美女連環の計 転の巻 (官渡の戦い編)
美女連環の計 転の巻
曹操軍(貂蝉の乱入)に敗れた呂布・劉備一行は本拠地がないので放浪していた。
曹操が中原を制したと同時に袁紹も河北4州を制し曹操と袁紹の対立が激化していたのです。
袁紹にとっても曹操は目障りな存在だったため、武勇に秀いている呂布・劉備一行を曹操にぶつけることを考えた袁紹軍は呂布達を迎え入れたのでした。
(正史では曹操が中原を制した段階で呂布は死んでいます。時代設定は官渡の戦いです)
「よくぞ来てくれた呂布殿、劉備殿」
袁紹も兵力こそ勝っているものの曹操軍と戦えば勝ったとしても多大な出血をするのです。 なので家臣ではない呂布や劉備が曹操と共倒れ、痛み分けになるのは歓迎することなのです。
「袁紹殿、曹操軍の動きはどうなっております?」
「黄河を挟んでにらみ合いだ」
「では我等が渡河して先鋒を務めよう。その間に袁紹殿は渡河して本体を展開させれば勝てます」
軍議も呂布、張遼、高順、そして関羽、張飛、劉備の新たに臣下になった趙雲と豪華な顔ぶれだった。
曹操軍にしては溜まったものではなかった……。
「者ども俺に続け!」
「この張飛様がお通りだ!」
「関羽雲長見参!」
呂布が突撃して支えるのがやっとのところを猛将達が続くのである。
「うわー強すぎるー」
蜘蛛の巣を散らすがごとくの進軍だった。
曹操軍は蹴散らされていったのである。
しかし、そこに彼女(?)が現われたのである。
「リョフサマーアイシテイルワー」
「リュウビサマ~。ワタシモアイシテイルワ~」
そう、傾国の美女(?)貂蝉である。
「げっ、ゾンビが増えている……」
そう、徐州を失陥してしまったとき妻子を助ける暇がなかったのです。
徐州時代の劉備の妻も貂蝉の魔の手にかかりゾンビになってしまったのです。
「うわー助けてくれー」
「待ってくれー兄者」
ゾンビ達の乱入により呂布・劉備隊は潰走してしまったのでした。
曹操はなんとか軍を立て直して袁紹に反撃して退けたのです。
袁紹はそのあと史実通り病気にかかり死亡してしまったのです。
そして、袁紹軍は後継を決めていなかったため分裂して早々に敗北してしまったのでした。
その頃曹操軍は
「げっ、呂布に関羽に張飛だと!最強じゃないか」
「丞相、ここで弱気になってはいけません」
「しかし、荀彧どうやればあれを退けられるのだ?」
「彼女たちに任せればいいのです」
そこに現われたのは貂蝉と元劉備の妻のゾンビだった。
「げっ、ゾンビじゃないかー」
「我々が彼らを破ったのは呂布がやられたからです。ですから彼女たちをけしかければ呂布と劉備は敗走します」
「それはそうだが荀彧よ、いつの間にどうやって服従させたんだ?」
「ダッテカレノカオガコワインデス」
「ソウシキイヤダー」
荀彧は葬式向けの顔ということでゾンビ達に強烈なトラウマを植え付けていたのです。
「奴らを攻撃しないと燃やして成仏させるぞ!」
そう脅したのです。
それは曹操にも恐怖心を持たせたのです。
なので荀彧はこの先疎まれて、距離を置かれるようになってしまったのでした。
史実では曹操が呂布を破って処刑してから、袁紹と曹操で官渡の戦い天下分け目の戦いをしています。