第92話 商品ははどこに出しますか? そこにしてくれ。 毎度ありぃ~
揺れも少なく、馬車が造幣所へ向かい走っている。
同乗者を2人増やしても問題無く進むが······
勢いで買っちゃったけど、どうする?
ですよね······転生者だとしても知らない名前ですし、皆に聞いてみましょうか?
やね。
皆に確認したが知るものは居なかった。
シロシロちゃんは!
せや! シロシロ! この2人知ってるか!
『誰? ん~見た憶えないよたぶん、助けてもらいまくりだったし!』
マジでそれな!
『たぶん普通の転生者だよ、この状態だと記憶も無いはずだから心配無し』
そうなん! しかしどうするかなぁ
どうしましょう
『どうせ鍛えちゃうんでしょ、なら普通のこの星の人と変わらないから』
そうか、俺達みたいな補正が無いんやね。
『うん、才能次第かな、私にはわかんないけど(笑)』
ありがとうな。
ありがとうございます。
『いつでも声はかけて良いんだからね!』
そうして念話が切れた。
んじゃ、風さん俺達の話が他に聞こえないようにしてね、ほいっと!
それ便利ですね。
これか? これはマンドラゴラ採取する時に思い付いた!
叫ぶ高麗人参みたいな奴ですね!
あはは、そんな感じ、よし話ししてみようか。
はい!
「え~と、特に何かしてもらう事はないけど、何かやりたいことある?」
2人に向かい喋りかける。
「「えっと! あっ!」」
シンクロしました(笑)
「じゃあ左の君から」
「私達は実はエルフなのです、成人までは隠すよう封印してもらってます」
知ってたよ(笑)
見えますからね~
「魔道士を目指していました!」
「私は回復術士目指してました!」
「わかった、ん~なら紗々とシンディが良いのかな?」
「体術系もあった方が良いでしょうね、家でセバスさんとセレスさんにも教えてもらうべきかな」
「やね。わかった、その方向で修行出来るように調整するよ」
「2人とも魔力は流石に中々ありますし強くなりますね」
「「良いのですか?」」
「ん~実は······とある事情? 君達のステータス見て俺達のとある事情に引っ掛かって、衝動買いなんだ」
「一応······聴きますが "日本" ······」
「「マジかぁ~」」
2人は "日本" の言葉に身体が ぴくっ
「「あなた方も······」」
「そこは、そうなんだが、君達は転生だよね?」
こくこく
「俺達は召喚なんだ」
「「······」」
「私が色々鑑定してたら貴方達が転生者って事が見えて、もしかしたら白猫さんをお世話とか助けたりしてないかなぁ~なんて思ってね(笑)」
「お姉ちゃん、シロシロちゃんかな?」
は?
「白猫ちゃんなら、シロシロちゃんしか知らないよね」
お世話されてる?
「えっと、お世話したの?」
「上山さんちのアパートに、ちょっとだけいた猫ちゃんなら私達学校の行き帰りで」
聖ん家やん!
「シロシロちゃんと、シマシマちゃんと、ミケミケちゃんに、給食のパンの残りは何回かあげたよ」
俺とまりあ以外のパターンやん!
直ちゃんのお助けとも違いますが、聖ちゃん達と同じパターンで、転生だから帰る選択肢が無いパターンですね。
通い猫パターンもあったけど一緒に住んでたのは俺達だけやもんなぁ。
はい、今のところは······
てか! シロシロ忘れてるやん!
たぶんを連発してましたね(苦笑)
「猫ちゃん達を背中に乗せて、腕立て伏せしてるカッコいいお兄さんいたよね!」
「子猫も合わせて最高6匹乗ってたし!」
「私達よりお姉ちゃんの子も乗ってたね」
乗ってましたね······
「私達小学校1年生だったから、2人一度に乗れそうだから乗りたかったよね~」
集団登校の子達の中にいたのか! 小学校近かったからガレージ前を行列で通ってた、あの中にいたらわからんわ!
