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第59話 魔王? 待ってそれは!

 送還で返品し終わり、地面のリュックを収納。


 するとリュックの下に、上下セットが鎮座しており紗々が一瞬の内に収納。

魔道具やったのね、まぁ、戻る時は来た場所に、来た時間に戻るから、制服とかも大丈夫なはずやけど下着とかは? 後の祭やね!


「変な落し物もあったけどそれは置いといて、魔族か獣人か」

「アキちゃん来れるかな?」

『3人で大丈夫だそうです』

「了解、転移!」

 パッ


「魔族の国へ行くのですね」

「だよ。両親は良いの?」

「大丈夫ですね、エスさんと仕事頑張ってますし」

「了解、王都に近いダンジョンやね!」

『ショボいですが、王城のダンジョンもありますよ(笑)』

「勝手に攻略より派手な方が?」

「素材が良いのぉ」

『素材のダンジョンは、銀色ランク以上と看板に書いてありますね、あれ? これは······ねずみ色で入れるダンジョンって······無いですね』

「それならダンジョンプレートも発行して貰えませんね」

「お城のショボいのに、とりあえずしましよう! 表示お願いしま~す!」

『は~い』

「やっぱ門番居るね」

『中はこんな感じですね』

「オーソドックスやね、転移!」

 パッ


「うわっ! いっぱいいる、ローブを」

『120名ですね』

「一応何してるのか見ておくか」


 俺達は移動し、階層を下りた時、目の前に草原が広がった、大きな魔物に攻撃を仕掛けて居るが魔物にダメージは、無いようだ、大きなうさぎさん、あくびしてますし。


 可愛い! ふわふわしてそうです。


 魔王じゃな。


 そう、大きなうさぎは魔王だった。


『進化したてでしょうか? ビッグボアくらいですよ強さは』

 よわよわですの! 目がうるうるで可愛いですの! お友達になりたいですの!


 葉月が念話を飛ばしている(苦笑)


『貴方はだあれ?』


 と首を傾げる。


 可愛いぃぃ~!×7


 葉月ですの! お友達になりたいですの!

『お友達? 良いけど、わたし、何故ここに居るの?』


 また首を傾げる。


 どこに居たの?


『ここじゃないお外、お昼寝してたの』

『触れてみて下さい』


 あ! そうか!


 少し触っても良いかな?

『いいよ』

 シュ


 ふわふわやん!

 私達も!

 シュ


 ふわふわ~


『召喚されてますね、勇大様達とは違う世界です』

 帰せるかな?

『解りません、エリアが違いますので確約は出来ません』

 とりあえず、魔道王国? 北の森かな

『それが良いかと、そのまえに、召喚の魔法陣だと思われますが、破壊を、この世界を管理する神の管轄ではない場所からの召喚です、最悪消滅します』

 マジか! でもこれ、この国の人が作ったんだよな、また作られたら!

『魔法陣の書かれているところに有る石の様な物は、そう簡単に作れませんので収納を、それに使用する素材もポイントしますので収納して下さい』

 了解、収納!

『一旦戻り、またここへ』

 解った! 転移!

 パッ


「エトリ!」

『は~い』


 トスッ


『まあまあ、大きなうさぎさん、こんにちわ』

『はわわ! 大きな蜘蛛さん! こんにちわ!』

「エトリちょっと皆と待っててくれる?」

『良いですよ~待ってるね~』

「皆、ちょっと行ってくるね! 転移!」

 パッ


 バタバタしてるね、いきなり消えたから

『あの魔法陣は別次元の神様の物だと思います』

 神様同士で喧嘩になっちゃう?

『それは無いですが、司る物が違うので最悪 ポン ですね』

 ポンはやだなぁ、お宝セットしてくれる? でも、一旦外のが良いかな?

『はい、上空に転移でお願いします』

 転移!

 パッ


「準備は? 魔道書とかも根こそぎが良くない?」

『まりあちゃん呼びます』

 パッ


「あわわ! お空でしたか! どうしました?」


 中々の反射神経ですな。


『勇大様に全開してもらうので、支えて欲しいのです、力的にまりあちゃんが、次席ですので(笑)』

「あの~俺気絶?」

『YES!』

「はぁ~お手柔らかに」

「お任せを!」

『この星中の素材を、ピンポイントで収納しますので! 行きます! 勝手に収納!』

 気絶? しないね

「大丈夫かな?」

『その様ですね、大量に収納されました』

「あっ! お城崩れそうです!」

「ナビ! 城内の人にポイント!」

『はい! オッケーです』

「収納! &転移!」


 先にお城を収納、それから中に居た人達を地面に転移、あっ、転けてる人いるね。


「お城無くなっちゃったね~」

「庭に転移はさせたけど、皆、裸に近いね(苦笑)、アキ呼ぶ?」

『やらかした感じはしますが(苦笑)、いつでも良いそうです』

「転移!」

 パッ


「はりゃ! 空! ふ、浮遊!」


 だいぶ落ちたが間に合ったな(笑)


