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1.王子の婚約者は断罪される

初めての投稿です♪

至らぬ点もあると思いますが、温かい目で見守ってくださると幸いです。

おかしな点がございましたらご連絡下さい。

すぐ修正いたします

「アイナ•ウォン•クロウェーズ公爵令嬢!お前の悪巧みには目に余る!お前は義妹のクロアに嫉妬し、数々の嫌がらせをしてきた!そのような行動をするものには後の王族の妻は任せられない!よって、お前との婚約を破棄する!!」


第2王子殿下のお誕生日パーティー。王宮の煌びやかなホールの中静まり返った会場に殿下の声が響く。


「わかりました。ご用件はそれだけでございますか?」

「なっ。お、お前!反省はないのか!?お前の義妹のクロアに酷いことしたんだぞ!?」

「ふむ。クロアとは一切面識がなかったはず…。お父様にお聞きしたらお分かりになると思いますが、近づくのを禁止されておりましたもの。」

「それは!お前がクロアに酷いことをするのを知ってクロアを守るため!だろう?」


どこまでバカなのだろう。そこまで、お父様が考えているはずない。ただ無用な争いを避けたかっただけでしょうに。と私、アイナ•ウォン•クロウェーズは思う。


「クロア。あなたはどう思っているのかしら。あなたの意見を聞きたいわ?」

「ひっ…ご、ごめんなさい!お姉様…じゃなくてアイナ様!」


というと殿下の後ろに隠れてしまう。


「うーん。そう言う反応なのか…喋った言葉なかったのですけどね…何かしてしまったのかしら…」


いや、きっと仕組まれているのだろう。

現に私の友人や、位の高いご令嬢、ご子息はいない。

殿下は私が婚約者だと言うことを良いように思っていなかった。

きっと、試行錯誤して、婚約を解消しようとしている所にクロアに会い惹かれたのだろう。

クロアは私とは違い可愛らしいから。


「殿下の言い分はわかりましたわ。ですが、両陛下は了承のうちですの?」


両陛下は今、他国へ国交を結びに行っている。そのため、連絡は取れないはずなのだけど…


「ん?父上たちには後日、お話しするつもりだ!」


!!??

バカだ…この人たち本当のバカだった…

尻拭いさせられるのは嫌だし…


「わかりました。婚約破棄を受け付けます。これまでどうもありがとうございました。どうぞクロア嬢とお幸せに」


そういうと会場を後にした。

馬車は待たせてあるため、侍女のいる馬車に乗ると、侍女であるニナがびっくりしたようにこちらを見た。


「お、お嬢様!?なぜここに…パーティーはまだ始まったばかりでしょう?」


まあ、フツーはそう思うよね。


「んーとね、簡単に言うと破棄されて居た堪れなくなったから帰ってきた。」

「お嬢様?口調が普段に戻りつつありますよ。あと、破棄ってなんです?破棄って。」

「あら、今ここには私とニナしかいないのよ。口調なんかどーでも良いわ。」

「わかりました。口調の話よりも破棄の方です。何が破棄されたのですか?」

「婚約よ。」


さらっと答えるとニナは再度びっくり。


「は?婚約…?破棄…?え?」

「えぇ。婚約破棄よ。王子との」

「え?はあああああ!?あのくそ王子、お嬢様との婚約を破棄したのですか!?」

「…え、えぇ。」


と答えると下を向いてわなわな震えている。

…やっぱニナには適当に誤魔化しておいて方が良かったかな…

その証拠に今にでも、パーティー会場に乗り込みそうである。


「ちょっ。ニナ落ち着いて。良いのよ、だってどうせ政略結婚であって愛のある結婚じゃなかったんだし。私だってあのバカ王子と婚約したかったわけではないから。」


私がそういうと


「お嬢様…」


とニナは呟き瞳をうるっとさせた。

そして


「よし!旦那様に報告しに行きましょう!今すぐにでも!伝書鳩を飛ばして」


なんてぶっ飛んだことを言い始めた。


「いやいやいやいや、何いってるのよ。私の落ち度で流石に連絡できないわ。だって今お父様はとてもお忙しいのよ、?」


そう。私の父であり、クロアの父でもあるカール•ウォン•クロウェーズは今、大陸連邦協議会に参加している。そのため1ヶ月以上前から家に帰ることができず、他国を飛び回っているのだ。


「お嬢様!少しはご自分のことをお考えになってくださいまし。お嬢様は少しどころかとても我慢しすぎなのですよ!?」

「大丈夫よ。つらくはないもの。」


長らく私に仕えているニナには私の揺らぎない意志が伝わったのだろう。

最終的には納得してくれた。


「っ。わかりました。しばらくのご連絡は控えさせて頂きます。とりあえず、お嬢様は今日はこのままお休み頂き、明日詳しくお話しをお聞きしたいと思います。よろしいですね?」

「わかったわ。ありがとう。」


そうこうしていると公爵邸に着いたらしく、扉が開いた。

執事が家から慌てて出てきたが、何も聞かずそっとしておいてくれた。

他の侍女の子達もそうだ。

気を使わせてしまった…明日何かお菓子でもあげようと思いながらベットで深い眠りについた。




最後までお読みいただきありがとうございます♪

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