第87話 吊り橋創造と派遣社員?
島と教国との間の海峡上空で、浮遊中。
あっ、まりあも向こうで浮いてます。
さてさて。
吊り橋ねぇ、両岸に高い柱だよな······どんくらい高さ欲しいんやろ?
1000メートルくらいのぶっ立てるか!
やけど、あんまりゴツいのもカッコ悪い気がするし(気がするだけ)円柱? ハニカム構造は強いって聞いたことあるし正六角柱! で、1辺1メートルの高さは1000メートル!強度もガチガチ地下にも1000メートル行っとこう! それを4本! 風の影響も生活魔法の風さんに頑張ってもらって受け流しやな、後は柱間も一緒で繋いじゃおうあっ、軽量化も一緒に! せ~の! ほいっと!
教国側と島側に合わせて4本の柱が立った。
「高っ! 自分でやっといてなんやけど高いわ!」
「高いの立てましたね(笑)」
まりあが転移でやって来た。
「どんくらいが良いのかわからんし(苦笑)」
「私もです(苦笑)、なのでカンニングしに来ました!」
「あはは、この後どうするかやけど、全天候型の橋、透明な壁と天井付きにしよかなって考え中」
「ガラス張り? 温室になりますよ」
「せや! 蒸し風呂になるやん! あかんかぁ~」
「うふふ、悩んで下さいね、私はカンニングですから!」
おい! それで良いのか! 楽そうやん!
「ぶ~、まあ、とりあえず浮遊の付与したの渡してみるか、強度もガチガチで風さんで風の影響シャットダウン! って違っシャットアウトや! ほいっと!」
石英ガラスで ┗┛ の形に! グラスボート風歩くところは滑り止め付き! 内寸:幅30メートル、高さ2メートルて海上100メートルに浮いてます······
「ユタさん、柱が必要無いですね」
「言わんといて! 俺も今気づいたんや! 吊り橋やのうて、浮き橋やん!」
「モニュメントとしましょう! そうしましょう!」
「で、今さらやけど、跳ね上がるのってこの長さやと無理があるよね······」
「通ってる人がいる限り跳ねあげられませんね、転がっちゃいますし······」
「 ⌒ 形が無難ですかね、それか、初めから下を船が通れる高さにするか······橋造ってしもたしなぁ下も楽しみながら通れる橋やから ⌒ は止めとくよ、全体がそのまま上下するタイプにしちゃおう」
「なるほど!·それなら平坦なままで行けますね出口と入口に注意書きでも書いておけばなんとかなりますよ!」
「だよな! そうしましょっと、船が来るね」
「中々早いですよ、モーターボートみたいに走ってますよ!」
「冒険者達がもう来たんかな?」
「船が白いのが気になりますが」
「ああ~神眼! この船は違うね、貴族さんが乗ってますね」
「この島に向かってますから、話聞きに行きますか? こっそり」
「行こう、こっそり! 転移!」
パッ
船に追従するように横を飛翔。
「中々カッコいい船やん!」
「はい、これもらって秘密基地でクルージングしたいですね」
「ナビこの船のコピー出来るかな?」
『簡単ですね、そんなに良いものでも無いですが、デザインは造った職人の才能がありますね』
「中身はじゃあ良いか、外見だけパクさんやね」
『は~い♪』
甲板、船首にいる人達の近くに
「よし! 今なら誰も海には出ていない、もっと急がせるのだ!」
「はっ!」
一緒にいた1人が操舵室へ向かう。
「新しいダンジョンにいきなり立った柱、我が手に入れ王に献上すれば伯爵! いや国境だ! 辺境伯をいただけるはずだ!」
「しかし、誰がこのような壮大な建造物を立てたのでしょう」
「ふん! どうでも良い、我は男爵、貴族にたてつけば不敬罪で死罪にしてくれるわ!」
「ナビポイントしてね全財産とこのおっちゃん達、いや、貴族だけ大国旅行で、他の人は対岸に戻すだけで良いか、命令されてるだけやし」
『は~い♪ ポイントしました』
「ありがと、収納!」
ドボーン
「あはは!ユタさんみんな海にドボーンって!」
「あはは!慌ててるなぁ、転移!」
パッ
「あっ! 全員大国旅行行きに飛ばしてしもたがな!」
「でも転移で戻したら、噂が立ちませんか?」
「せや、それがあるしなぁ、でも転移!」
パッ
ドボーン!
