第81話 また増えたようです
マールは三角帽子を取り白に近い青色の髪の毛が、ふぁさっと黒っぽい紺のローブに落ち可愛い顔が初めて皆の前にさらされた。
「師匠も皆さんも、今まで通り仲良くしてください! お願いします!」
マールは満面の笑みを俺達に放つのだった。
「あはは♪ ユタさん王女さん3人と、直ちゃん入れたら4人か、それに、魔王のいなばちゃんに、今度は女王! 27人中6人も王つながり♪ 執事王だからリリちゃんも入るのかな? スゴいのなら玉藻ちゃんも、エトリちゃん、ティアちゃん、ティアママ、円ちゃん、リアちゃん、ルアちゃん、海神さんも王の貫禄あるし、そうすると、15人が! ユタさん称号何かついてませんか?」
マジか?
「ステータス!」
名前 ユタ・ミカミ(御神 勇大)
種族 創星神
性別 ♂
状態 健康·スラさん
職業 鍛冶神
刀神
皇神
忍神
魔道神
建築神
酒神
精霊神
錬金神
農業神▼
スキル
魔法 転移·ルーム·飛翔·環境対応·時空間·●
料理
テイマー
武術
多重思考
念話
神眼
神体強化
無限収納
完全耐性▼
装備 切猫·切仔猫
称号
魔法生物の創造主
ドラゴンスレイヤー 地龍 水龍 風龍 火龍 光龍 闇龍
天狐の主
ダンジョンマスター
グ・パヤナタ・シー マスター
世界樹の祝福
世界樹の加護
世界樹の祝福
世界樹の加護
ハーレム神
妻 聖·紗々·三葉·葉月·まりあ·パラミス·パミュ·シンディ·光·グロリア·リリ·直·ローパー·アキ·美夜·ケイ·ユリ·柚葉·リア·一華·二華·三華·五華·六華·七華·ルア·玉藻·エトリ·いなば·ティアママ·円·ティア·海神·マール
超越者
創星神
海神の祝福
海神の加護
リヴァイアサンの主
悪魔 マルコシアスの主
○○王の天敵
従魔 虎鉄·スラさん×3·玉藻·光·エトリ·いなば·リア·ルア
「やったぁ~! 農業神が、増えてる!」
「で、称号は?」
「○○王の天敵······」
「両極端ですが、貧乏さんか、お嫁さんですからまぁ、天敵ですね」
「いやいや、貧乏にしている方だけやって! その天敵なはず! たぶん! おそらく······、そうであって欲しい······」
「師匠は、カッコいいからモテモテで良いのです! たぶん! おそらく?」
「慰めにもなってないかなマールちゃん(笑)、とりあえずマールちゃんは、お嫁さん仲間になったし、ダンジョン登録してしまいましょう! 着いてきてくださいませ~!」
「師匠は?」
「orzだし、そっとしておきましょう!」
orz······
「んとね、この水晶玉さんにペトペト触って、マールちゃんの名前を登録します! どうぞ!」
マールが手を伸ばし ペト
『素体情報確認しました』
『お名前を』
「マール!」
『登録 マスターマールご用命を』
「次に他のダンジョンとリンクしてもらいましょう!」
「他のダンジョンとリンクして下さい!」
『他のダンジョンマスター確認 リンクしました』
「ここで魔力供給します、せ~の!」
むむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむ~!
