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第97話 家族がふえる

 浄化しながらゆっくり降下していく。


 底に光が届き、隕石が? 隕石? 水晶玉のデカいのが鎮座。真ん中に核があるスライムに見える······


『外の管理宇宙の星からやって来た方です、いなばちゃんと同じ次元渡りですね』

 スライム? 神眼! アトロポスさん? 聖女やね。

 ユタさん、それに、スライムではなくて結界ですね。

『今は寝てるようですね、この結界で蓋をして浄化を続けていた方を助けてあげたくて、蓋の下がダンジョン、相当深いダンジョンになると思います。』

 ダンジョンから毒が出てる?

『はい、なので設定を変え、毒を出さない仕様に変更ですね』

 クロートーさんはどうします?

 風で包んだまま虎鉄か、タマかな。

 アトロポスちゃんも転移で出そうと思う、結界の維持なら俺でも出来そうやし。

 寝てる間に神様パターン♪

 ナビ、ダンジョンノ入口の表示お願いね

『は~い♪ 表示♪』

 階段スタートか、まずは転移!

 パッ


 浮遊!


 アトロポスちゃんを転移させ浮かせておく。


 転移!

 パッ


「到着! 虎鉄、タマ、また背中貸してくれる?」

「はい!」

「任せるにゃ!」


 フードから飛び降りると、すっ、と大きくなり、浮いていたアトロポスを虎鉄がしっぽで巻き取り背中へ。


 クロートーはタマが乗せてくれる。


 2人を、エトリの糸で各々落ちないように固定した。


「ナビ、何階層?」

『853880階層ですね(苦笑)』

「「深っ!」」

『攻略すれば、その2人は神確実ですね』

『申し訳無いですぅ~』

「「シロシロ(ちゃん)?」」

『はい、私もなんとかしたいとはずっと思ってたのですが(苦笑)』

「あははは! しゃ~ないって壊れちゃうから出来なかったんやし」

『うう、ありがと、そだ! じゃあ、1人女神候補がいるから、ナビ! ポイントしてあげて!』

『クスクス、3人の女神様ですね♪ ポイントしました』

「へ? 1人追加するの?」

『ちょうど寝てますね、魔道王国ダンジョン街ですか、孤児ですね、ボロボロの小屋で1人で寝てます、可愛そうだなあ~♪ 勇大様お願いしますね』

「白々しいわ! はぁ~転移!」

 パッ


「浮遊!」

『名前はラケシス、聖女なの、お願いね』

「了解、虎鉄、1人追加で」

『ありがとう、じゃあね』

「は~い(苦笑)」


 ラケシスを虎鉄に固定して


「まりあ、全力で隠し部屋を探すぞ!」

「はい! これだけ深ければお宝がありますから!」

「違うにゃ! エレベーターにゃ! エレベーターを探すにゃ!」

「「えぇ~」」

「あはは、本当に残念そうですね(苦笑)」

「ほら、行くにゃ!」

「は~い!」×3


 そして俺達は走り出した。


 50030階層


「無いやん! 隠し部屋無いですやん!」

「卑怯です! わざわざ全通路回って探しているのに! 無いなんて酷すぎます!」

「でも、ドロップは良いものが出てますし」

「そうにゃ、今のも特上肉にゃ」

「「それはそれ! これはこれ!」」

「あはは······」

「救いようが無いにゃ······」



 98000階層


「あったぞ隠し部屋!」

「ボス部屋にあるなんて、中々のRPGですね♪」

「ボスを倒して開く扉とは、わかってるじゃないか!」

「うふふ、何があるか楽しみですね」

「よし、行くぞ!」


 カチャ

「一応、神眼! よし、入ろう!」

「は~い♪」


 中に入ると


「祭壇? 棺桶?」


 石の箱状の物がポツンと中央に。


「何でしょうか? 神眼! 石? 違う金属の塊! これで3人の刀を打っちゃいませんか?」

「神鉄混ぜてか(笑)?」

「もちろん(笑)!」

「ふむ、俺達の刀の配分と同じやね」

「はい、ついでに榊君と椥君の分も」

「ナビ、2人の武器をこっそり出来る?」

『ぐっすり寝てますよ、今はまだ夜が明ける前ですから』

「んじゃ、打って行こうか!」


 カーン カーン カーン


 カーン カーン カーン


 榊君と椥君のは、まりあと相談し大太刀と太刀の二刀流に仕立て、各々の収納へ戻した。