「夏休みに行って乗せてもらう計画も立ててたのに······病気で死んじゃった」
「2人とも?」
「風邪だよ、熱出るし頭も痛いしね~」
「ガンガン頭たたかれてたよね~」
シロシロ! ごはんもらってるやん!
『マジか!』
パンもらってたやろ! ちみっこ達の大群に!
『あのゾロゾロ彷徨い、パンを投げてくれる集団か!』
やっぱりか、補正つけてやれんの?
『微量なら何とか······ちょっと待って······もしもし! 創造神様? 私だけど!』
『私私詐欺か?』
は?
『ちがいますぅ~シロシロですぅ~! あのですね、お世話になった人が転生したのに私見落としてて、補正してもらえないでしょうか?』
『ふむ、成人までの偽装は施して補正してあるぞ、見落とす筈がなかろう(笑)』
『はぁ~流石です、助かりました』
『ははは、ではな』
『ありがとうございました!』
『だ、大丈夫よ! しっかりついてるから!』
まぁ、創造神様ありがとうございます。
『はうぅ~でも良かったよぉ』
だな(苦笑)
『じゃ、またね!』
またな。
聖ちゃん達のレベルまでは行けますね(笑)
やね(笑)
それからも色々話し、まずは聖達に頼み、無限採取でレベルアップする事になりました。
辺りの景色が変わり、もうそろそろ着くかなと思ってたら
「そろそろ着きますよ」
着くようだ。
「「は~い」」
向かう真正面に大きな壁が立っているが、大陸の6割の貨幣を作ってる割には小さいような
きっと中が広くなってる異世界仕様ですよ!
なるほど! アスタロト大公爵や、持ち運びハウスのやつやな!
そうです!完璧な推理ですよ!
そんなまりあの推理を聞いてると、門に近付き馬車のスピードが緩まる。
そして馬車が止まった。
おっちゃんが馬車の上から
「シーサーペントを倒した者達を連れてきた!」
「は?」
門番さんは一瞬呆けたが気を取り直し
「ご苦労様! シーサーペントの確認は出来ますか?」
まぁ、そうだよな。
「今ここで出せるか?」
ナビ、ここで出して大丈夫かな?
『周りの家の壁が壊れるでしょうね(苦笑)』
「出せるぞ、責任持ってくれるなら」
「どういう事だ?」
「ん~大きすぎて周りの家の壁とか壊れても良いなら」
「なっ! そんなにデカいのか!」
「デカいな」
「門番、デカすぎてここでは出せないのだか」
「構わん、そんなガキの言うことなんてハッタリに過ぎん! 私が責任を持つ!」
知らないぞ(笑)
書面でもらいましょうか(笑)
『誓約書用意しました♪ 強制執行の付与つけて下さいね(笑)』
ぶはっ! ありがとう×2
またですか(苦笑)
またにゃ(苦笑)
「おっちゃん、後で文句言われるのも嫌だし、この書類にサインしてもらって(笑)」
俺は誓約書を出しておっちゃんに渡す。
「ん? ふむふむ」
さらっと読んで
「これなら壊しても文句は言われんな」
「あはは、だろ」
おっちゃんは渡した誓約書をこの門番さんへ
「出すからこの書類にサインを頼む」
誓約書は門番さんへ
「ん? ふむふむ、なるほどわかった」
さらさらと書類にサインを書いた。
「これで証拠を見せろ!」
誓約書を見て、門番さんの名前を確認したが名前が違う。
「門番さん、これ名前が違いますからダメですね」
「チッ! ガキのクセに鑑定持ちか! 貸せ!」
さっきからガキガキと五月蝿いなぁ。
俺の手から誓約書を奪い取り、初めのサインをグリグリっと消し、今度はちゃんとサインをして俺に誓約書を突き出してきた。
確認したが問題無し。
「はい! では壊れたりしたのは全て、貴方が責任を持って下さいね、直したりするお金も真面目に稼いでくださいね、ほいっと!」
「え?」
ズズズン!
前にあった壁は押し倒され壁の向こうが見えるようになった。
お城あるやん!
