第52話 この隅っこのところが中々! ふぅ、取れた。
実はまだ獣王国に居たりする。
人気の無い所を探し、うろうろしているのだが······
「人多すぎやん?」
そう、冒険者風の方が、溢れかえっているのだ。
「路地裏も人が行き交い、無理ですね(苦笑)」
転移するにしても、したくても出来ない。
「ダンジョン入ってそこから帰ろうか」
「それが無難かと、結構遠い所まで歩いて来ましたけど」
既に2、30分歩いている。
「ごめん皆、ダンジョンへ帰ろう」
「は~い(ですの)!」×16
ダンジョンへ向かう途中には屋台が並ぶ通りがあり誘惑してくる。
焼き鳥美味そう。
きゅるるぅ
きゅるるぅ
「「きゅるるぅ!」」
耳っ子達のその言葉で
「あははっ、焼き鳥でも買って、おやつにしようか! 俺もさっきからお腹鳴って」
「そうしますの!」
「そうじゃのぉ、このパターンは楽しく無いのじゃ」
「では皆には銀貨1枚づつね、あっ! 美味しかったら今後のおやつに買うからおしえてな! んじゃ!屋台買い占めじゃあ!」
「ダメダメですの! 買い占めダメですの! 皆が困ってしまいますの残しておかないとダメですの! 採取と一緒ですの!」
「あはは、半分は冗談だから」
「半分本気やん! その言い方半分本気やん! って! そこでほんまに買い占めない!」
「え? ここの焼き鳥めっちゃ美味いで? 買わんと大人気やで? なぁおっちゃん」
「おっ! 嬉しいこと言ってくれるなぁ、サービスするからいっぱい買ってくれよ!」
「おう! そこまで言ってくれるんや買いまくるで! 今焼いてるの端から端までってか全部焼こう! おっちゃんマジでぜんぶ買う! 買い占めや!」
「おっ! よっしゃぁ! 任しとけ全部焼いてやる!」
「ユタさんこっちんもめちゃ美味いねん、ほれ1口」
「なっ! めちゃ美味コロッケ全部揚げてもらえ! 大人買いや!」
「任しとき! 唐揚げもようさんあるし、おやつにはぴったりや!」
「ええやん! 全部もらえ! あっ! 三葉! そのドーナツ! 美味い?」
「ふむ、ミ○ドの数倍落ちるな、妾は好かんなほれ」
三葉口に放り込んでくれたが
「モソモソやなぁ俺も好かんな、紗々! ん? 直も一緒の食べたんか」
「失敗でした(苦笑)」
「選択ミスっす!」
「私のチュロスは正解なのです!」
「1口下さいっす!」
「わっ私にも!」
「ぬっ妾もじゃ!」
「ちょ! 待つです! 無くなるです! 三葉ちゃんそれ2口行ってます! あわわ、直ちゃんもメです! 紗々ちゃんも私の手首を握って食べないで! ユタまで! それはもう私の指なのです! アキちゃん舐めちゃダメダメなのです! うわぁぁぁん! 無くなっちゃったのですぅ~」
「「みやちゃんどおぞ~!」」
「ケイちゃんユリちゃん! ありがとうなのです! ってパラミスちゃんこれ貰ったばかりで! パミュちゃんも!! 助けてリリちゃん! ってリリちゃんまで! わぁ~ローパーちゃんその1口で半分無くなりましたよ、ってかグロリアちゃんも、ちゃっかりちぎって持って行ってるし、シンディさんまで! 聖ちゃんそっちの手はもう無くなりますから! まりあちゃん手のひらまで舐めないで! 葉月ちゃんあわわ、最後の1口がぁぁぁぁぁ~!」
「ごちそうさまでした(ですの)!」×14
「私のチュロスぅ~!」
「「みやちゃんどおぞ~!」」
「ありがとううわぁぁぁん! 皆が獲物を狙う目をしてるですう~! ケイちゃんとユリちゃんまでぇぇぇぇぇぇ~!」
「冗談はここまでにして行こうか(笑)」
なでなで
俺達は、買い食いし、おやつの大量大人買いを済ませ、ダンジョンへ向かう。
美夜弄りの後、20分程かかりダンジョンまで到着したのだが、ダンジョン前? 冒険者ギルド前に人だかり? 揃いの鎧だから兵士か? 傭兵? 衛士? が、うじゃうじゃしている。
俺達は、それを横目にダンジョンへ後10メートルも行けばダンジョンだったのだが
「いたぞ! そいつらを捕らえよ!」
さっきの財務の貴族だ。
「先ほどの財務の奴が、兵を集め来よったな(笑)」
「腹パンパクパクですの! 私もパクパクしたいですの! ナビさんお願いしますの!」
『は~い♪ 皆さんの腹パンパクデビュー♪ 相手が剣を抜いたらやっておしまい!』
「は~い(ですの)!」
じゃあ
「どうしたのですか? 財務の方?」
「さっさと、この国の金を返せ!」
「いやいや、ちゃんとした報酬ですよ、貴方も認めた」
「あの金が無ければ国が傾く! 何としても取り返さねばならんのだ! 兵よ抜剣! 殺しても構わん! 1人も逃がすな! 行け!」
「腹パンデビュー! Let's Go!」
「は~い(ですの)!」×16
シュ
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