 カーン カーン カーン


 カーン カーン カーン


 クロートーのは太刀、小太刀に。


 カーン カーン カーン


 カーン カーン カーン


 アトロポスのは小太刀を2本


 カーン カーン カーン


 カーン カーン カーン


 ラケシスのは大太刀と小太刀に仕上げた。


 それを寝ていた3人に、勝手に装備させた(笑)

 もちろん鞘は、世界樹(イルミンスール)製だ、付与もぎゅうぎゅう詰めだ(笑)

「よし、残りの塊を収納して行こうか」

「は~い♪ 収納!」

「下に穴があるぞ!」

「ホントだ♪」


 俺達はその穴を


「「神眼! 罠無し!」」


 安全第一である。


 覗き込むと


「「宝箱だぁ~!」」

「よし、神眼! 罠無し! 行こう!」

「はい!」


 俺達は5メートル四方の、深さ3メートルの穴に飛び込み宝箱へ


 うずうずしている まりあに


「開けて良いよ」

「ありがとう! ちゅ」


 ちゅ


 しゃがみこみ


 パカッ


「は?スマホ?」

「ん? スマホに見えるな」

 俺は取り出して見るがどう見てもスマホ···

「神眼! SH○RPのAQ○OS···SH-○3A···電源は······入らんわな······ってかスマホて!」

「このダンジョンのダンジョンマスターは召喚者だったのでしょうか?」

「こんなの入ってるくらいやし、可能性は大やろね」

「まぁ、この世界にすればお宝はお宝ですね」

「俺が使ってたのと一緒やし、呼ばれたのは一緒くらいで、呼ばれた時代が違うって事かな」

「はぁ~テンションが下がりましたが、隠し部屋があったし、この後も期待が出来ますね」

「ああ、まだまだ10万階層行ってないし期待大や! 行くぞ!」

「はい♪」


 走り出し全ての通路を通り隠し部屋を見つけながらの攻略。


 100600階層のボス部屋で


「ユタさん、朝ごはんにしませんか?」

「せやな、何が良い?」

「旅館で出てきそうなの!」

「えらくアバウトやな(笑)、まぁ、了解」


 ご飯は炊けたのあるから、焼きもんは鯖の塩焼き、だし巻き玉子で、せや、ヤミツキーと大根、白菜のたいたんや! タケノコとコンニャクあったら筑前煮も好きやねんけどなぁ、後は味噌汁は里芋とニンジンで、お漬け物はキュウリの浅漬で、海苔と生卵かな。


 俺は下ごしらえを始め、パタパタと料理を始める。


 まりあは、3人のサルエルツナギを作成中、ミシンか! って思うくらい速い。


 既に出来上がりカラージーンズ、赤色をチョイス、完成したのを、水さんで造った水玉に放り込み、軽石みたいなのも一緒に入れる。


 それを洗濯機のように回転させると水が薄い赤色になってくる。


 その時点で1度取り出して、ももの部分と、後は適当にたわしかな? で擦り色を落としていく。


 最後は、クシャっと上から潰す感じに押し潰した形のままネット袋に1着ずつ押し込み、また水さんで洗濯し、最後はタマに舐めてもらって水気を無くす。


「完成! ユタさんは向こう向いてて下さいね♪ 浮遊!」


 3人を浮かせて、着せてしまうようだ(笑)


「は~い」


 俺は料理に集中。


「むふふ、皆似合います! あっ! ふよふよ! ほいっと!」


 付与もつけたようやね。


 俺も仕上がった物から収納し、たいたんが完成して料理を完成させた。


「ユタさん、ちょっとまだ時間あるし」

「ん? はは、おいで」

「ちゅ~」

 ・

 ・

 ・

 ・

 しばらくして、クロートーが起きた。


「おはようですわ! いつ寝ましたのかしら」

「あはは、浄化頑張って魔力が切れちゃって寝ちゃいましたよ」

「そうでしたわ! 湖はどうなりました! 綺麗になりました?」

「完全ではないけど、ほぼ大丈夫」

「うふふ、そのために今は、ダンジョン攻略中ですよ」

「ふおぉ~! 憧れのダンジョン!」


 キョロキョロして


「前と後ろに扉がありますから途中の部屋ですね? 攻略? 攻略中?」

「うふふ、まだまだ途中だからクロートーちゃんの楽しみは残ってるはずですよ」

「はわわわ! 宝箱のある隠し部屋を探しますわよ!」


 俺達と一緒やん(笑)!