貴族以外を戻して来た。
「どうするの」
「念話でね」
王命である! 今日この海であったことは如何なる方法を用いても他者に漏らすことを禁止する!・永続である!
「転移!」
パッ
「これで問題無し!」
「うん! 問題無し!」
「よし! 島側の入口から仕上げよう!」
「はい! カンニングします!」
島へ移動しダンジョンまでの道を先に造る。
「看板に、武器系と、魔道具系っと矢印つけて」
「これならわかりやすいです! それに彫刻してあるじゃないですか! カッコ良さげですよ!」
「雰囲気あるやろ(笑)?」
「はい! 入口は神殿風?」
「凱旋門風を両方に!」
「マジ!」
「マジ!」
「私も使いたい! 一緒で良い?」
「もう、一緒のやつにしてしまおうか」
「うん! じゃあ一気にやっちゃいましょう!」
島と大陸を結ぶ橋が、2本架けられ、4つの凱旋門風の門が設置された。
島側の高さを基準にしたため海面よりの高さが35メートルあり大きな船が通っても上げ下げする事は無かった······
いなばも、崖なので陸から釣りが出来なかったから浮遊で海面に近付き釣っていたそうです。
「辺境の川で小さいの造りましょう」
「そうしよう、初めから······いや、これはこれで楽しかったね(苦笑)」
「ですよ、お昼ごはん、鰻にしましょうか」
「そうしよう」
マール公国の鰻屋さんで昼食後、町を歩いていると
『黒貨が動きました、表示します』
やっぱり教会か。
『ですね、白ローブでは無くなってますが(笑)』
路地裏へ入り無人を確認して、転移!
パッ
教国上空へ
「浮遊! 透明ローブ着てついていこう!」
俺達は透明ローブを着て降下し、黒貨を持った者達の後ろをついていく。
「ナビ、ついでにギルドの偽物と本物入れ替えておこうか、本物は収納しておいて」
『は~い♪ ダンジョン近くにありますから、成功報酬でいただきませんか? 範囲結界して全てのダンジョン教会関係者の立ち入り禁止で』
「うふふ、それいただきます!」
「あはは、採用! 隠しダンジョン?」
『ご想像の通りですね(笑)、5つのダンジョン隠してますね』
「「ぶはっ! 隠しすぎ!」」
『1枚ダンジョンカードもらって5つの新ダンジョンの発見!』
「それが全部教会の隠しダンジョンかいな!」
「教国での教会の信用がガタガタになりますよ!」
『ではやっちゃいましょう!』
「入れ替え転移! じゃあ偽物持ったあの人達はもうつける意味ないし、冒険者ギルドヘLet's Go!」
「「は~い♪」」
冒険者ギルドの近くの路地裏へ。
無人の確認後、ローブを収納!
冒険者ギルドに向け歩き出す。
屋台があるけど我慢して
「おっちゃん塩で6本ちょうだい!」
「まいど!」
「おっちゃん知ってるか? 教会の地下にダンジョンへの入口があるって噂」
「おいおい、皆が噂してるぜ、あいつらの納品が近くのダンジョンと違うからよ」
なんや結構、噂にマジでなってるんや!