左右の倉庫も片側5棟ほど全損、あっ、その奥の倉庫にもやん! 奥行100メートル、間口50メートルの建物だ、ぐるぐるシーサーペントをなるべく小さく丸めてそのサイズだから相当デカい。
「出しましたよ、確認お願いします(笑)」
門番も、おっちゃんも、お姉さんも、エルフの子達も固まったようだ。
「ユタさんこんなに大きかったのですね! 食べ放題ですよ!」
「ティアママに比べたら小さいよ?」
「あっ! そうですね、普段小さかったから忘れてました!」
すると壁の向こうにお城があったのだが、そこから兵士が駆けつけてくる気配がする。
が、シーサーペントが邪魔でこちらに来れないやろね。
「ユタさん収納しないのですか?」
「ん? 確認まだやけどしゃ~ないか、収納!」
シーサーペントが無くなり、兵士が100人ほど見えた。
こちらに近付きながら倒れた壁をよじ登り壁の上? 壁面を歩きこちらへ。
40メートル程あった壁を歩き近くまで来て、1人隊長さんぽい人が門番を見つけ問いかける。
「門兵! これは何事だ!」
その声に門番改め、門兵がフリーズから解除され
「へ、兵士長! これはそこの者がやりました!」
「鰻屋の店主ではないか!」
「ち、違います! もう1人の男がやりました!」
門兵は、俺にふる、まぁ、やったのは俺やけどね。
「そこの者! 馬車から降りて説明せよ!」
降りるまでもなく
「ん? 門兵がシーサーペントをここで出せと言ったので出しただけだよ」
それを聞き
「門兵、偽りは無いか?」
「はい! しかしこんなことになるとは······」
「そこの男! いや男の子だな、壁の修復、倉庫もだな貴様に請求するから覚悟せよ! 捕らえるのだ!」
「待ってください、シーサーペントを出した際に出る被害は、全てそこの門兵が責任を持って一生かけても賠償していきますから、俺は関係ないですね」
「何! 本当か! 門兵!」
「はっ! しかしこんなことになるとは! 城壁が倒れるなんて」
そこで俺は馬車を降り、兵士長さんの元へ。
手渡さないで誓約書を見せてあげた。
「ほら、ちゃんと効力のある誓約書でサインももらってますよ」
兵士長さんは目を文章に添って動かし最後のサインも確認した。
「強制執行の付与が、これは正式な書面だ、この書面通り全責任は門兵! 貴様が取る事になっておる!」
「そ、それでは私がこの修復の金を出さないといけないのですか!」
「たとえ王様でもこ、の書類にサインを書かれたら違えることは出来ん、それも魔法で強制執行の誓約もある、何人たりとも無しには出来んな、その書面を破ろうが燃やそうがな」
「そんな······」
「門兵、ステータスの称号に出てるでしょ(笑)」
「······ステータス。······多額負債者。······」
「兵士長さん、俺は黒貨100枚くれるっていう聞いたからここに来たんやけど」
「ぐぅ、王より渡す。着いてきてくれるか?」
「まぁ、面倒くさいけど良いよ」
「わかった、おい! 門兵を連れ牢へ一旦いれておけ!」
「はっ!」
3名の兵士さんが門兵を連れ城の方へ戻っていく。
「残りは損害の調査! 始め!」
「はっ!」×多数
兵士さん達が倉庫の方へ走って行った。
なんかすまん。
あはは、ユタさんをガキとか抜かす門兵、他にも恐喝とか窃盗の称号もありましたね。
あったなぁ、盗賊ギルドじゃないだけでグレーだよな。
「では、案内する!」
「あっ、この3人も良いの? 鰻屋さんは帰ってお店開けるだろうけど、こっちの3人は俺の連れだから」
「謁見は君だけになると思うが、1度相談はしてやろう、ダメでも良いなら」
「ユタさん、この子達を冒険者ギルドに連れていって登録してきても良い? 依頼も受けたいし」
「その方が効率良いか」
謁見が嫌なんだろ?
