にハイネルに休みを言い渡されていたので、


「ミネア、明日予定空いてる?」


 となったわけだ。


「今日は特になにも決めてないよ。元々今日も仕事を手伝う予定だったし………

 ミネアがどこかいきたいところがあったら、そこ行こうよ」


「えぇ?うーん、じゃあ……服!服買いに行こう!」


 ミネアがパンッと両手を打ち合わせた。


「え?服?でも私お金ないし……」


「いいよ!いいよ!私が出す!安売りしてるとこならそんなにお金かからないで買えるよ!」


「でも……」


「それにサヤ、服持ってないでしょ?今日着てるのも前二人で出掛けたときと同じ服だし」


 確かにサヤは何着もの服は持っていなかった。今日着ているのも店の奥さんが若い頃着ていたというセーターや所々傷んできていた皮素材での服……などなど、お洒落とは全くもって縁がないものばかりだ。

 サヤはふと家の窓に映る自分を見る。ここ近辺では珍しい紺色のセミロングの髪が、ニット帽から控えめに顔をのぞかせている。しかし手入れというものをしていないのか、ばさついてしまっていた。


「サヤだってお年頃の女の子なんだから周りの目も気にしないと。そんなんじゃ彼氏もできないよーー??」


「う………そんなこと言われたって、できないものはできないし…」


「サヤは顔をスタイルも性格も良いんだから!もっと自分に自信を持つ!

 ほら!行こう!」


 ミネアにてを引かれるがまま、サヤは自分の服選びに連れ回されるのだった。















誤字脱字は頑張ってなくします。




※作者は心が自分の想像以上に弱いことを知ってしまいました。

理科の実験で使うカバーガラス並の弱さです。


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