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第94話 意外とまったり

 切猫に神鉄を融合させるイメージで槌を振るう。


 まりあも、新たに打つのではなく魔裏安にに神鉄を馴染ませている。





 俺も、まりあも槌を置き


「「神刀、出来た!」」

「やりまちた! かみました!」

「あはは! やったな!」

「うふふ、名は変わらずですが完全に段階が上です! 魔裏安ぁ~♥️」

「ああ、これ、皆の分もやっちゃわないとあかんな!」

「ナビさん! 使用中ではない方の物をこっそりいただけますか?」

『こっそり作戦パート2ですね!』

「はい!」

『任せて下さい! 差し替えて次の使用時に······』


「「『えぇぇぇぇぇぇ~!』」」

「「『(笑)』」」

「よしやっちゃおう!」






「ふぅ、皆のが神刀に差し替え出来たな」

「はい、何か忘れてる気もするような、しないような」

「ん? そういえばそんな気も······」

『うふふ、ちびっこエルフの分を忘れてますよ』

「「あっ! ここに来た目的を忘れてた!」」



 俺達はお詫びも兼ねて全力で2人で4本の小太刀、世界樹(イルミンスール)で鞘を造り杖代わりに。


 身体の成長に合わせて、長さが変わるようにと付与した。


 ちょっと重くなったが、まぁ、最初は頑張ってもらおう。


「片付けて次のダンジョン······夜?」

「へ? 夜になってますね?」

「今頃気付いたかにゃ、2人は寝ちゃったにゃよ」

「「マジ!」」

「マジにゃ、まったく、どうするにゃ?」

「ん~あんまり今回の国はほっとけないよな」

「何かあったのですか?」

「美味しい鰻が食べれる街がある国だぞ、ダンジョン2つも見付かれば活性化してくれる筈だし」

「それはほっとけませんね、タマ、虎鉄ちゃんは、2人を護りながら背中に乗せて行きますよ!」

「そう来るかにゃ! まぁ、良いにゃ」



 そうして2つ目のダンジョン10030階層を巡回中。


 そうそう、2人は 紫苑(しおん)と、睡蓮(すいれん)


 今は元気に小太刀を振るい、魔法を放ち、モンスターハウスで身体の動きに慣れるため、タマと虎鉄に指導されてる。


 俺とまりあは、冒険者ギルドヘ


 エトリの蜘蛛と、スラさんが命名したプルンの報告に来た。


 そう! スラさんが登録出来たのだ! スライム神にいつの間にかなっていたし、仲間になった新しい子達には既に寄生させてくれてたし、気のきくスラさんである。


 言葉は片言のままだが(笑)



「えぇぇぇぇぇぇ~!」×多数


 朝のラッシュ時に来たので沢山の冒険者達がいて、ギルドの窓ガラスにヒビが入ったとかないとか。


 報酬も、このギルドだけでは払えないと、隣の港街を紹介され報酬を受け取りに来た。


 ラッシュの列に並び順番待ち。


「なあ! 俺達のパーティーにはいらないですか!」


 そう話しかけてきたのは、10歳いってない2人、紫苑と睡蓮の1個上、この流れって······

「ん? 悪いけどメンバーは6人以上居るよ」

「そうなのですか······2人で並んでたから俺達と一緒かと思ちゃったよ、はぁ~以上?」


 男の子2人は、は? って顔をしている。


「どうしたんだ?」

「パーティーが6人以上居るならレベル中々上がらないの知らないのですか? それなら6人以下になるようにパーティーを組まないとホントにヤバくなりまよ!」

「ああ、クランだから普段はちゃんと6人までにしてるぞ、今回も4人でやったからね」

「「4人!」」

「「あの!」」

「僕が喋るよ」

「頼むねお兄ちゃん」


 双子繋がりが続くなぁ、この子達も双子やし、種族()エンシェントエルフやし、色黒だからダークエルフを期待したのに日焼けって! まぁ、転生者ではないが、名前も草木系やし、連れてけモードに入ってるのか?