えへへ、わかっちゃった(笑)
「じゃあ2人を頼んだよ」
「は~い! おっちゃんお店に戻るの乗せていってね」
「構わんが、王に会えるなどそうそう無いぞ?」
いっぱい会ってますね。
「あはは、緊張するから遠慮します」
まりあは離脱。
「なので俺だけになりました、お気遣いありがとうございます」
「うちの娘なら、喜んで謁見したいとか良いそうだが(苦笑)」
「あはは、俺も出来れば報酬だけもらって帰りたいですね(苦笑)」
「俺もだ(苦笑)、では行くぞ」
兵士長さんが先導してくれるのを着いていく。
正面の大きな扉から! ではなく、脇にある通用口から中に入る。
広いホールがあり中央には、ドン! とデカい階段が2階へ続いているが、そこは通らず階段裏の大扉をくぐり、大きな通路、馬車がすれ違い出来そうな広さだ。
そこからは右に左にと向きを変えながら進み普通のサイズの扉を開け中に入ると
応接室かな?
ソファーに進められ兵士長さんは壁のベルを鳴らし立ったまま待っている。
コンコン
「入れ」
兵士長さんが言うと
カチャ
メイドさんが入ってきた。
一礼して
「お呼びでしょうか」
「うむ、シーサーペント討伐者を連れてきた、お茶と少し相手を頼む、私は宰相様に連絡に行く」
「かしこまりました」
「粗相の無いようにな、ではすまぬが少し時間がかかる」
「いえいえ、王様達も忙しいでしょうし」
「配慮すまぬな」
兵士長はそう言い部屋から出ていった。
「お茶の用意を致します」
メイドさんは部屋の奥にある扉から奥へ入って行ってしまい1人に。
ナビ、今のところはまともな対応してくれてるから良さげやね。
『ですね、兵士長さんの動きも早足1歩手前で急いで移動してますよ』
一応奴隷と封印と召喚の魔道具セット。
『は~い♪』
収納はしとくか、収納!
『あらあら、大量ですね、え~と魔道具のダンジョンが複数ありますが、この城に集約されていたようですね、未使用の分は全て城にありましたから』
良い子かもね。
『でも、この国の財務が盗賊ギルドマスター、宰相がグランドマスターですね、ギルド員も多数です』
その人達の魔道具をポイント!
『は~い♪ タイミングは?』
集まっているところが1番手っ取り早いよね、謁見でズラッと揃ってくれると楽なんやけどなぁ。
『国をあげての報酬になりますからそこそこは集まりそうですね、後、城外の偽装魔道具ポイントしましたよ』
あはは、外だけ早めに収納ね、よし、収納!
『うふふ、スゴい数が17928個あって16501個使用済みでしたよ(笑)』
ぶはっ! 多いやん! 大国から流れ込んだか?
『可能性は高いですね、お隣さんですから』
せやね、ってかメイドさん来ないね?
『ですね、表示! あらあら』
あちゃ~悪い子かなぁ~毒だよね?
『効きませんが毒ですね、お茶は高級茶葉を使ってますが、全くの無駄になってますね』
はぁ~盗賊ギルドさんやね。
『私にはわかりませんが偽装の魔道具はわかりますね』
偽装の魔道具の偽装は出来るのかな? 鼬ごっこになるか(笑)
兵士長さんは、白やね。
『宰相さん達が今、偽装しましたね、わからなくなりました』
普段は着けてないの?
『裸ん坊でしたから』
おい! 昼間からかいな! 仕事しろよ! ってか王様は持ってるの?
『持ってませんね、大国の乗っ取り作戦進行中だったかも知れませんね、メイドさんが来ますね』
カチャ
メイドさんが入ってきた。
「失礼致します」
俺の前のテーブルにお茶を置いてくれる。
「ありがとうございます、先に言えば良かったですね、先ほど早めのお昼ごはんを食べてお腹いっぱいなのですよ、メイドさんも立ってるのしんどいし、そっちのソファー座って、そのお茶飲んで下さい(笑)」
ぴくっ
あはは、ぴくっって!
