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第95話 ん~まったり?

 村に馬車が入って来た。


 そのまま通りをまっすぐ進み、俺達のいる広場でとまり、乗客が降りてくる。


 あの子達も乗っていたようだ、降りてすぐに俺達に気が付いて走ってくる。


「お待たせしました!」

「早かったですね、僕達が先に着くかと思ってました」

「あはは、別の移動方法で来たからね、で、この後すぐに行くのかな?」

「はい、村外れの海の近くにありますので、案内しますね」

「お兄ちゃん、まだちゃんと挨拶してないよ!」

「そっ! そうでした!」

「せやね、初めまして! ユタです。冒険者Eランクで、パーティー "わーるどじゃんぷ" のリーダーです!」

「初めまして! まりあです! 冒険者ランクはEランクで、パーティー "わーるどじゃんぷ" のメンバーです!」

「初めまして! 紫苑と!」

「初めまして! 睡蓮です!」

「「Eランクで、"わーるどじゃんぷ" メンバーです! じゃなくて、サブメンバーです!」」


 せやね、まだちゃんと皆に自己紹介してないしね(笑)


「よろしくね!」×4

「初めまして! (さかき)です!」

「初めまして! (なぎ)です!」

「「Eランクで、パーティー名はまだありません! よろしくお願いします!」」


「じゃあ、ダンジョンヘ向かおうか」

「はい、案内しますね」


 歩きだしたが俺達が来た方向やん! ニアミスしてた?


『まりあちゃんが岩牡蠣を取った辺りに、ありましたよ』


 私がニアミス! 下しか見てませんでした!


「皆さん、刀なのですね、僕達も近接考えた方が良いのでしょうか?」

「魔道士と、精霊術士ですからどうしても遠距離を中心にしてしまうので、苦手なのもありますが」

「そうだなぁ、言ってた豪腕に押され無いようにする身体の動かし方とか覚えたら心強いかもね」

「ユタさん、余ってる刀は無いですか? 小太刀の方が体格的には合いそうですが」

「ん~」


 ナビ、良さげなのポイントお願いね。

『は~い♪ 4本ポイントしました!』


 やっぱり二刀流だよな。


「ほいっと! せや、付与付けれるかな? ん~ほいっと!」

「それ以上は無理ですが、中々の物ですね」

「やなぁ、これ以上は俺か、まりあが打たないと、ポンッやな、(サカキ)君、(ナギ)君、これ使ってみて」

「良いのですか!」

「うわっ! 刀だ!」


 2人は2本ずつ受け取り腰にし、1本を抜く。


「「すげ~! ピカピカ!」」

「とりあえず、属性魔法、アイテムボックス、回復魔法、まだまだあるけど付与してあるから、色々使って覚えたら、その刀無しでも使えるようになるよ」

「付与魔法まで! そんなに!」

「お兄ちゃん! 責任重大だよ! 頑張ろう!」


 そこへ、海の方から3人の男女が籠を持ってやって来た。


「なんだぁ? (サカキ)に、(ナギ)が、刀なんか持ってるぞ」

「きゃははは! 無駄無駄! 杖術もろくに出来ないのに! ぷぷ」

「あらあら、そんな本当の事言っちゃ2人ともまた泣いちゃうわよ、うふふ」


 なんだ?


 榊君と椥君、テンション下がっちゃいましたよ、ハゲマースポーションでしょうか!

 ちょい待ってね(笑)


「榊君、椥君、この子達は? えらく偉そうだけど」

「村長の長男と、婚約者達です」


 まぁ、偉いのはお父さんやね。


「3人とも冒険者ランクがAです」

「そうだ! Aランクの冒険者だぞ! 見ろ!」


 3人はネックレスのように、首にギルドカードを加工して穴を開けひもを通しかけていた。


 それを見せてくれるが······


 よわよわさんですよ? 魔力なら榊君と椥君の方が全然上なのに? 神眼! ユタさん、ステータスが、うぷぷ! 何これ! あはは!

 ん? 神眼! あはは! なるほどこんな魔道具あるんや!

 この子達って、普通にEランクでもよわよわ過ぎですよ! 見た目だけかさ上げする魔道具って(笑)!

 それも、称号に偽ギルドカード所持と、ギルドカード改造って(笑)!

 ナビさん、あの、かさ上げ魔道具ポイントして下さい♪

『は~い♪』


 収納!