「あの、臨時でパーティーを組んでもらえませんか?」

「何か厄介な依頼なのか?」

「精霊の森ダンジョンの薬草採取、6人パーティーしかEランクは入れなくて、それで今はパーティー募集の依頼を出すところだったのです」

「ふむ、まりあ、どうする? 俺は手伝っても良いかなって思ってるけど、あの子達の初依頼なら手頃かって思うし」

「私は良いと思いますよ、理由が何かありそうですし」

「んじゃ、臨時パーティー組もうか」

「「ホントに! やったぁ~!」」


 ピョンピョン跳ねてる(笑)


「んじゃ、俺達は依頼報酬をもらって来るから、そっちの食事処で待っててくれるか?」

「「はい!」」


 2人はパタパタと走って行った。


「あはは、さっさと済ませるパターンかな」

「念話作戦ですね! 私にやらせて下さい!」


 ん? 王様になったの?

 むふふ! 見てくださいよ!

 ステータス!


 名前 マリア・ミカミ (御神 まりあ)

 種族 創星神

 性別 ♀

 状態 健康·ポチ

 職業 聖女神

 鍛冶神

 忍神

 刀神

 魔道神

 農業神

 建築神

 錬金神

 女皇神▼

 スキル

 魔法 転移·ルーム·飛翔·環境対応●

 多重思考

 念話

 料理

 武術

 神眼

 神体強化

 無限収納

 完全耐性▼

 装備 魔裏安·真魔裏安

 称号 聖女

 魔法生物の創造主

 世界樹(ユグドラシル)の祝福

 世界樹(ユグドラシル)の加護

 世界樹(イルミンスール)の祝福

 世界樹(イルミンスール)の加護

 ユタ・ミカミの妻

 光の精霊女王の友達

 超越者

 創星神

 海神(わだつみ)の祝福

 海神(わだつみ)の加護

 ドラゴンスレイヤー 光龍 闇龍 火龍 水龍 風龍 土龍

 いじられ神

 Don't touch(さわるなアンデッド)

 シロシロの友

 従魔 ポチ·タマ


 おお! 女皇神!

 見て覚えました!

 やるやん! まりあ様! どうぞ!

 うむ、任せるが良い!


 王命である! 私達の用件に対し騒がず速やかに対処し、その事を公開する事は禁止! 私達が良いと言うまではです!


「むふふ!」


 どや顔が(笑)

 なでなで


「えへへ、次が順番ですね」


 そこへ俺達を押し退けようと、まりあに手を伸ばした


「ガキは! 退いてろ!」


 ので、


 ゴキン!


 肘が曲がる方向を逆にしてやった。


「ウギャァー!」


 男はギルドの床に膝をつき、曲がらない方向に曲がった右手を左手で庇うようにして、喧しく叫んでいる。


「腕がぁー!」


「ぐあぁー!」


 朝のラッシュ時のギルド内は、1人の男の声で受け付けカウンターが、注目されている。


「おい! あれってAランクパーティーの豪腕!」

「そのようね、嘘! 右腕が変な方に曲がっちゃってるわ!」

「豪腕じゃねえか!」


 豪腕さんらしい。


 ユタさん、珍しく腹パンじゃなかったですね。あっ、場所が、空きました! 行きましょう!

 ああ(笑)

 カウンターヘ行き、まりあが


「これお願いします!」

「え? へ? はい! お預かりしますね」

「うごぉぉぉ~!」


 受け付けお姉さんは、え? 今? みたいな顔をしながら、書類を見て、今度はギョ! って顔になったが立ち上がりこちらに走り出していたギルドマスターらしきおっちゃんを引き止め、書類をみせる。


「だ、誰か! 回ふぐぅ~!」


 ギルドマスターらしきおっちゃんも、ギョって顔をしながら、騒ぎに駆けつけたいが俺達の用件を対処するために席に戻り、机から鍵を取り出す。


「はががががが!」


 喧しいな!


