帰宅
やっとついた。
駅まで徒歩一時間。立地としてはかなり悪い場所にある。あの河川敷も歩きで三十分ほどかかる。その代わり土地がめっちゃ安い。ちなみに裏にある山も私有地。
家は三階建て建て地下室あり別建ての倉庫ありで、配信はいつも地下でやっている。いつもって言っても一回しかやってないけど。まだ雨も降ってるしさっさと入っちゃおう。なんで説明口調なのに話してないかって?
というのも途中で寝ちゃったので担いできたのだ。そこまで重いわけではない、がさすがに担ぎ続けるのは疲れる。
最後の力を振り絞ってドアを開けて家の中にはいる。とりあえずリビングのソファの上に放置する。布団の準備でもしておこうかな?というのも、資格を取る時にそれだけのものが必要だったのだ。押し入れに入れてからそこまで時間は立ってないし大丈夫だろうけど一応確認しておこう。
客室は二階にある。掛け布団は、大丈夫かな?敷布団も特に問題はなさそうだね。
次はキッチンで今日の食材があるか確認しようかな?LDKはすべて一階にある。
まあこれだけ食材があればなんとかなるかな?まあ一通り確認も終わったので様子でも見に行こうかな。
リビングに戻るともうソファから人影はなくなっていた。その代わりおろおろと周りを見渡していた。
「ごめんね。びっくりさせちゃって。大丈夫だよ。」
こちらに気づいた瞬間走ってきて、そのまま飛びついてくる。
そりゃそうか。知らない場所にいたのにさっきまで一緒にいた人がいなけりゃそうなる。ここからは予想だが多分虐待もされていたのだろう。親というワードに対する拒絶、周りに対する不信感のにじみ出ている顔。そういえばなんでなついてきたんだろう。
まあこんなことはどうでもいいか。今は目の前で起こっていることを優先するべきだ。
こういう時ってどうすればいいのだろうか。まあそのまま二階まで連れて行ってもう今日は寝かせよう。なんか今日は疲れたなぁ。この子を運んだりいろいろと。
なんか一緒に横になってたら眠くなってきた――
青星 @Blue_star
明日はゲーム配信!
シリーズ化予定!
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(初めてのえふぴーえす#0)