「へえ~この3人とも、ものすごく弱いけどAランク? 榊君や椥君の方が全然うえだよ、鑑定すれば?」

「「え?」」


 俺達は2人に頷いてあげた。


「「鑑定! へ? 君達のステータス······」」

「な、レベルは2だし、魔法も剣術も杖術も全部1だよ」

「そんなはずが、な、ないだろ!」


 どもったよ(笑)


「私達はレベル50なんですから!」

「そ、そうよ!」


 ナビ、魔道具って何?

『アンクレットですね』

 偽物作って着けちゃおう! 形のイメージお願いね、ん~と、サイズ自動調整に、スキルは下方修正で、魔力操作妨害、攻撃魔法封印、魔道具の偽装して本人達は上がったように見えますよっと、後は俺しか外せない、ほいっと!

『そっくりですね(笑)、ポイントしますね』

 ありがとう、せ~の!


 シュ

 3人ともつけて

 シュ


「レベル50かぁ、今は忙しいけど後で試合する? こっちは、榊君と、椥君で、そっちは何人でも良いよ(笑)」

「「え?」」

「「「なっ!」」」

「え~こっちは1人で良いよ~3人でもよわよわだよ~」

「夕方に薬草採取して帰ってくるからその時にね(笑)」

「「「お前達は勝てるわけない!」」」

「よし! 勝った方に大銀貨出しますよ!」

「「「まじ?」」」


 さぁ、乗って来てぇ~!


「まじ!」


 こしょこしょと


・・・・(3人なら)

「「・・・・・・(絶対勝てるわ)」」


 3人は頷き合い。


「「「夕方な! 逃げんなよ!」」」


 海藻と貝の入った籠を背負って村の方へ帰っていった。


「さて、今のままでも勝てるけど、デコピンで勝てるようにしょう! せや、パーティー組もう!」

「「はい」」


 俺達は、ダンジョンへ向かいながらパーティーを組んで、経験値の割り振りは4人に振り分ける設定で。


 虎鉄、タマ、この2人を背中に乗せてレベルガンガン上げて午後から身体の使い方やね。


 わかったにゃ! ガンガンにゃ!

 自重無しで行きますよ!


 あはは! 採取は俺とまりあでやっちゃうから。

 は~い(にゃ)!×2


 それから磯へ行くとありましたよダンジョンが、中に入るとやはり、フィールドタイプ。


 ナビ、何階層?

『7070階層そこそこですね』

 ありがとう、んじゃ


「榊君、椥君、採取は俺とまりあがやるから心配しないでね」


 虎鉄とタマがフードから出て準備完了。


「「え?」」


「位置について!」


 虎鉄とタマが大きくなる。


「「猫さんが!」」


 驚いて目が見開かれている(笑)


「よ~い!」


 2人をしっぽで巻き取り背中へ、俺と、まりあがエトリの糸で2人をタマと、虎鉄に固定。


「「はへ?」」


 もう、乗馬のような体制で身動きが取れない。


「ドン!」


 走り出し、前で紫苑と、睡蓮が魔物を倒し、俺と、まりあが薬草やリンゴとか、柿もあるやん!


「「はへぇぇぇぇぇぇ~!」」

「1階層の途中で、静かになったと思ったら······固まったね(笑)」

「うふふ、そうだユタさん、たぶん2、3周は気づかないし、冒険者ギルドヘ言って、こしょこしょ。」

「あはは! 採用! 虎鉄、タマ、ちょっと出掛けてくるからお願いね」

「「悪い顔してる(にゃ)~!」」

「「あははは! 転移!」」

 パッ




 3周目のラスボス部屋でお昼ごはん、榊君と椥君もやっと復活したのでね、まぁ、既に亜神になっているが。


「ユタさん! お昼ごはんは鰻さんにしましょう!」

「ああ、スタミナもつけないとな! ほいっと!」


 テーブル、椅子を出し、6人前の鰻丼を出し、皆で食べ出した。



「ところで、ここは?」


 榊君が聞いてきたので


「ダンジョンのボス部屋だよ、ボスを倒すと、部屋の中にいる限り復活しないから安全に休憩出来るんだよ」

「「ボス部屋! 倒したのですか!」」

「もちろん!」×4

「スゴいです! このダンジョンは素材系で人気が無いので、最高が8階層までだったから最高記録ですよ!」

「僕達は、他のパーティーメンバーに採取要員で何度か潜りましたが3階層まででした! それが、見て下さい···7・0・7・0・階・層?あれ?」


 椥君が、自分のダンジョンカードを見て。


「えぇぇぇぇぇぇ~!」


 来たぁぁぁぁぁぁ~!×6


「どうしたんだ? 椥」

「ダンジョンカード! 自分のダンジョンカードを見てみてよ!」


 榊君がダンジョンカードを取り出し見た。


 ドキドキ×6


「はぁぁぁぁぁぁ~!」

 こっちも来たぁぁぁぁぁぁ~!