「あると思うぞ、神眼使えばわかるからな」

「神眼? 私そんなスキルありませんわよ」

「クロートーちゃん、ステータス見て見なよ(笑)」

「ステータスですの、わかりましたわ、ステータス!」

 ・

 ・

 ・

「なんですのぉぉぉぉぉぉ~!」


 来たぁぁぁぁぁぁ~!×4


「「うるさ~い!」」


 クロートーの叫びで、アトロポスとラケシスが起きたようだ。


「おはよう、アトロポス、ラケシス」

「おはようございます! アトロポスちゃん! ラケシスちゃん!」

「おはようございます?」


 アトロポスが首を傾げながら。


「はへ? おはよう?」


 ラケシスが手櫛で前髪をあげながら。


 それから今の状況を説明し、朝ごはんを食べている。


 アトロポスは、あまりに永く眠りと覚醒を繰り返していたせいで記憶が無く、この星にたどり着いた経緯はわからなかったが、ステータスの状態を見ると、健康·寄生スライム、となっていたので記憶喪失事態がリセットされてるようだ。


 称号には記憶喪失だった者となっており回復した者ではないようだ。


 ラケシスは実はめっちゃ近くに住んでいたようだ、たまにセバスや、セレスさんのお使いで仕事をもらってたらしい。


 俺達の事も祭りのお手伝いで見たことがあるし、初回のカレー祭りから、毎回アルバイトで食材洗い担当だったそうだ。


「野菜浄化してたら、ユタさん飴ちゃんくれた! 頭なでなでしてくれたよ(笑)」

「そうなんや! ごめん、いっぱいいたし覚えてない(苦笑)」

「ダンジョン街の孤児はほとんどがお手伝いに行ってるよ、綺麗な服もらえるし、ご飯も美味しいから、昨日も聖ちゃんぷろでゅ~す? で、おかし祭りして、王様とアルバトさんとテンシュさんが来てお酒の話をしてたし」

「「な! 呼ばれてない!」」

「えっと、確か、勇大様とまりあちゃんの赤ちゃんがどうとか言って呼ばないって」

「ん? 赤ちゃん?」

「ステータス!」


 名前 マリア・ミカミ (御神 まりあ)

 種族 創星神

 性別 ♀

 状態 健康·ポチ·妊娠(待機中)

 職業 聖女神

 鍛冶神

 忍神

 刀神

 魔道神

 農業神

 建築神

 錬金神

 女皇神▼

 スキル

 魔法 転移·ルーム·飛翔·環境対応·時空間·●

 多重思考

 念話

 料理

 武術

 神眼

 神体強化

 無限収納

 完全耐性▼

 装備 魔裏安·真魔裏安

 称号 聖女

 魔法生物の創造主

 世界樹(ユグドラシル)の祝福

 世界樹(ユグドラシル)の加護

 世界樹(イルミンスール)の祝福

 世界樹(イルミンスール)の加護

 ユタ・ミカミの妻

 光の精霊女王の友達

 超越者

 創星神

 海神(わだつみ)の祝福

 海神(わだつみ)の加護

 ドラゴンスレイヤー 光龍 闇龍 火龍 水龍 風龍 土龍

 いじられ神

 Don't touch(さわるなアンデッド)

 シロシロの友

 従魔 ポチ·タマ


「ユタさん! やりました!」

「まりあ! やったな!」


 待機中となっているが妊娠したようだ。


「凄い! 産む最適な身体が出来るまで待機中だそうです! 流産不可です!」

「ならまだしばらくは冒険しよう、その時になったらまったりして、子育てやな」

「はい! ちゅ~」


 ちゅ


 それを、クロートー、アトロポス、ラケシスが見ていた。


 驚き、きゃ~きゃ~言い、ジト目に変わり、呆れ顔になり、羨ましそうな目に変わるまで。


「そろそろやめなさい!」


 ぺしっ!