「だったら公開して欲しいよな! 俺ら冒険者にしたら町中にダンジョンがあるんだぜ、行き来が楽だし、長く潜れるのになぁ」
隣にいた冒険者が入ってきた。
「兄ちゃんもそう思うよな、でも無い無い言うだけでなぁ」
「あんたら冒険者にしたらそうだよな、こっそり入れないもんかねぇ~」
「あはは、おっちゃん、あんなに人がいっぱいいるのに中々難しいって」
「潜り込むのもなぁ、その昔透明になれるローブがあったらしいが、それがあれば教会のダンジョンだって暴けるがな(笑)」
「ですね」
「ほいっと! 兄ちゃん焼けてたぞ」
「ありがと! またね!」
誘惑には勝てませんでした。
「噂にはなってたみたいですね」
「みたいやね」
「悪者なのか? ほいっと! やるのか?」
「ごめん、やった後なんだ」
「残念」
「冒険者ギルドで、ダンジョン登録するのやっても良いよ?」
「朝のパターンだね! わかった! 私が悪を暴いてやる!」
「頼むよ、さあ、着いたし早速依頼を受けようか」
「「は~い♪」」
冒険者ギルドへ入り木札を手に取り受け付けカウンター向かう。
昼過ぎで冒険者も少なくガランとしている。
カウンターについて
「これを頼むの!」
いなばが木札をお姉さんに渡し、ギルドカードを
シュパッ!
出来ましたね(笑)
出した。
「ダンジョンの依頼ですね、ギルドカードもお預かりします」
カタカタカタカタ
早っ!
「はい、登録完了しました、どうぞ」
「お姉さんカタカタ早い! スゴい!」
いなばも一緒の事を考えていたようだ。
「うふふ、ありがとうございます、毎日やってますので」
お姉さんが木札とギルドカード、ダンジョンカードを渡してくれた。
「ほへぇ~私も頑張ろう! お姉さんありがとうね!」
「はい、頑張って下さいね!」
良いお姉さんでした。
俺達はすぐに冒険者ギルドを出て路地裏に向かい
「ナビ、5個巡るからお願いね」
『は~い♪ 透明ローブ装備ですよ~表示1』
「は~い♪」×3
「これは中かな?」
『はい、この奥に裸ん坊がゴブリンに追いかけられてますから助けますか?』
「まさか(笑)、次! 転移!」×3
パッ
「5件目! さてさて」
『奴隷の小さな子達が危ないです! ポイントしますので急いで下さい!』
シュ
15秒くらいかかった。
「いや~!」
シュ
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
中略
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
「まりあ! 回復だ!」
「はい!」
「いなば! 蹴散らせ!」
「はい!」
俺とまりあは、手足を食いちぎられた3人のエルフの小さな子供達の治療。いなばが魔法と刀で広大なフィールドダンジョンで四方八方から襲いかかる魔物を倒していく、しかし手が足りていない! ポツポツと抜けてくる魔物がいる、俺は片手間に倒すが回復に集中したい!
虎鉄! タマ! 緊急事態! 応援頼む!
はい!
はいにゃ!
わかりました!×6
パッ
「虎鉄とタマは回復に! 他の皆は魔物が来ないように頼む!」
「はい!」×6
虎鉄とタマは既に回復に来てくれている。
「いなば! 回復に来て!」
「わかった!」
シュ
「再生!」
「頑張るにゃ~!」
「ほいっと!!」
「むむむむ~!」
そこに
「そんなガキはほっといてこっちを回復しろ!」
裸ん坊の奴らがそんなことをいうが
「頑張れ、助かるぞ! 再生!」
「ユタさんポーション!」
「よし!」
カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ
持ってる中でも弥刀に使ったレベルのポーションを全て出す。
まりあがそれを口にふくみ1人づつ飲ませていく。
「嬢ちゃんらはまだまだ若いにゃ! 行くにゃ! 再生にゃ!」
「ポーション口に入れて注ぐんだな! 私もやる!」
いなばも口移しに加わった。
「何をしている、奴隷などほっておけ! 教会の我々を癒すのだ!」
無視し
「俺も口移しに入るから2人で全開頼む! 魔力は俺から全部持っていっても構わない!」
俺もポーションを口に3人目の子に口移しでポーションを流し込みながら再生を掛ける。
駄目だ! 足りない!
ユタ! 玉藻とエトリを呼べ! あの強者なら壁も軽く超えられる! リアとルアはまだまだ甘いから無理!
わかった!
玉藻! エトリ! 助けが必要だ! 来てくれ! 玉藻! エトリ!