「7070階? 完全攻略?」

「そうだよお兄ちゃん! ここラスボスの部屋だよ! 世界初の快挙だよ!」


 いやいや、結構攻略しちゃってますよ(笑)

 追い討ちしませんか(笑)

 また(苦笑)

 諦めるのにゃ、半分はこれを楽しみにしてるようなもんにゃ(苦笑)


「自分達のステータスも確認してみなよ」

「「ステータス!」」

 ・

 ・

 ・

「「は?」」


 3.2.1.0!


「「えぇぇぇぇぇぇ~!」」


 あはははははっ!×4


「お兄ちゃんレベル無いよ!」

「あ、亜神? 超越者? 魔道神?」

「スゴく強くなったから、お昼ごはんの後は、身体の動かし方を修行ね、あっ、このダンジョンで採取したのは全部2人の()()に入ってるから(笑)」

「「収納? はへ? な、な、な、な、な」」


 せ~の!


「「何んなのぉぉぉぉぉぉ~!」」


 やったぁ~!×4


「膨大な数の素材が詰まってますよ!」

「見たことも無い素材が沢山ありますよ!」

「それだけあれば薬も大丈夫だね~でもユタさん、この2人もお仲間に?」

「ん~と、榊君と椥君、俺達のクランに入る?」

「え?良いの? ・・・・・・・・・(紫苑ちゃん可愛いし)

「ほ、本当に? ・・・・・・・・・(睡蓮ちゃん可愛いし)


 「聞こえてますよ~♪」

 「あははは良かったね、可愛いってさ♪」

 「私も、榊君格好いいって思ってた♪」

 「私も、椥君格好いいって思ってた♪」

 「え?」×2



 「聞こえてた?」×2

 「は~い♪」×4

「「僕と結婚して下さい! あっ!」」


 いきなりかい!(笑)


「「よろしくお願いします♪」」


 こっちもかい!(笑)


「ユタさん、若いって良いですね♪」

「いやいや、まりあも若いからね(笑)」


 食事の後、水晶玉の部屋に入り、紫苑がダンジョンマスターに、名前は、愛の始まりだそうです。


 お腹いっぱいになった俺達は、その後26周ダンジョンを周り、外に出て、まずは薬草を届ける事にした。


「婆ちゃん薬草取って来たよ!」

「婆ちゃん!」

「は~い、お帰り、榊、椥、薬草?」

「ダンジョンの薬草!」

「婆ちゃん怪我して、いつもみたいに採取しに行けないだろ、だから採りに行ってきた!」


 お婆さん?


 20才くらいにしか見えませんよね? 神眼! ほへ! 1万歳近いですよ! お年寄りさんです!

 まじか! 神眼! ほお! シンディやローパー、この子達と同じ種族だったからか! 長生きするって言ってたしな。


 お婆さんは俺達を見て


「あなた達が一緒に行って下さったのですね、ありがとうございます」

「そうですよ、榊君と椥君に頼まれまして」

「ありがとうございます。ちょっと躓いて転んだだけなのですけどね、足首を捻ってしまったものですから(苦笑)」

「私、治しちゃいますよ~、ほいっと!」


 まりあが回復魔法をお婆さんにかけた。


「あらあらまあまあ! 回復魔法をお使いになるのね、それならこの子達みたいに、まだ小さい子連れても浅い階層なら問題ありませんね(笑)、ありがとうございます」


 お婆さんは立ち上がり


 ぴょんぴょん


「あらあら、怪我する前より調子良いわね······これなら」


 お婆さんは構えを取り


 シュシュシュシュ!


 パンチを繰り出し、速い!


 シャシャシャシャ!


 連続蹴り、これも速っ!


 ブン!


 ジャンプしながらの回し蹴り、何回転するん!


 タッ!


 着地と同時にジャンプし捻りを加えてバク中! おい!