「空に呼ぶんは堪忍して、心臓出たわ」

「あはは、すまん、それより下」


 俺は下を指差した。


「はりゃぁ~綺麗に無くなっちゃったね~あっ! あの真ん中で怒鳴ってるのが王さんやね! 裸ん坊やん!」

「お宝セットもしたけど、貴族の分までやる?」

「ん?」

『既にやりましたよ』

「やったんかい!」×3

『うふふ、まりあちゃんも関西風が中々上手くなりましたね』

「練習しました!」

「「したんかい!」」

「なら、そんなもんやないかな、やっぱ1発シバこかな?」

「全速で行けば見えないよ?」

「なら」


 シュ

 あっ飛んだ······×2

 シュ


「デコピン炸裂や!」


 あっ落ちた······×2


「ははっ! シライくらいちゃう? くるくる回ってたで(笑)」

「スッキリ! ほな、送ってくれる?」

「了解、転移!」

 パッ


『大丈夫そうですね、あ~召喚者居ますね』

「送還出来るのばかりが5人か、でも違わない? 髪の毛緑とかだよ?」

『勇大様達と違う世界から来てますね、うさぎさんと同じ世界から来ている様です、送還してみましょう、あの方達も裸ん坊ですから、そのまま帰しましょ! ポイントしました!』

「送還!」

 パッ


「成功? 消えてるね」

『ポイントが、ある地点で消えましたので、送り返せましたね、あんなのが居たらこの世界が狂ってしまいますよ。系統が違いますから、魔力は一緒でもね』

「んじゃ北の森へかえ······」

『まりあちゃん!』

「ほいっと! お姫様抱っこです!」

『北の森へ帰りましょう』

「は~い、転移!」

 パッ







 むにゅ むにゅ


 俺の上は、柚葉······まだ入っ


 身体をずらして、ふぅオッケーか?


 ってか再起動が、時間差とは

『帰した後で良かったです』

 柚葉もだよね?

『もう夜ですから、半日皆で頑張りましたね、後、ケイちゃんとユリちゃんも』

 マジ? ちっちゃいのに? あかんやろ?

『中身はまだまだですが、身体は皆さんと同じくらいまで進化しましたよ』

 進化?

『朝起きたら見て下さいね』

 了解、ダンジョンの様子は?

『表示します』

 まだ何人か居るね、魔物も居るのに裸で頑張ってるね。

『魔法陣を、守る為でしょうか?』

 あっ、下の土まで収納してみる? ルームでも良いか?

『バラバラに分割して収納しましょう、1メートル四方の立方体で行きますよ。ポイント』

 オッケー、収納!

 あっ落ちた!

『足元まで魔法陣ありましたから(笑)』

 まぁ、1メートルやし

『ですね、柚葉ちゃん動きだしましたよ』

 これは中々

『寝惚けたままみたいですのであっ、止まりました夢を見てるのでしょうね』


 はぁ~、17人の奥さんか、元の世界では考えられなよ(苦笑)


 変な時間に目が醒め、お腹が空いているが、柚葉を浮遊!


 そ~と浮かせて俺は転移!

 パッ


 柚葉を、そ~と下ろして、成功! テラスに向かい外に出る、お月さんは無いけど星はめっちゃある。


 釣りに行って夜中の地磯で見た夜空みたいや。


 とすとすとすとす


 振り向くと、うさぎさん


「こんばんは、俺はユタ 冒険者で鍛冶士、よろしくね」

「こんばんは、わたしは、魔王になったみたい、よわよわなのに」

「普通に喋れるんやね」

「わたしの世界では普通よ、スライムだって喋るしね、強いんだよスライム、わたしまだ1度も勝ったこと無い」

「そんなに強いんや! そだ、スラさん出てきて」


 2匹のスラさんが首筋からにゅるっと出てきてくれた。


「このスラさんは俺の友達なんだ、スゴく優秀なんだよ」

「はわぁ~スライムとも友達なんだ! でも、強そうだよ、いつも鼻にペトペトされて息詰まるの」

「スラさん達は優しいから大丈夫、そだ名前は無いの?」


 首を傾げながら


「ん~あったような気もするけど~忘れちゃったかも」

「あはは、なにか付けようか?」

「良いの! お願いします!」

「任せて、真っ白で、確か神話だよな、因幡の白兎って」

「それ良いね! わたしは "いなば" !」

「気に入ったなら良いけどって! 大きくなってない!」


 ヤバい! 大きくなってお尻がログハウスまで届きそう!