「いえ、職務中ですので」
「冷めたら勿体ないし、まぁ良いからこそっとのんじゃってお茶が減ってないと兵士長さん、もうすぐ帰って来るだろうし今のうちに(笑)」
カチャ
「すまぬな、もう暫く時間がかかる」
「良いですよ、そうだ、俺はお昼ごはんを食べてきてお腹いっぱいだから、メイドさんに冷める前に飲んでとすすめるのは職務違反になりますか?」
「いや、大丈夫だ、お客様にすすめられたのを断る方が罰せられる」
「良かったね、メイドさんどうぞ(笑)!」
ナビ、メイドさんの個別で魔道具ポイントお願いね。
『個別でポイントしま~す♪』
収納!ありがと♪
「え、あ、そ、その」
「飲めないの?」
「······」
「どうした? 構わないぞ」
「そうですよ、高級茶葉を使った毒入り紅茶飲んで下さいね(笑)」
「なっ!」
「何! 毒入りだと! 鑑定! チッ! 猛毒じゃないか!」
収納!
服は魔道具じゃなかったのね(笑)
「盗賊ギルドのBランクなんだメイドさん」
「何! 鑑定! 貴様!」
ダッ!
ドン!
兵士長さんは走り込み、ショルダーアタック!
メイドさんは吹き飛び壁へ
バン!
ドサッ
兵士長さんはすかさず腰からロープと手錠かな? を出しメイドを拘束した。
「なぜだ! こいつはメイド長だぞ!」
「盗賊が入り込んでるなんてヤバいですよね? それに、俺って報酬もらいに来ただけで狙われるってどういう事だろ?」
王命である! 誰に何を聞かれても全て正直に知っていることを速やかに嘘偽り無く正確に教えろ! 永続である!
「なぜだ! 答えろ!」
メイドは
「ぐっ、そいつが金を持っていくからですよ、盗賊ギルドがいただく予定なのに! なぜだ! なぜ喋ってる? 頭に響いたあれは何!」
「チッ!仲間は誰だ!」
「宰相、財務、外務、·················」
「ストップ! 兵士長さん紙とペン使って書いてもらったら早いよ」
紙とペンを出す。
「お借りする」
メイドを椅子にくくりつけ、右手のみ自由にし、盗賊ギルドメンバーを書いていく。
「国の中枢がほぼ全滅だと······」
「王様に直接言えば? この後謁見で皆揃うのでしょ?」
「ここに書かれたら上層部は確実に揃う、兵にもここまで入り込んでいるとは」
「そこに名前が有る者は全員集められますか?」
「謁見まで1時間だが集めようと思えば集められる」
「そこで俺が、全ての盗賊を気絶させる事が出来るとしたら皆を拘束出来ますか?」
「そんな事が! あっ! そうか、シーサーペントを討伐出来る君なら容易いのか、ならば任せてほしい俺の部隊には幸い盗賊がいなかったのでな」
「ん~何人くらいいます?」
『城内で1272人ですね、エトリちゃん呼びますか?』
それは楽そうやね、でも、誰? ってなりそう?
『本気で動いて透明ローブ着たらわかりませんよ(笑)』
せやね、一応気構えだけしておいてもらおうかな。
『は~い♪ いつでも良いですよ~』
ありがとエトリ!
「1300名足らずだな、今回の謁見は中庭で行われるからな全員が門兵以外が集まる」
「中庭?」
「ああ、シーサーペントを出してもらうためには庭しか無いからな」
「なるほど、デカいですもんね、そうだ、捕縛も手伝いますね、中々切れない蜘蛛の糸がありますから」
「助かる、俺の部隊は30名だからな、すまぬな、このリストに無いメイドをこちらに向かわせる、私は部隊を動かし、城内の全ての者に集まるよう伝言を回してくる」
「はい、頑張ってください」
「ではな」
兵士長さんが部屋を出て、メイドさんにお茶をもらい、世間話している内に時間になり謁見の中庭へ、兵士長さんとメイドさんの3人で、向かいました。