「うふふ、Sランクで、ぶいぶい言わせていた頃に戻ったみたい(笑)」


 Sランクだったらしい、まりあ、もしかして再生したの?


 あれ~ここまで良くなるとは思いませんでした(苦笑)


「婆ちゃんすげ~!」×2

「お婆様スゴいです!」×2

「うふふ、2000年ぶりに冒険者に復帰しようかしら、榊、椥、あなた達のパーティーに入れてくれる?」

「婆ちゃんなら良いよ!」

「僕も賛成! 紫苑ちゃん、睡蓮ちゃんも良いかな?」

「「末永くよろしくお願いします!」」

「あらあら、うふふ、お爺さんも誘おうかしら」

「「爺ちゃんも? 漁師は?」」

「あれ趣味だから、全然儲からないしねぇ~」


 奥から


「ちょっと! 自分のお小遣いくらいは儲かってます!」

「「爺ちゃん!」」

「「お爺様!」」


 お爺さんだそうです。ついでだし、再生!


「あれ?」

「あらあら、お爺さんも調子を取り戻したようですね」

「はい、これで6人パーティー完成ですね」

「うふふ、ありがとう、回復してもらったようですね」

「はは! ついでってことで(笑)」



 その後は、お爺さんも合わせて冒険者復活&パーティー結成が決まり、晩ごはんはお祝いだそうです。


 榊達から薬草を渡され、えぇぇぇぇぇぇ~! もあったが、晩ごはんの用意でお婆さんはキッチンへ、お爺さんは海へ舟を陸へ上げに行った。


 俺達はと言うと、無人販売が、あった広場に来ている。


 あの3人組がお誘いに来たからだか······


 ユタさん、魔道具だらけですね♪

 だなぁ、村長さんって儲かるのか?中々のお値段になりそうやけど。

『魔道具を造る人ですね♪ 子供のためにと偽造ギルドカードまで造っちゃダメダメですね♪ もうすぐ到着しますからね(笑)』


 そうでした!


 あはは、ちょうど村長さんもいるしねぇ。


「では、3対2の試合を行う、武器と魔法は、怪我防止のため使用禁止とする。両者準備は良いか?」

「「はい!」」

「は~い、いつでも良いでーす」

「では、始め!」


 シュ

 シュ

 ドドド

 ドサッドサッドサッ


 倒れた3人の前で榊君と、椥君の2人が立っている。


「村長様、勝ちましたよ?」

「し、勝者! 榊、椥!」


 パチパチと、見学に来ていた村人達が拍手をくれる。

『到着しますよ~♪』


 お待ちかねの馬車が到着したようです。


 村の入口をくぐりまっすぐこの広場に向かってやってくる。


 スピードを落とし、広場に入り俺達から10メートルほど離れたところで止まった。


 御者と、相席してた人、馬車からは8人の冒険者が、降りて、こちらに歩いてくる。


 俺達のところまで来て、1人のおっちゃんが


「すまぬが、ユタというものはいるか?」

「俺です。」

「朝に報告があり駆けつけたが」

「その倒れてる3人ですね」


 俺は、倒れて呻いている3人を指差す。


「ふむ、証拠の品は?」

「3人とも首にかけてましたよ(笑)」

「ふむ、よし、調べよ」


 3人に近寄るおっちゃん3人。


 それを見て村長さんが、顔を青くして


「ち、ちょっと待ってください!」


 しかし遅かった。


 近寄り片膝をついてネックレスを確認。


「マジだぜ、偽造ギルドカードがあるぞ! チッ! 本物のギルドカードには穴を開けてやがる!」


 冒険者達は3人からギルドカードの本物と偽物を外し、リーダーさんぽい人に見せる。


「ふむ、鑑定! 作者は」


 見渡し、村長で止まる。


 そして指差し


「あの男がギルドカードの偽造した奴だ! 捕らえよ!」

「「おう!」」


 瞬く間に村長は押さえつけられ観念している。


 倒れた3人には


「貴様ら3人はギルドカード改造及び、偽物の所持だ! 捕らえよ!」



 その後、家宅捜査が行われ、違法な魔道具や取引相手のリストなどが、出てきたらしく、中々の大事になったそうだ。


 紫苑ちゃんと、睡蓮ちゃんは、しばらくこの村に残り、榊君と、椥君、それにお婆さんと、お爺さん達とパーティーを組みSランクを目指すそうだ。


 俺達は、教国の東の3国を先にやることにし、転移した。




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