↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

神話キャラが学校に通う世界線

#11 学園の闇5

作者: 第3類医薬品
掲載日:2022/09/30

僕はやっと気づいた。今まで何回かアポロン先生のこと取り上げてきたのにアポロン先生悪いところ、全然伝わってないのではないだろうか。良い父親味とか良い先生味を醸し出させて終わってるのが大概で、浮気性で傲慢で無礼者のアポロン先生がいない。

…許せない……。僕が知ってるアポロン先生はそんなに良い神様なんかじゃない……!もっと残虐な人だ!!アポロン先生が可哀想な話ばっか取り上げて…完全に話題を間違えたな……。

そんなアポロン先生ってば、人の悪事に関してはベラベラ僕に楽しそうに漏らしてくるくせに、自分の悪事の話になると一気に知らないふりをし始める。僕…アポロン先生の体罰一生忘れてないからな……!

そういうこともあって、公開処刑をしてあげよう。可哀想だねアポロン先生。


…あるとき、アテナ先生という女性の神様兼教師がひとつのダブルリード(二本管の木管楽器)を作った。その笛はアウロスという。

そのアウロスをアテナ先生は吹こうとした。だけど、吹く時に頬が膨らんで変顔みたいになってしまって恥ずかしいからと言って笛を捨ててしまった。可愛いね。

その笛は学園の適当なところに捨てられた。そしてもちろん、その笛は誰かに拾われるわけだ。


その笛を拾ったのはマルシュアスというサテュロス族の妖精兼生徒。せっかくだからサテュロス族についても語っておこう。

サテュロス族というのは、デュオニュソス先生の支配下?下僕?とにかく、デュオニュソス先生に従って生活してる。デュオニュソス先生誰だっていうツッコミをしてくれるのはいいけど、尺的にあんまり語れない。酒の神とだけ言っておこう。(今後ちゃんと触れます、許してください。)

彼らは好色で、半神半獣の存在。まぁ…ここではみんな人の体だから獣とかどうとかはあんまり気にしないで。

サチリアージスという言葉を知ってるかな?意味は男性の色情症とかなんとか。この言葉の由来はこのサテュロス族らしい。なんとなく似てるよね、文字が。

サテュロス族は肉体的快楽を求める欲情の権化で、校内で口説いたりしてるのを見かけることがある。だけど恥ずかしがり屋らしい。


そんなサテュロス族のマルシュアスくんはすごく器用で、その笛を上手に吹いた。いつしか、笛の名手と呼ばれるようなって、他のサテュロス族の仲間とかニンフにも喝采をあびるぐらいに。そういうこともあって、マルシュアスくん本人は『僕は世界一の音楽家で、アポロン先生の竪琴よりも素晴らしいんだ!!』とか言っちゃったらしい。たまに学園内にいる命知らずな人たちはなんなんだろう。僕みたいにやばい教師の近くにいたら、嫌でも発言や行動に気をつけるくせが付くのに。

まぁ、もちろんそれを聞いて、アポロン先生は激怒。…アポロンは激怒した。


そこで、アポロン先生は『勝てば敗者に何をしても構わない』というルールを設けて音楽対決をふっかけた。え、本当に貴方教師ですか??とツッコミたくなるぐらいに子供っぽい先生だけど許してあげよう。元々変な先生しかいないし。

『何をしても構わない』っていう言葉がマルシュアスくん本人にはめちゃくちゃいやらしく聞こえたらしい。

さすが欲情の権化…って思ったけど、相手アポロン先生でもいいのか………。まぁ…綺麗な顔してるもんな…。


それで音楽対決の審判。審判はまさかのアポロン先生の従者(囲い)たち。不利すぎる。当然のように勝ち目なんてなかったし、マルシュアスくんは勝てなかった。

勝った人は負けた人に何でもしていい。そういうルールを設けたうえでの闘いだったから、もちろんアポロン先生は喜んでマルシュアスくんに手を出すわけだ。ここが本当に胸糞。アポロン先生は残虐な罰を与える。


アポロン先生はまず、マルシュアスくんを松の木に逆さに吊り上げた。そしたら……そのマルシュアスくんの……皮を剥いだ……。

マルシュアスくんは号泣しながら、必死に許しを乞いたけど、胸糞アポロン先生はそんなのガン無視してどんどん剥ぐ。


それから、全部の皮を剥ぐとそのままそこに放置。この松の木は学園名物②になった。①は3日間限定公開で今はないケートス先輩の石化像。石の下には生身のケートス先輩がいるよ。本人は恥ずかしがってたけど、僕はかっこよくて好きだったな。

松の木はアポロン先生に連れてかれて見たけど、安易に見てはいけない。グロテスクすぎてアポロン先生に殺意湧いた。トラマウものだよあれは……

そんなグロテスクな光景をリアルタイムで見ていた他のサテュロス族やニンフも号泣。その涙で学園内に川や泉ができたりした。急にスケールがでかくなるのはいつもだからいい加減慣れてね。

その川はマルシュアス川と言われている。めちゃくちゃ澄んでて綺麗な川だよ。


「おーい、さっさとノート書けよー?」


……ぁ…アポロン先生……。


肩に手を置かれ、顔をのぞき込まれた。


「何考えてんの?授業してやってんだから聞け」

「からすくん大丈夫?」


ヒドラさんにまで気を使わせてしまったな……。


『大丈夫……ごめんねヒドラさん……』

「無視するな、あと授業中にイチャイチャしてるなよ、早く書け」


別に僕の他にも書いてない人いるでしょ……そこら辺に寝てる人いるじゃん……他の人の方にもつっこんだらいいのに僕の方にしか来ない。あー…もうだるい…なんなのこの教師…


『僕寝るので、あの、授業やめてもやって構わないですよ』


どうせこの授業を楽しみにしてる人なんていないだろうし。別にその後がどうなるとかもうどうでもいい。


「……」


アポロン先生は無言で僕の胸ぐらを掴んで、僕の身体は簡単に持ち上げられた。怖い…怖い……。死ぬ……!


『……なんですか』


「いつか殺すからな、覚えとけよ、バカがらす」


殺害予告と侮辱を受けた…ネメシス先生とかに言いつけて復讐やろうかな……


「……先生?…ダメ…からすくんが可哀想……」


アポロン先生はヒドラさんにそう言われて僕を下ろしてくれた。女性だからか?というかヒドラさんありがとう。


「今回だけだからな……」


そう言ってアポロン先生は教卓の方へ歩いていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。