「「待たせた!」」
「すまない! この子達の回復を手伝ってくれ、再生!」
「「はい! 再生!」」
じわりじわりと内臓が体内に戻り出す。
離れた場所でわめいてるが知らん。
「魔物の方は4人で行けます、回復を覚えたからお手伝い入ります!」
寧々ちゃんと和ちゃんが回復をしに来てくれた。
「こっちは弥刀と僕が何とかするから梨里杏、千世、2人も行ってくれ!」
「「はい!」」
シュ
「「私達も入ります! 再生!」」
梨里杏ちゃんと千世ちゃんも入ってくれる。
30分経過向こうの教会の奴らも元気が無くなって来てる。
「どわあぁぁぁぁぁ~!」
「きやぁぁぁぁぁぁ~!」
は?
「リア! ルア!」
「ヒドイぞ私達も呼べ!」
血だらけのリア
「淋しかった」
ルアも血だらけやんけ!
「すまん! 助けてくれ!」
「「はい!」」
流石にこれだけの者達が揃えば、じわりじわりが、じわじわになる。
内臓は全てお腹の中に入り、もう少しでふさがる。
「ユタ~あっちの人達が近付いてきますよ~」
ちらりと見ると手に石を、持った奴や木の枝を持った奴もいる。
「小僧ども! そんな奴隷のチビガキは死んでも構わん! うちの怪我人を治せ!」
「転移!」
パッ
向こうで倒れている奴らの上に転移させた。
ドシャ!
「ぐあぁぁぁー!」
「うがぁぁー!」
「ががかっ!」
「エトリありがとう、縛っておいて」
「は~い」
エトリは糸を飛ばして、何人いたのか知らないが、ひとまとめに縛り上げた。
「頑張るのよ! 再生!」
「再生にゃ~!」
「再生~!!」
手足以外はふさがった。
「よし! 手足以外はふさがった! アスタロトで続きだ!」
「あいつらは?」
「ナビ、あいつらだけ大国旅行だ!」
『はい! ポイントしました!』
「転移!」
パッ
ひとかたまりになった奴らは消えた。
「俺達も転移するぞ! 弥刀、和也! 来い!」
「「はい!」」
シュ
「転移!」
パッ
「弥刀君と和也君も回復を手伝って!」
「はい! 再生!」
「わかりました! 再生!」
「奴隷解除!」
「良い判断~死ねとか命令されてるかも知れないですし」
「エトリがこの子達を固定していたからね、ありがとう」
「うふふ、お腹の中は何とかなりましたよ」
「わかった! スラさんここにいる寄生してない子達に分裂と寄生頼む! 魔力供給!」
『わかった!』
『やるよ~』
「ありがとう、俺はポーションに戻る、玉藻エトリ皆に指示は任せた!」
「「はい!」」
1時間後
「すぅ すぅ すぅ」×3
確かな呼吸を続けるエルフの子供達。
虎鉄とタマに舐めてもらい。綺麗になって皆に服を着せてもらっている。
俺は
「玉藻、エトリ、リア、ルア来てくれてありがとうな」
「良いよ、向こうは大丈夫だから子供達の世話はティアママに任せたから」
「湖はティアと円が守ってくれますよ」
「回復!」
「「あっ!」」
「無茶して、リア、ルア来てくれてありがとうな」
なでなで
「玉藻とエトリなら壁も上手く抜けれるって聞いたから、お前達に怪我して欲しく無かったからな、ごめんな」
「世界樹も、世界樹も、海神も危ないって、聞いたけど、円ちゃんの羽とティアママの鱗を盾にして来たから大丈夫! だと思ったけど」
「最後が固かった······」
「はぁ~その3人に言われて······バカ」
なでなでなでなでなでなでなでなで
「もう無理はしたらあかんよ」
「「はい!」」
「皆、お疲れ様、助かったよ」
「はは、スゴい奥さん達だね」
「弥刀何がだ? 美人や可愛い人達ばかりってこと?」
「和也、鑑定するとわかるよ」
「ふ~ん、へ? いやいや魔王兼魔神だけでもいっぱいいっぱいだったのに!」
「あまり無断で鑑定は良くないよ(笑)」
「はい!」×6
は? 皆やってたんかい!