 シュ

 ゴキン

 シュ


 ギルドマスターは金庫に向かい。


「なあ゛! 左手もぉぉぉ~!」


 金庫の前で片膝をつき鍵をあけ、中から装飾された木箱を取り出し金庫を閉め、閉まったのを確認し立ち上がった。


「なんでだぁぁぁぁー!」


 少し足早に受け付けのお姉さんと、カウンターヘ戻ってくる。


「おい! 誰か回復術士はいないか!」

「おい! ギルマス! 何やってんだ! Aランクパーティーの豪腕が、ヤバい事になってるんだぞ!」

「職員で回復出来る人いないの! ギルマス!」


 受け付けお姉さんとギルドマスターで確定かな。


 が、カウンターに到着し


「「お待たせしました」」


 2人がピクピク顔を痙攣(けいれん)させながら


「「ご依頼の品です」」


 まりあに手渡した。


「「ありがとうございます!」」


「だぎゃぁぁぁー!」


 豪腕以外は俺達とギルドマスター達との対話を見聞きし、静まり返る。


「おっちゃんが騒がしいし、外であの子達と話をしようか」

「ですね、ギヤーって、男の人がみっともないですよ(笑)」

「いやいや」×多数


 皆が首を横にふる。さらに


「なんか臭くない?」

「うわっ! くせーぞ! 豪腕だ!」

「豪腕が漏らしやがった!」

「前も後ろもだ! ヤベーくせーぞ!」


 さっきまでは、心配し近くによっていた冒険者達は、ザザザザッ! と距離を取り、遠巻きに豪腕を見ながら鼻をつまみ、顔をしかめている。


 俺達も

 シュ


 食事処で待っていた双子の所へ行き、呆けていたのり、皆が豪腕に注目していたので、転移!

 パッ


 一旦路地裏へ、双子君立ちはまだ呆けたままだ。


 まりあ、マジックはしまっておきなさい! そうそうしまっておこうな。

 ってかその洗濯バサミはどうするの! 鼻? 確かにそれやれば気が付くとは思うけどやめてあげなさい。しまってしまって。


 数分後。


「「はっ! あれ?」」

「あはは、気が付きました?」


 まりあは後ろに筆を隠す。


「ここは?」

「ギルドが喧しくて話が出来そうに無かったからここに連れ出した、ギルド近くの路地裏だよ」

「移動したのも全然上の空でしたから、うふふ」

「そうだ! 豪腕は?」

「良い気味だけど何がどうなったのか?」

「ん? 豪腕っておっさんは嫌な奴なの?」

「はい、受け付けはいつも横入りするし、何回突き飛ばされたか(苦笑)」

「僕も(苦笑)」

「両腕が肘の所で折れてるからなぁ、砕けるように、俺達でも治すのに時間かかるぞ(笑)」

「うふふ、自業自得ですね、突き飛ばしてばかりだから折れちゃったのですね(笑)」

「「いやいや」」

「まあ、君達の精霊の森での話を聞かせてよ」

「はぁ、まあいいのか? 俺達の育ての親が婆ちゃんで怪我しちゃって、薬草を集めないと村の薬が作れないんだ」

「薬草がこの辺のでは、そのダンジョンの浅い階層にしか生えてないらしくて僕達が! と行ってみたら」

「Eランクは6人いないと入れないか」

「はい、なので仲間を増やすのに依頼に行ったんだ」

「んと、そのダンジョンの場所は?」

「海エルフの村にあるよ」


 場所はわかる?

『大丈夫ですよ、馬車なら2時間くらいですね』

「よし、その村で待ち合わせしようか、俺達は2人追加を連れて村に向かうよ」

「はい! 今なら村行きの馬車も何本か出てるから」

「わかった、すぐに追いかけるよ」

「「お願いします!」」


 と礼をして、2人はパタパタと走って行った。


「んじゃ、お迎えに行きますか」

「はい!」


 路地裏からタマ達の場所にピンポイントで転移し、事情を話す。


「Eランクのパーティーと一緒にですね!」

「私たちも採取の楽しさがわかってきましたし楽しみです! 薬草があるのでしたら、素材系か、食材系もあり得ますね」

『看板には食材系になってますね、お野菜が多くドロップすると書かれてますね』

「「頑張ります!」」

「あはは、ナビ、海エルフの村近くを頼むよ」

『は~い♪ 表示しま~す』

「磯やね、誰もいやんし転移!」

 パッ


「到着! うわっ! 岩牡蠣(いわがき)!」

「え? どれですか?」

「こんもりしてるのあるやろ? これを」


 俺はマイナスドライバーみたいなのと、ハンマーを取り出し、岩と貝殻の間にマイナスドライバーを当てハンマーで叩き入れていく、ある程度入ったらテコの原理で、殻を押し上げると