 俺はいなばのお尻を抱え、浮遊!


 なんとか50メートルくらいは浮き上がった、まだまだ大きくなる! 玉藻! ティアママ! ちょっと助けて!

『『すぐ行くわ!』』


 トスッ


『あらあら、大きなうさぎさんね』

『力も私達レベルよ』

『大きく育ちましたね~』


 エトリも来てくれたが


「大丈夫かな? 名前付けたら大きくなって」

『うふふ、次元越えは久しぶりね、少し助けますね』

「玉藻、お願いね、友達になったから」

『任せて! ***起きなさい』


 そうして魔力を流して行く皆がそれに続く


『私も、***友達が待ってますよ』

『苦手だけど***意識をしっかりもって』

「いなば、しっかり! 応援してるから!」

「頑張れ(ですの)!」×17


 皆まで来てくれた! ズシンッ


『頑張るのですよ***しっかり!』


 円ちゃんまで!


『頑張るにやぁ~』

『······』


 ウォォ~~!


 タマみんな虎鉄も、玉藻の子供達まで来てくれてる!


「いなば! 皆が応援してるからゆっくりで良いから戻れ!」


 俺は魔力を供給する要領で、魔力をいなばに流す! ティアママは虎鉄達とティア、玉藻の子供達を頭に乗せ、いなばを支える、円ちゃんは上を向いている後ろ足の上に着地、見えてなかったがシロちゃんまで玉藻の背中に乗って、玉藻はしっぽで支え、エトリは蜘蛛の糸で下からネットにし支える、皆は浮遊でいなばを支える様に。


 皆が魔力全開!



 湖を半分近く埋めそうなくらいに、大きくなったいなば


「すぴ~すぴ~すぴ~」

「寝てるんかい!」

『何とか今の上限までは育ちましたね』

『サイズ調整は出来そうですね』

『大物です~』

「あっ、皆がお腹に······気持ち良さそう」


 こくこくこくこく


『私達が支えてますから』

「マジ! 良いの! ひゃっほ~!」

 俺はいなばのお腹にダイブ! ぼふっ······ふわふわもふもふ~


 きゅるるるぅ~


 いなばのお腹が可愛らしい音を(笑)


「お腹がすきました! あれ? 皆が小さくなってる!」

「いなばが大きくなったんだよ」

「そうなの! ん~スゴく魔力は上がったみたい!」

「そうだ! いなば小さくなれる? 後ろ足に乗ってる円ちゃんくらいで良いけど」

「ん~ほいっと!」


 しゅるしゅるしゅるしゅる


「おっと、浮遊! ってあかん湖に」


 シュ


「湖に落ちるとこやったわ」

「わたし、泳いだこと無いよ」


 空中でキャッチ、でも下はエトリが、ネットを張っていてくれてあって、皆は弾んでボヨンボヨンとなっている。


「皆がいっぱい応援してくれたから、ありがとうって言おうか」

「いっぱい声が聞こえたよ、皆ありがとう!」


 それから岸まで戻り、夜食を作り、円ちゃんはティアや玉藻の子供達を大きな袋で包んで持って飛んだからビッグボアをふんだんに。


 虎鉄達はなんとタマが乗せて走って来たそうだシロちゃんは玉藻に勝手にしがみついてついて来てくれたみたい(笑)


 そのまま朝まで皆と話をしてパラミス達は虎鉄達と玉藻も一緒に、シンディ達は別で、朝に転移でそれぞれに移動、残った俺達7人とエトリ、いなば、エトリと、いなばはお留守番、俺達は魔族の国へ転移した。


「流石にいなくなったね、ダンジョン内からも出た様だし攻略しちゃいましょう!」


 俺達は走り出した。



 そうそう、あの後、俺も含めて少し成長! ほんの少し身長180が目標だ! 元では172しか無かったか······伸びるはず! いまは150あるかないか······先は長い。


 ケイとユリには驚いた、聖達と変わらないくらい大きくなっていた、舌足らずも無くなり、普通に喋れる様に。中身はまだ小さい子のままなので走り回っていた、セバスやセレスさんが見たら驚くだろうな。


