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第八話:出会いは突然に・・・・



「ったく、何で俺がトイレ掃除してんだよ・・・」


「そのセリフは今のワイにピッタリやわ・・・・」


俺達2人はあの後、どこかの大勇者様にこってり・・・ねっちょり折檻されて自分の部屋に戻されて。ちなみにここは全寮制で一部屋に2人入る、つまりルームシェア?ってやつなのか?・・・・まぁ、そんなので・・・ドアを開けたらそこにはアホ(ルト)が立ってて殴りつけちまったっけ・・・。


「おい、汚れ取れたか?しっかり磨けよ」


「アキラって変な所で真面目やな・・・」


「常に真面目な俺に何言ってんだカス」


「真面目な人間が、窓から飛び立つかアホ!!」


キーキーと騒ぐルトを尻目に俺は床を磨くブラシを止めて外を眺めた。青い空に白い鳥が飛んでいる。この光景は・・・こんな光景はあっちの世界と同じなんだな・・。換気の為に窓を開けるとサァッと心地よい風が吹き込んだ。鳥のさえずる声が――――


『調子にのってんじゃないわよ!』

『ちょっと、成績が良いからってマジうざ!』


鳥のさえずる声が――――


『何か言えよ!それとも何にも言えないのかよ!』

『もしかしてビビッてるんじゃないの!ダッセー!!』

『アハハハハハハ!!』


鳥のさえずる声が――――


「聞こえるかアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」


「ハッ!?ちょっ!アキラ、ここ3階!!」


ルトの制止も聞かずに俺は窓から声の聞こえる真下へと飛び降りた。下を見ると、五人くらいの男女がなにやら女を取り囲んで居る。俺はそのまま綺麗に着地を―――


バキャッ!!←(男の顔面に俺の蹴りがヒットする音)







「俺はそのまま綺麗に着地した」


『何スルーしてんだよ!!綺麗じゃねぇし!!何処に着地してんだよ!!』

『キャアアアアアアアアア!!』


俺の登場に慌てるモブキャラ達。囲まれていた女の方を振り返ると、何が起こったのか把握出来ないのか呆然と俺を見ている。にしても・・・眼鏡デカッ!!のび太の眼鏡ぐらいあるんじゃねーか・・・それ・・。突然、後ろを向いていた俺の後頭部にガッとなにやら殴られた様な痛みが奔った。振り向くと、さっき着地地点に『運悪く居た』男が鼻血を出しながら立っていた。鼻血を出しながら顔を真っ赤にして・・・ププッ、潰れたトマトがぴったりの顔になっている。


『オイ・・・声に出てんぞ・・・』


「ホント、よくその顔で街を歩けたもんだと俺は思った。俺の声が聞こえている筈も無いのに男・・潰れたトマト、略して潰マトが俺に鋭い・・ププッ、潰れたのに鋭い視線を向けて来た・・・ププッ!!」


『だから聞こえてるんだよオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!』

『お前は何だよ!!急に出てきて、正義の味方気取りか、あぁ?!』


あぁ?と何処にでもいる野生のヤクザの様に威嚇してくるモブ男。正義?


「何ふざけた事言ってんだ!モブキャラがっ!!」


『ガフッ!!』


俺に対して『正義の味方か?』発言をしたモブキャラにドロップキックをかました。蹴りをくらったモブは綺麗な放物線を描きながら飛んで行った・・・・池に。バシャンと何かが池に落ちる音とブクブクと沈んでいく音が聞こえるが・・・無視。寧ろ、石を投げてやった。


『あ、悪魔だ・・・・・』

『ひでぇ・・・・・』


「ッハ、最高の褒め言葉だな・・・・さてと・・」


俺は大きく息を吸い込む。向こう(モブ達)は俺が何をするのか分かってないのかホンの少し構えるだけだ。この手だけは使いたくなかった・・・口元に手を当ててせーのっ!



「大勇者イオラの部屋の机の上から三段目には昔、好きだった子に向けて書いたポエムが入ってるんだってええええええええええええええええええええええ!!!!!!」



『『『『『      は?      』』』』』


叫ぶと同時に俺は後ろに居た女(眼鏡)の手を掴むと、走り出した・・・・全速力で。後ろの眼鏡が何やら言ってるが、ここで止まったら最後・・二度とお日様には当たられなくなるだろう・・・。


『アイツ、なに言ってるn『キサマラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!』ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』

『ご乱心だあああああ!!イオラ様がご乱心だああああああああああああ!!』


俺には何も聞こえナーイ。俺達は背後の恐ろしいオーラから逃げる様に(逃げてんだけどな)走り続けた。


「ココまでくりゃ・・・大丈夫か・・・オイ、だいz・・・あ?」


後ろを振り返るが居るはずの眼鏡が消えていた。あれ?俺、掴んでたよね?


「アキラ~何してるんや!授業始まるでぇ!!」


「・・・あ、あぁ・・・・」


遠くからルトの呼ぶ声が聞こえた。教室に向かおうと足を動かした時だった。キラリと足元で何かが光った。


「こりゃぁ・・・・ガラス・・・いや、宝石・・・か?」


「アキラ~!!早くせなイズル先生にどやされるでぇ!!」


「黙れカス!ビビリなんだよ!お前は!!」


取り合えず、宝石(仮)をポケットに入れるとギャーギャー喚いてるルトの方に走り始めた。













『私の役目はココまで・・・・・』











はい、あの眼鏡は何者なんでしょうね(笑)


作者も知りません!!


突然ですが、私「結城啓介」は今年から高校なので更新が途絶え気味になると思われます。


なので、『そんなの気にしないよb』『ハハハハ、しょうがないな~』などの太平洋並みの広い心で見ていただけると嬉しい限りです。



これからも、よろしくお願いします!!








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