美女連環の刑 結の巻 (赤壁の戦い編)
美女連環の刑 結の巻
天下を分ける曹操軍と袁紹軍の戦いは曹操軍の勝利に終わった。
曹操軍との戦い(ゾンビ達に)に敗れ、呂布と劉備はひたすら野をさまよっていた。
「なあ、呂布殿」
「何だ?」
「ゾンビ達が来ない地ってあるのかなあ?」
「一層遠くに逃げるか?黄河周辺は曹操の勢力圏だぜ」
「長江を渡って逃げよう。 川を渡ればゾンビ達も追ってはこれないだろう」
「そうなると孫権か劉表の元だな」
「そうだすな」
「なあ、兄者お祓いでもしたらトどうなんです」
「おっ、その手があったか!」
「今まで気が付かなかったのか……」
呂布と劉備の行き先は暗雲に包まれていたのでした。
やがて河北全体を数年掛けて統一して曹操は天下を取るために南下を始めたのでした。
その頃呂布達は劉表の元を訪れ客将として訪れていたのです。
劉表は荊州牧として荊州を治めていた。
なので、曹操の南下を警戒していた。
その押さえが新野城だった。
荊州は長江中流部北岸に位置し、春秋時代は楚の都として栄え、以後は長江の港として発達した地である。
そう、長江の北側の守りを任せられたのです。
北側は中原から陸続きなのです。
「嫌だー貂蝉が来るー!」
呂布は強烈なトラウマのため使い物になりそうもなかったのです。
「どうすれば……」
「兄者、軍師を招いたらどうです?」
「そうですぞ、荊州の地は戦乱を逃れた賢者達が集う地でもあるのですぞ」
呂布達は新たな軍師を求めて情報を集めていると、隆中の地に臥竜の二つ名を持つ賢人がいるという情報を得たのでした。
さっそく隆中の地に向かったのです。
隆中の庵にて
呂布達が訪れるとそこにはゾンビがいたのだ!
「ぎゃーゾンビだー!」
呂布達は悲鳴をあげたのですが
「誰がゾンビよ!」
ゾンビと間違えられたのは諸葛亮の妻の黃月英だった。
黃月英はゾンビと間違えられる風貌だったので、醜女として知られていたのでした。
「何の騒ぎです」
「孔明! この人達が私のことゾンビだっていうのです」
「んまあ、私も間違えたしな……。 それで何のようですか?」
「俺たち本物のゾンビに困っているんだ。何かいい知恵はないか?」
「なにー!黃月英に瓜二つがこの世にいるだと! 私が成敗しよう」
呂布達は諸葛亮の推挙に成功したのでした。
呂布達と劉表が隙を見せない構えだったので、曹操は次の標的を劉表治める江南ではなく、孫権治める長江下流域である江東の地を狙ったのです。
呂布達が新野城で備えをしていると魯粛が訪れ対曹操同盟の話になったのです。
曹操は100万の兵を擁する船団を率いて南下してきたのです。
「船の上ならゾンビはいないぜ! 俺たちは縛りなく戦えるぜ」
「呂布殿って水軍の指揮できるのか? 騎馬の指揮は無双だって知られているけど……」
「おえー」
案の定呂布は船酔いしていたのでした。
「……コイツ本当に天下の豪傑なのか」
「だって船の上揺れすぎだろう」
「船同士を鎖でつないで揺れを小さくしたらどうです?」
「さすが諸葛亮」
だが、諸葛亮は密談をしていたのです。
曹操軍の荀彧と密談をしたのです。
荀彧は度々軍事行動を邪魔するので呂布のことを目障りだと思い、諸葛亮は呂布より劉備に惚れ込んでしたので二人は呂布を排除しようとしていたのでした。
さらに諸葛亮は周瑜(呂布より劉備の方が弱いからと思い)とも協調して、自軍の一部(呂布達)の船を船酔い対策と偽り、呂布ごと火計に巻き込むように画策したのでした。
赤壁の戦いは陰謀渦巻く戦いだったのです。
呂布は船団の中周りが燃えていく中必死に血路を開こうとしていたのですが、
そこに貂蝉が現われ捕まれたのです。
「リョフサマーシヌトキハイッショデスワー」
「うわー助けてくれー、お前ら覚えていろよー呪ってやるからな-」
そして、呂布と貂蝉は火計で一緒に死亡したのでした。
曹操軍が赤壁の戦いで死亡した将帥がいないのは、どさくさに紛れて荊州をかすめ取ったのは、大軍に襲われ勢力としての進退窮まったのを策略で解決したのです。
しかし、呂布を殺すために船を繫いで連環の刑を行ったことで呂布の亡霊もそれに加担したもの達を許さなかったのです。
呪いは連環して帰ってきたのです。
なぜなら劉備、関羽、張飛、諸葛亮、周瑜、荀彧それぞれが非業の死をとげたのですから……。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
連環の計は私が小学生の時に三国志を読んで盛大に勘違いをしました。
それは、美女連環の計と赤壁の戦いの連環の計を一緒だと勘違いしたのです。
その思い入れか、起承転結の起と結は連環の計に利用と思いました。
最後に火炙りの刑と重ねて刑にしたのです。