「いい加減にするにゃ!」


 ぺしっ!


「「はっ!」」

「「ごめん、嬉しくて(苦笑)」」


 羨ましそうな6つの瞳と、あきれた4つの猫目に見られ、その場は一旦お開きに。


 それからは3人が前衛で魔物を倒し、身体の動きを慣らしていく。


 1000階層ほど降りたらほぼ俺とまりあのお手伝いは必要なくなり、虎鉄とタマも小さくなり俺達のフードに入っている。



「あはは、3人とも聖女神になりましたね」

海神(わだつみ)天神(あまつかみ)と同じ管理神候補になるのか?」

「どうなんでしょう? 私達が創った星を管理してもらうの? 創る予定はありませんが」

「シロシロの管轄だと皆いるみたいやし、まぁ、候補ってだけでやる必要も無いんじゃないかな」

「ですね、あっ、隠し部屋を見つけたようですね」

「一気にスピードが上がるからわかりやすいな(笑)」


 俺達はクロートー達に追い付ついてみると、確かに隠し部屋があるようです。


「ストーップ!」


 ズザァーー!


 と音を立て止まる3人


「次はラケシスの神眼の番ですわ!」

「はい! 神眼! また、魔力供給タイプです! 罠も無いです! いきま~す!」


 むむむむむむむむ~!


 ガチャ


「開きました! 開けますね」

「「うんうん!」」


 カチャ


「真っ暗! 光さんお願いね、ほいっと!」


 生活魔法も使いこなしているようだ。


「クロートー大佐! 宝箱発見です!」

「よし、ラケシス少佐! 神眼で安全確認! アトロポス中佐も補佐に入れ!」

「「Sir Yes sir(了解)!」」


 まりあと俺がふざけてやってたのを真似して、軍隊ごっこで今回の宝箱は開けるようだ。


「「神眼! 罠無し! 開けます!」」


 今回の宝箱はデカい! 俺達の身長を軽く超えるほどだ。


「「浮遊!せ~の!」」


 パカッ


「中身、水晶玉3個! 神眼! ダンジョンコア! 宝箱もアイテムボックス!」

「よし! ラケシス少佐、収納! アトロポス中佐は周囲の神眼確認! 始め!」

「「SirYes sir(了解)」」

「収納完了!」

「左奥隠し扉!」


 3人顔を見合せ


「やったぁ~!」×3

 ぴょんぴょん飛びはねる(笑)


「え? このパターンって!」

「はい! あのパターンです! この世界に来た!」


 俺とまりあも3人の近くに移動し、3人に話しかける。


「クロートー、アトロポス、ラケシス、少し良いか、以前、俺達がこの星に来た時の話だ······」


 3人は、真剣に俺とまりあの話をじっと黙ったまま聴いている。


「······」×3


「······それで、この星に来ることになったんだ、だからこの後不用意な行動は気をつけてね」

「はい!」×3

「よし、扉を開けてみようか、見つけたアトロポスの番?」

「はい、この場合は発見者が、通路回っている時は順番にしてますわ!」

「じゃあ、アトロポスお願いね」

「は~い♪ 神眼! 罠無し、魔力供給タイプです、せ~の!」


 むむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむ~!