『Lv MAX3』
「先に、ダンジョンさんに名前をつけてあげましょう」
「ダンジョンさん、貴方の名前は サークル」
『サークル 登録しました』
「ねえねえ、サークルさん範囲結界でこの国と、サーンカーク王国と、バーツ王国全域囲える?」
『可能です』
「じゃあ、その範囲内の盗賊ギルドメンバーと、範囲内の国に害をもたらす者達の排除、魔物は除く、排除先は大国の場所はナビさん前のところお願いします。」
『は~い♪』
「ナビさんがポイントしたところでお願いします」
『マール王国 サーンカーク王国 バーツ王国全域範囲結界展開 完了 範囲結界内 盗賊ギルドメンバー 範囲内の害をもたらす者 魔物は除く排除 完了』
「ありがとう! これでオッケー!」
「あの、盗賊ギルドが、3国からいなくなった?」
「そだよ、後は害になる人もね、平和になります! 魔物さんは残してあるから大丈夫、お肉とかも欲しいからね~タマ、ユタさん背中に乗せて次のダンジョン行くよ~!」
「もう、乗せてあるにゃ」
「ナビさんお願いします!」
『は~い♪ 表示しました』
「では、転移!」
パッ
「は~い、マール王国2個目のダンジョンで~す♪」
「へ? 2個目! 2個目ですか!」
「にひひ、その通り! ナビさんここは?」
『620階層の若いダンジョンで~す♪』
「ありがとうございます! ここならマールさん1人でも大丈夫かな、フォローするから走って行っちゃいましょう!」
マールがナビさんの補助付きで走る。
「ここはいろんな物をドロップするオーソドックスタイプですね、ここもなんとか公開しちゃいましょう! では、16周目Let's Go!」
「はっ!」
「起きたにゃ!」
「師匠! 魔道神になりました!」
「へ? いつの間に! ってここどこなん?」
「2個目のダンジョンですよ、水晶玉の部屋で休憩中、ここはルナちゃんがマスターで名前は、half moon」
「はは、ルナの半分か良い名前やん! そこにジョン君の半分で満月やね、ナビ、未発見ダンジョンある?」
『サーンカーク王国との国境に1つありますね』
「ジョン君そこで良いかな? イモータル王国のは攻略しちゃった後なんやわ」
「出来れば帝国のダンジョンは無いですか? 帝国はイモータル王国の西とバーツ王国の北にあり、いざこざが絶えませんので」
「ナビ、あるかな?」
『ありますよ、帝国の帝都、それも教会の隠しダンジョンが(笑)』
「あははは!」×2
「ユタさん!」
「まりあ!」
「「決定!」」
『皆さんはわかんないでしょうね(笑)、教会ダンジョン表示しますね』
「ありがと、ほうほう」
「見張ってますね~♪」
「これは明日の予定が決定やね、皆明日は予定大丈夫? 特にマール」
「大丈夫ですよ、学校もお休みです!」
「私達は元々予定は、明日まで空いてますよ♪」
「あはは、ユタさん達の悪い顔がなんとも(笑)」
「ああ、教会には、色々とね」
「うんうん、でも今日はここのダンジョン公開してしまいましょう」
「でもこの沖合いの方どうするの?」
「にひひ、入口をサークルの隣に伸ばして隣同士になりました! 報告後、桟橋の上に入口が出ます!」
「鳥居形にしてもらいました! 2つともです!」
「もしかして、厳島神社風!」
「正解! さあさあ3時のおやつも終わりました」
「よし、タマありがと、小さくなってまりあのフードに、虎鉄もおいで」
虎鉄をフードにセット、タマもまりあのフードへ。
「さて、えぇぇぇぇ~! しに行きましょう! 転移!」
パッ
「マールが先頭ね」
「はい!」
マールが歩き出した後を俺達は着いていく。
冒険者ギルドは、買い取りカウンターが、パラパラ冒険者達が手続きをし始めている。
俺達はまっすぐ受け付けへ。
「依頼完了の報告に来ました」
マールは木札、ギルドカード、ダンジョンカードの順で重ね、受け付けのお姉さんに渡した。
「お預かりします」
魔道具に木札を見て留まったが、なんとかカタカタと打ち込み、ギルドカードを魔道具に通しダンジョンカードを確認する前に魔道具へ通した。
「なっ! なぁぁぁぁぁぁ~!」
来たぁぁぁぁぁ~!×7
ギルドに響きわたる受け付けお姉さんの声、職員と、居合わせた冒険者達が注目する。
お姉さんは立ち上がり!