「さて最後のボスだよ、開けるね」


 ギィィ~


「サイクロプス? かな?」

「じゃな、強くはなさげじゃな」


 シュ

 ズシンッ


「葉月にやられたの(笑)」

「だな(笑)」


 葉月が首をスパッと一撃、サイクロプスは消え大きな肉をドロップした。


「ラスボスがお肉かぁ、伝説の剣とかであって欲しいよねぇ」

「肉はではないのぉ」


 辺りを見渡して見ても、何も落ちていない。


 ここまでのダンジョンで、1番しょぼしょぼだった。


「ハズレのダンジョンじゃ」

「だな」


 お肉を回収している葉月以外は、ため息をついた······


 テンション低いまま水晶玉の部屋へやってきた、皆を呼ぶ転移!

 パッ


「私の番!」

 ケイが、するすると前に出てきてペトペト


『素体情報を確認』


『お名前を』

「ケイ!」


『登録 マスターケイ ご用命を』

「まずわ~他のダンジョンとリンクして下さい!」


『他のダンジョンマスターを確認 リンクしました』

 魔力供給!

 むむむむむむむむむむむむむむむむむむむ~!


『Lv MAX16』

「この国を全部範囲結界で囲うの! そして、このダンジョンの入口は私達に敵対心ある人は入れなくして欲しいの!」


『全域の範囲結界展開 完了 ダンジョン入口 ケイ達の敵対者の侵入不可 完了』

「あなたのお名前は チョコ!」


『チョコ 登録しました』

「にひひ、チョコ美味しいもんね、この後転移の練習して帰るよ!」

「ケイ、お疲れ様」


 なでなで


「俺達も一旦帰るよ、酒蔵の事で、アルバト達を連れて湖に行きたいし」

「なら妾達はケイ達と、ダンジョン巡りするぞ」

「オッケー、そっちは頼んだよ」

「「任せて~!転移!」」

 パッ


「はは、転移楽しいんだな」

「ですね(笑)、では私達も、転移!」

 パッ


 1人になったし行きますか! 転移!

 パッ


「到着! セバス!」

「行くか?」


 流石に早いな、転移してない?


『してないですね、練習はしてますのでそのうち(笑)』

「誰から行く?」

「ん? 集めてあるぞ」

「はやっ!」

「夜に皆がバタバタ出ていったから、一山あったと見て、昼には落ち着くと予想して集めた、来い」


 セバスは、テラスから入り、追いかけるとそこには、アルバト、エスさん、テンシュさん、が、酒を飲んでいた。


「おいこら! 俺の分は! もういい! 転移!」

 パッ


「おら酒寄越せ!」


 アルバトから瓶を引ったくり


 ぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびっ


「ふぅ、俺を呼ばずに飲むなよ!」

「ここが北の森か? 普通に家だぞ?」


 それならと、外へ転移!

 パッ


「ほら、北の森だろ?」

「解らんわ!」×3

「ユタ、また友達?」

「そうだぞいなば、エトリは?」

「来た」


 トスッ


『留守番してたよ~』

「ありがとうエトリ2人に紹介するよ、1番左がエスさん、次がアルバト、髭もじゃがアルバトな(笑)、その横がテンシュさん、最後はセバスだ仲良くしてね」

「は~い、わたしは、魔王でいなばです、よろしくね!」

『は~い、私は、スパイダーでエトリ、よろしくね~』

「エトリ、いなば、俺達はこれからあっちで酒蔵、お酒を造る場所を造るから、五月蝿いかも知れないけど、ごめんね」

「良いよ~エトリさんと遊んでる!」

『は~い、手伝う事が無ければ、いなばちゃんと遊んでるね』

「ありがとうな、行ってくるよ!」


 大きなうさぎさんと、大きな蜘蛛さん見て固まってるので、転移!

 パッ


「予定地はここだが大丈夫か?」

「はっ!」×4


 再起動したようだ。


「ここで行けそうか?」

「ユタ、あれはお前の従魔か?」

「ん? たぶん、ステータス!」


 名前 ユタ・ミカミ(御神 勇大)

