1,ある若者の心のなか
初めて小説を書きます。小説と呼べるものなのかどうかも怪しいところですが、頑張ります。
とある事情が終わるまで1ヶ月1回更新できたらすごく嬉しいです。
「あ、珍しい更新してる」
程度の気持ちで読んでくださるとさらに嬉しいです。
1,「ある若者の心の中」
俺は自分のことを上位の人間だと見ていた時期があった。
自分の方が「上である」と決定した相手より劣るのが気にくわなかった。だから人知れず努力はしたし、それでも負けたときは
「あぁ、頑張りが足りなかったんだな」
と納得していた。
しかし、それはある時期から変わる。つまり、才能がやはり必要なのだ、と。
「勉強、全くしてないや」とか言っておきながらテストでは高得点をとる。居眠りしていたはずなのに内容を理解している。
最初は俺だって「実は裏で努力しているんだろう」と考えていたさ。
だが、俺がこれ以上はやりようがないというくらい努力しても追い付けないのはなぜだ?
そいつも仮に同じように、泣きそうなほど努力したとしよう。それでも差がついているのは…
なぜだ?
効率の差ではないかとも考えた。恥を忍んで努力の方法を聞きにいったりもした。だが真似をしてさえも届かない。なぜだ。
俺は一つの結論にたどり着く。世の中は結局才能なのだ。才能こそがすべてだ。
努力は実る?
努力は嘘をつかない?
努力に勝る才能は無い?
ふざけるな。
そんなものは本当の絶望を知らないから言えるんだ。どんなに積み上げても届かない高み。お前らはそんな奴と張り合ったことがあるのか。
「君は凄いよ、こんなに必死になることができる」
あいつにそんなことを言われた。
「皮肉かよ」
そう言った。それしか返す言葉がなかった。
お前はいいよな、必死にならなくても何でもできる。必死になる必要がないんだから。俺だって少しでも才能をもって生まれたかったよ。
才能がないからこんなにも足掻いてるんじゃないか。
それをなんだ。必死になることができる、だと?
お前に何がわかるってんだ。
お前が持っている才能を俺も持っていたらこんなことなんかしていないさ。
でも、それでも、だとしても、俺は無駄になると半ば確信している努力を止めることはできないんだ。
ここで止めてしまったら、今までしてきた足掻きが無駄になる気がするから。
いくら水の泡に帰することがあっても、今までの自分までも自分で否定したくないから。
未来の俺は今の俺を思い出してどう思うだろうか。無駄なことだったと後悔するのか。馬鹿だったと呆れるのか。
それとも、それらをする時間もなく死んでいくのか。
なんにしても、生き残らなきゃどうにもならない。
すいません短くて…
そして誤字・脱字が無くなるように注意します…。
拙い文章もうまくこう…なんとか…はい。
直す時間をとれない分できる限り見直しながら書きたいと思います。
書き続けるのが目標です。
ここまで読んで下さってありがとうございます。
※作者はネガティブ思考の持ち主です。