「新ダンジョン発見です!」
冒険者ギルド内が、シーンと静まり。
「2ヶ所! 共に攻略完了してます!」
冒険者ギルド内は、まだ静まり返っている。
「新ダンジョンの場所を表示をします!」
お姉さんは魔道具を操作し、カタカタカタカタものすごい早さで打ち込んでいく、隣のお姉さん達が黒板の様なサイズのガラス板を天井から引き出し、そこにはマール王国の地図が描かれている。
こっちは天井じゃないんや
ガラス板を受け付けカウンターに固定し、打ち込みが終わるのを静かに見もる。
打ち込んでいたお姉さんが顔をあげ
「表示!」
ガラス板の地図に2点寄り添った形で光が表示される。
「場所は、この街の桟橋の先端部! 2ヶ所共に桟橋の先端部です!」
シーンとした場を壊したのは、食事をしていたおっちゃんがナイフを床に落とした音だった。
カランカラカラ
そこからは建物を揺るがす歓声! 早くも走り出す冒険者達、依頼を終え帰ってくる冒険者達もカウンターの地図を見て、新ダンジョン発見を確認するとまた歓声が起こり、また次にと感染病が広まるように最初はじわじわと、途中からは爆発的に広まりギルド内から表の通りへ、そこからは加速し街中ヘ広がっていく、遠くからも歓声が聞こえ出す。
俺は受け付けのお姉さんに
「お姉さん、今回、新ダンジョンを発見した発見者は、こちらのマール王国国王マール様です、俺達も協力し、発見、攻略出来て良かったです(笑)」
「なっ! まさか! いえ見たことがあります! こっ、国王様! 少々お待ちを、ギルドマスター! ギルドマスター! お早く! 国王様がいらしております! 応接室ヘ案内します!」
お姉さんは深く頭を下げてから。
「応接室へ案内します」
「はい、お願いします」
俺達はお姉さんの後を着いて行くため、カウンターの端からカウンター内に入り、奥の扉へ向かい扉前で一旦止まり扉を開け、応接室ヘ入った。
既にギルドマスターとサブマスターと思われる2名が直立不動で待ち構えていた。
皆が入った後、お姉さんは扉を閉め、俺達を1番奥の席に案内し、立ち去ろうとしているところをマールが呼び止める。
「受け付けのお姉さん、申し訳ないですがうちの宰相を呼んで下さい」
「はっ! ただちに」
「よろしくお願いします」
お姉さんは応接室の端に向かい、壁に設置してある魔道具を操作し耳にあてる。
そして一言二言話し、こちらにやって来てマールに魔道具を差しだし
「代わってほしいと」
マールは魔道具を受け取り
「お姉さんありがとうございます」
「じぃ、急ぎ伝えたいことがあります。」
「国王様、ギルドヘ来いとの事ですが」
「はい、重大な事がありますのですぐに、財務の方も、大至急、この国の変わる時は今ですからいえ、既に変わり始めだしてます、じぃにこの場にいて私と共に感じて欲しい、急ぎなさい!」
「はっ!」
マールは魔道具をお姉さんに返した。
「座りましょう」
皆が座りお姉さんはお茶の用意をしている。
そこへ乱暴にドアを開ける人物が!
「じぃ!」
「姫様!」
早っ!
後ろで息も絶え絶えのおっちゃんが、入口の柱にもたれ掛かり、ずるずると床に沈んでいき座り込んでしまった。······財務さんかな(苦笑)
財務さんはなんとか息を整えソファーへたどり着き座った、これでなんとか皆が揃い話が始まった。
冒険者ギルドマスターが姿勢を正し皆を見渡してから喋りだす。
「冒険者ギルドのマスターです、今回2ヶ所の新ダンジョン発見及び、攻略で間違いはありませんか?」
「はい、私とこちらの皆さんとで、2ヶ所の新ダンジョン発見、そして発見した新ダンジョンを2ヶ所共に攻略してきました」
サブマスターが
「先ほど現地の確認も、ギルド職員による現地確認が魔道具にて完了の連絡が来ました」
「わかりました、今回の報告に感謝します。この国のダンジョンが生まれた事を冒険者一同を代表として、ありがとうございました」
ギルドマスター、サブマスター、受け付けのお姉さんが深く頭を下げた。
「冒険者ギルドの規定にもあります、発見報酬 黒貨1枚、攻略報酬 黒貨10枚ですが、国からの支給でお預かりしているものを出すのですが、2ヶ所になりますのでその分はございません」
「それについては、預けた分だけで大丈夫ですよ、まさか態々ギルドに預けてそれをいただいてもね(笑)」
「確かに、それではこちらが報酬になります」
ギルドマスターは懐から報酬を出し、テーブルの上に置いた。
一応神眼!本物やね。
ユタさんも神眼ですね(笑)
一応ね、ここにギルドマスターがいるから本物、と思ったけど、すり替えられてるのをギルドマスターが知らない可能性もあったからね(笑)
それそれ、でも良かったですね。
「確かに、財務さん確かに私の手元に戻りましたね」
「はい、確認しました」
「では、ギルドマスター今後新しいダンジョンが見つかった時の為に、預けておきますのでよろしくお願いします」
マールはそう言い受け取った報酬をギルドマスターヘ渡す。
「あはは! マール! それナイス! 最高やん!」
「あはは! マールちゃん私が、えぇぇぇぇ~! しちゃう所でしたよ!」
「マールちゃん最高!」
「あはは! 僕にはその切り返しは想像出来なかったよ!」
「「にゃ!」」
そして応接室は笑いに包まれマールが
「そして、今回の冒険で、掛け替えの無い者を見つけました、じぃ、永久の友と、私の婚約者ユタ様」
そう言い俺の腕を取り立たせ、皆の前で
ちゅ
「私は、このユタさんに嫁ぎます!」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~!」×5
叫んだ後固まってしまった皆がワタワタしたが、少し落ち着いた様で、宰相さん、財務さん、ギルドマスター、サブマスター、受け付けのお姉さんが深くソファーに腰をおろす。
そして宰相さんが話をしだした。
「姫様がついに、爺は嬉しゅうございます、ユタ様、どうか姫様を、とんだお転婆で、国王なのに冒険者するような姫様ですが末永くよろしくお願いします」
「じぃ、恥ずかしいから! そんなこと言わなくて良いから!」
「公務は全て爺にお任せ下さい、姫がやると国が傾きます、ユタ様と冒険者を楽しんでくれるだけでこの国は安泰です!」
「ひどっ! ちょっと酷くないかなぁ~! 頑張ってたんだよ!」
「この前もバーツ王国からの使者に、魔法ぶつけて遊んでたじゃ無いですか!」
「ちょっとハゲが大きくなっただけで、ケガとかしてません~!」
「怪我はなかったですが、毛が無くなってました!」
おい!