「「「岩が取れた!」」」


「あはは、似てるけどね、取って見てみると口側とお尻側がわかると思うけどお尻側に叩き入れると失敗しにくいかな、1人1個ずつ採ろうか、デカいからね」


 しっかり手のひらサイズはあるし。


 皆には、小さいバールがあったのでバールとハンマーを渡し、思い思いの岩牡蠣を狙ってバールをあてがい、コンコンと慎重に打ち込み


「採れました!」

「私も!」

「ぬふふ、私のが1番デカいのです!」


 紫苑と睡蓮は手のひらサイズだが


「まりあ、デカっ!」


 両手で持つ岩牡蠣だ、殻が顔くらいあるぞ!


「にひひ! 美味しいかなぁ~神眼!」


 シュン

 ドボン!


「岩じゃないですか!」


 投げ捨てたと思ったら(笑)


「ちょっとだけ待ってくださいね!」


 ドボン


 ドボン


 ドボン×17


「神眼! 美味!やったぁ~!」


 磯で跳び跳ねるのは危ないですよ。


「「まりあお姉ちゃん、神眼は最初に······」」

「しぃ~黙っとこうね(苦笑)」

「「うん!」」


 なでなで


 皆が集合して、村に行くため移動。


 浜があったので、岩牡蠣を早速食べようとコンロを出して網を敷く。


 網を焼いて、たわしで岩牡蠣をゴシゴシ洗う。確か、O157は殻にいるって聞いたので、しっかり洗おう。


 まぁ、焼くから大丈夫かな。


「平らになってる方を先にちょっと焼きま~す! すると洗って濡れてたのが乾いて来るだろ?」


 こくこくこくこく


「そしたらひっくり返して焼いていきます! まりあのは少し時間かかるかな(笑)」

「あはは、大きいの探しましたから! 皆の倍近くあります!」


 俺達のは10分ほどで焼き上がり、塩味がついているのでそのまま美味しくいただきました。


 まりあのは30分近く焼けるまでかかったが、中身も大きく詰まってて、めちゃ美味だったそうです。


 このサイズでカキフライは出来るのだろうか、蒸し焼きも美味しいよなぁ。


 お片付けを終わらせ、村に向かう浜から、道がついているので道なりに進むと


「高床式&微妙にツリーハウス!」


 潮がここまで来たことがあるのだろう、そこそこの木を巻き込む形で? 家に木が刺さってる? 高さが3メートルくらいの高床式住居が集まり、村を形成している。


「こういうのも良いですね!」

「ああ、カッコいいやん!」

「私達の村では大きい木に引っ付くだけでしたが、これなら家のサイズも大きく出来ますね!」

「うんうん、木の無いところは柱を追加していけば出来るよね!」

「ユタさん、秘密基地見せたら驚きますね(笑)」

「だな(笑)」



 村の中心っぽい広場で野菜をシートに並べ売ってる? 無人で看板を見ると。


 どれでも

      1籠

 100プル


 おお! 無人販売所!


 お金入れる壺が置いてあるし!


「盗まれる心配は無さそうですね」

「皆が知り合いだろうしね」

「ユタさん、このトマト美味です! 買いましょう!」

「椎茸あるやん! これ網焼きで、塩パラパラって絶対美味いって! 3籠買いやな!」

「ユタさん、トウモロコシ買って欲しいです!」

「私も! トウモロコシ美味しいよねぇ~!」

真桑瓜(まくわうり)! 庶民のメロンですよ! 買いです! 買い占めましょう!」

「枝豆! ビール! ジョッキで!」


 俺達は並べられている野菜を端から品定め、まぁ、3割以上買ってしまったが食事のバリエーションが増えるから良いとしておこう。


 無人販売で買い物をしていると


「「馬車が来ましたよ!」」


 港街からの馬車が到着したようだ。




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