 種族 神

 性別 ♂

 状態 健康·スラさん

 職業 鍛冶神

 刀神

 皇神

 忍神

 魔道神

 建築神

 酒神

 精霊神

 錬金神▼

 スキル

 魔法 転移·ルーム·飛翔·環境対応·時空間·●

 料理

 テイマー

 武術

 多重思考

 念話

 神眼

 神体強化

 無限収納

 完全耐性▼

 装備 

 称号 

 魔法生物の創造主

 ドラゴンスレイヤー 地龍 水龍 風龍 火龍 光龍 闇龍

 天狐の主

 ダンジョンマスター

 グ・パヤナタ・シー マスター

 世界樹(ユグドラシル)の祝福

 世界樹(ユグドラシル)の加護

 世界樹(イルミンスール)の祝福

 世界樹(イルミンスール)の加護

 ハーレム神

 妻 聖·紗々·三葉·葉月·まりあ·パラミス·パミュ·シンディ·光·グロリア·リリ·直·ローパー·アキ·美夜·ケイ·ユリ·柚葉

 超越者

 神

 海神(わだつみ)の祝福

 海神(わだつみ)の加護

 従魔 虎鉄·スラさん×3·玉藻·光·エトリ·いなば


「見てみろよ、ちゃんと従魔になってる」

「スパイダーはまぁ、ギリギリでもないが良いだろう、あのうさぎは魔王? ユタ馬鹿だろ」


 馬鹿は無いだろ!


「何じゃそのステータスは神になっとるぞ? 馬鹿だな」


 なっ! なってる! ちゃんと1段階上がってるね、馬鹿違うから!


「いやはや、何も言いますまい(笑)」


 テンシュさん、その優しい目が1番ダメージかも。


「ふざけたステータスしやがって、レベルも無くなっちまってるとは、どこに落としてきた?」


 こいつら、大和に連れて行って亜神にしてやろうか。


「お前らも神にしてやろうか? うだうだ言う前に酒蔵だろ?」

「そうだな、テンシュ図面出してくれ」

「はい、これですね」


 何じゃ


「小さくない? 俺地下4階、地上2階から4階までで考えてたんやけど、あ~それより見てもらうか、こっちだ、見えてるだろ? 俺はあのサイズを考えてたが」

「酒の大手ならこれくらいはあるが、入口は?」


 地上1階部分······入口作って無かった! ほいっと!


「作り忘れてた、気合い入れすぎて気絶したから(笑)」

「かはは、酒造りにかける意気込みは良いの」

「しかし、デカいだろこりゃ」

「ははは!」

「さぁ、入ってくれ暗いから」


 1階部分はまだ仕切ってないので、隅まで見えるように光さんお願いします! ほいっと!


 地面から突き出させたエレベーターが8本立っている。


「この広さを8分割して地下を4階まで作ってある」

「空気の循環は?」

「魔道具の素材は集まったから、光、水、火、空気、温度、湿度くらいは作る予定だが、要らない物、足りない物があれば言ってくれ」

「樽は?」

「トレントが大量だ、水も湖から引き込む仕組みも考えてある」

「地下を見せてくれ」

「オッケー、あの柱から降りれる」


 俺達は1番近いエレベーターへ


 ▼のボタンを、押した。


 ピン


 と、音がなり扉が左右に開く俺は光さんを、追加でエレベーターへ入ってもらい、皆に箱へ誘う。


 皆が乗ったのを確認し


「何階にする? やっぱ1番下か?」

「ああ、こんなデカい昇降機まで造ったのか?」


 俺は地下を4階のボタンを、押した。


「ああ、樽の出し入れも考えてな、俺なら収納してしまえば良いが、無い人が作業するかも知れないだろ?」

「ふむ、そうだな、ん? 着いたか?」


 いつの間にか鳴ったようだ。


「着いたな」


 扉が開き光さんを、ぽぽぽんと頑張ってもらう。


「こんな感じだな」

「広さ、高さは、だいたい考えていた大きさだな」

「これが8部屋か、あの穴で行き来出来ると」

「こりゃ、テンシュ、材料が足りんのじゃあ無いか?」

「はいこの1部屋サイズを考えていましたので(苦笑)」

「秋までに揃えるのだな、テンシュ行けるか?」

「私は商人ですよ、お客様の要望に答えてこその商人です」

「なら、中の設計頼むな、俺はまだ素材集めするから出来たら教えてくれ」

「任せて下さい、少しサイズを図りますのでお時間いただきますね」


 何やら魔道具を使い高さや幅等を調べ、紙に書き記していく、地下1階だけ天井が高いので、そこも調べて酒蔵を出た。ついでにトレント製の扉も着けた。

 ぼちぼち話ながらログハウスへ戻り、エトリといなばにあいさつをして、家に戻った。


「では、3日以内には図面は出来ると思いますので、こちらに持ってきますね」

「よろしくね」


 皆は帰っていき俺は、ソファーで虎鉄と少し寝てしまった。



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