「あの方が若く見える様になったと言って笑ってました!」
「あの後で泣いておりました! 姫には男のハゲの悲しさはわからないのです!」
・
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・
・
・
「では、ユタ様、姫様のことよろしくお願いします」
「はぁ、頑張ってみますね(苦笑)」
「ぶ~」
宰相さんと財務さんはお城に帰って行った。
なぜかその背中はやりきった感がにじみ出している様に見えた。
俺達も、ギルドマスター達に挨拶をしギルドを後にする、応接室を出るとまだまだギルド内は、走り出しギルドから出ていく冒険者達、依頼完了の報告に来て、外で聞いた現状を再確認して歓声を上げる冒険者達、その間を縫うように、ギルドの外にでた。
通りも道行く人達が新ダンジョンが発見されたと話をし、人が溢れかえっている。
そんな中、やはり人目の無い路地裏は中々見つからず、桟橋とは逆方向へ歩きながら探し、屋台で
「おっちゃん、そのエビが串に刺さったの5本ちょうだい!」
「この貝のやつも5本お願いします!」
「僕は、飲み物見てきます!」
「ジョン私も着いていくわ! 1人で持てないでしょ!」
収納あるから持てますやん! デートしたいだけですやん!
「師匠! この屋台が言っていた、海鮮丼が美味しいお店です!」
「マジか! おっちゃん10人前で! 器は、これでお願いします!」
「おっちゃんわさびは無いかな?」
「おう! あるぞ若いのにわかってるじゃないか! よし、今日の大漁だった鯛をサービスしてやる!」
「ありがとうございます!」×3
「ユタさんここにも鰻さんがいます! 焼き串状態です! 私達が保護しましょう」
「おっちゃん、可能な限り売ってくれ」
「おっと、豪快じゃねえか! 今日の分は全部焼いてやる!」
「おっちゃんカッコいい!」×3
「ジュースと、お茶は各30個づつ水筒に入れてもらいました!」
「師匠! お寿司が売ってましたがどうしましょう?」
「ユタさん、私が屋台ごと買い占めてきます!」
「任せた! あっ! おっちゃんサザエのつぼ焼きあるだけ買います!」
ホクホク顔で路地裏を探す。
だいぶ街外れまで来て猫の集会を発見! 入荷していたキャットフードと、猫缶、こないだ買った煮干しも出して、もふもふ祭り、怪我していた猫さんは治療し、毛づやがなかった子達もクリーンしてから櫛で整えてあげる、毛玉がバスケットボールくらいになったのは夏毛に変わりきる前だったからかもしれない。
猫さん達と名残惜しいが、路地裏探しを再開し、やっと見つけた路地裏に入り、煮干しダンジョンへ転移、範囲結界を魔獣の森とイモータル王国全域に広げ盗賊ギルドメンバーと、この国に害をもたらす者、魔物を除くを排除し、排除先を隔離するため排除先のダンジョンへ転移した。
「ナビ、何階層?」
『8650階層の中々古いダンジョンですね』
「んじゃ、皆準備は良い?」
こくこくこくこく
皆はやる気のようだ。
「とりあえず晩ごはんまでは走るね! Let's Go!」
「当たりのダンジョンやん! 食材&素材が満載! ここは盗賊達には公開しない方向で」
「異議なし(にゃ)!」×6
「ビッグボアの大群! ってかデカっ! エルダーさん発見! 特上肉落とすまで狩りつくすぞ!」
「特上 (にゃ)!」×6
「ボスはミスリルさん! 採取後休憩!」
「は~い(にゃ)♪」