 ガチャ


「いっぱい入りました! 開けます!」


 カチャ


 扉を開けるとやはり真っ暗。


「まずは神眼! 大丈夫ですね、光さんお願いします! ほいっと!」


 部屋の中に光の玉を数個放り入れる。


 するとやはり


「真ん中に祭壇っぽいのあります! 入りましょう!」


 中に入り、俺達は祭壇の方へ、やはい結界らしき物は張ってあるが、素通りしてしまうし。


「まずは神眼! 罠も無しですわ! えっと後ろですわね、あっ! 言ってました通り後ろに3つの窪みがありますわ!」

「本当だ! ラケシス、ダンジョンコアの準備しましょう!」

「は~い♪ 1人1個ずつね、ほいっと! はい!」

「お預かりしますわ!」

「落とさないように慎重にね!」

「では、せ~の!」


 カシュ

 カシュ

 カシュ

 ズズズズズズズズッ


 やはりエレベーターの入口が下から上がってきた。


「言った通りですわ! ここで神眼! 罠無し! ▼ですわね! アトロポスお願いね」

「は~い♪ ポチっとな!」


 デジタルな画面が表示され階数が減っていき現在の階で停止する。


 チン


 左右にドアが開く。


「乗り込みますわよ!」

「は~い♪」×4


 俺達は乗り込み、アトロポスが、テンキーをポチ

ポチ


 853880


 と打ち込む。


 ドアが静かに閉まり、エレベーターが、動き出す。

 ・

 ・

 ・

 ・

 どんどん増える階層数を見ながらついに


 853880


 チン


 音もなく開き


「よし! 俺とまりあが前に出る! 皆は後ろから魔法連射!」

「はい!」×4

「は~い♪」

「やるにゃ~♪」


 シュババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ


「硬い! 全力! ほいっと!」


 シュババババババババ


「負けないです! ほいっと!」


 シュババババババババ


「やってやるにゃ! ほいっと!」


 シュババババババババ


「再生が追い付かなくなってきました! ほいっと!」


 シュババババババババ


「被弾気をつけてな! ほいっと!」


 シュババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ


「後少し(にゃ)! ほいっと!」×7


 シュババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ!


 ズズン!


「やったぁ~!」×3

「お疲れ様ぁ~♪」×2

「頑張りましたね」

「くたくたにゃ」


 いやいやタマはフードから出て無いやん!


「とりあえず、収納!」


 正体不明を収納し、宝箱は


「神眼! 良いぞ~罠も無し」

「3人で開けて良いですよ」

「やったぁ~!」×3


 ぴょんぴょんだ(笑)


「行くよ~せ~の!」×3


 パカッ


「腕輪が入ってますわ、神眼! 王の腕輪、王妃の腕輪、王族の腕輪が、いっぱいですわ!」


 また、王シリーズ?


「王の腕輪はユタさん! 王妃の腕輪はまりあちゃんですわ! はい!」


 クロートーが、俺とまりあに渡してくる。


 2人顔を見合せ


「はめるか」

「はい!」


 俺もまりあも左手にはめる。


 サイズは自動で調整される。


 王族の腕輪は本当に沢山あるようです。


「沢山ありますので私達もはめましょう!」

「「は~い♪」」


 クロートー、アトロポス、ラケシスも左手にはめる。


 3人を見ると


「ユタさん! 皆がミカミですよ! 王の家族になっちゃってます」

「あはは、皆にもあげよう」


 クロートーの名前にはミカミがプラスされた形で表示されている。


 これならエスさん達も大丈夫そうやし(笑)


「はい! 家族であるかぎりの祝福が良いです」

「やね」


 宝箱ごと残りの腕輪も収納し、水晶玉の部屋へ


「ここですわね、神眼! ありました! 転移罠! 解除! では、あけますわ!」


 カチャ


 扉を開け


「神眼! 罠無し! 光さんも必要無し!"行きますわよ!」


 一応俺が先頭で扉をくぐる。


 見慣れた水晶玉の部屋だ中央に、水晶玉が浮いている。


「ここはクロートー、やって良いよ、やり方は教えたし」

「はい! では!」


 1歩踏み出し、ペト


『素体情報確認しました』


『お名前を』

「クロートー!」


『登録 マスター クロートーご用命を』

「まずは他のダンジョンとリンクを!」


『他のダンジョンマスター確認 リンクしました』


 魔力供給!


 むむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむ~!


『Lv MAX13+23』

 おお、向こうのダンジョンともリンク出来たみたいやん!


「この国いえ、3国同盟全域に範囲結界、結界内の盗賊ギルドメンバーの排除、排除先は煮干し3号範囲結界内」


『3国同盟全域範囲結界展開 完了 結界内の盗賊ギルドメンバーの排除 完了』

「最後はこのダンジョンから出てる毒を出さないで!」


『毒の排出停止 完了』


「やったぁ~!」





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