中略
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
ドサッ×1253
財務のおっさんだけが立っている、その向こうで冒険者達と、ギルマスがこちらを見ている。
「財務のおっさん改め、盗賊のおっさん、何がしたかった? ギルマスさん、気絶している内に捕縛してね、この盗賊達を」
「衛士を呼べ! 手の空いているものは捕縛を頼む! 1人大銅貨だ! 酒代になるぞ!」
「おう!」×多数
財務のおっさんは、何が起きたのか解ってない様だ、仕切りに倒れてしまった兵を見てキョロキョロと
「何だこれは、何があったと言うのだ! 何故倒れている! この街の兵を全て連れて来たのだぞ! 門兵までも!」
おいおい、街の出入り見る人まで連れてきたら、この街ヤバくなりますよ。どんな人でもフリーで入って来れるんやから。
「財務のおっさん、いや、盗賊のおっさん、自分が何をやったか解っているよね? この街の兵士達を犯罪者にしたのは貴方ですよ」
「その通りですよ元財務大臣、貴方も拘束させてもらいます」
冒険者ギルドマスターはいつの間にか、財務のおっさんの傍らにおり、素早くロープで縛り上げた。
「お疲れ様です、ギルドマスター」
「はぁ、しばらくはこの街の守りは、冒険者ギルドが依頼を出さねばな」
「はは、とんでもない財務さんでしたね」
「ったく、兵士は命令されただけ、と言うことで少しだけ罪を軽く出来る、それが救いだな」
「まぁ、抜剣の命令を聴いただけにすれば、調べ終わるまでの間、冒険者に任せれば、犯罪者の街に成らずに済むでしょうね」
「助かる」
ギルドマスターは頭を下げる。
「じゃあ、俺達は行きますね」
「ダンジョンか?」
「はい、元々家族でダンジョンを楽しみに来たのですから」
「ははは、解った、楽しんで来てくれ、こちらはやっておく、ではな」
「では」
俺達はダンジョンの入口をくぐった。
「何だ? 街はあれだけいっぱい人が居たのに」
「皆さんは、夜にはダンジョン入らない様ですね」
「日勤だけか! 残業無しのホワイト!」
「健全なダンジョンじゃな(笑)」
「んじゃ!転移!」
パッ
帰って来て、ダンジョン巡りを忘れていたので、回っていたら結局、晩ごはんは屋台飯、ついでだから向こうの大陸の教国のダンジョンをと、直のアマテラスから外へ行こうとしたら
「ユタ、私は戻らないと」
「そっか! 明日で3日目か!」
「ん~私達もケイちゃんとユリちゃんの修行あるから一緒に帰って留守番するっす」
「「かんばる~!」」
「解った、俺達は教国の攻略して帰るよ、皆も頑張ってな」
「は~い!」×11
直組はダンジョンの扉から、シンディ組は転移で、俺達は教国近くの街に転移した。
路地裏へ転移してきて
「良く考えたら、宿に泊まったこと無いよね?」
「無いよ~」
「無いですね」
「うむ、宿のテンプレは、宿屋の娘繋がりが多いのぉ」
「そうですの! でも"えぇぇぇぇぇぇぇ~!" は、少ないですの!」
「あるとすれば、超高級宿屋の泊まり客とじゃな」
「普通の宿のだと泊まっているパーティーとですの!」
「あはは、やっぱりそれなのですね」
まりあは、あきれ顔だが期待している様だ。
「よし! コインで決める? 多数決?」
「コイン(ですの)!」×5
「んじゃ、この十字になってるのが表、普通の宿で、ドラゴンの絵が裏が高級宿ね」
「裏表は逆が良い(ですの)!」×5
まぁ、日本でも絵柄が表か(苦笑)
「了解! 行くよ!」
ピィ~ン
親指で弾いた銅貨がくるくると回りながら地面へと落ち表を向いた、高級宿に決まった。
お酒も提供している屋台のおばちゃんに高いお宿を教えて貰い、その宿まで来たのだが、······どこの宮殿! ってくらい煌びやかな造りである。
皆で見上げてしまったが、何とか首を戻し宿の中へ。
カウンターまで進み。
「すいません、6人一晩空いてますか?」
「はい、1部屋1000万プルになります」
いかにも払えないだろうみたいな目で見るので、大金貨を握れるだけ握ってカウンターの上に置いてあげた。
「足りますよね?」
プルプルしているが
「はい、こちら1枚で足ります、最上階でも3枚ですので」
持ち直しやがった! 精神耐性のレベル高いやん!
「最上階ですの!」
うんうん
「はは、では最上階でお願いします(笑)」
俺は3枚だけ残して残りを引き上げた。
「では、案内をいたします」
ベルを上品に鳴らし、これまた紳士って感じのロマンスグレーがやって来た。
「お客様を案内致しますので、受け付けをお願いします」
「はい、お客様、本日は誠に当宿をお選び頂ありがとうございます、ゆっくりお寛ぎ下さい」
と、腰から曲がる綺麗な礼、流石高級!
「ありがとう、楽しませて貰うよ」
「では、ご案内いたします」
そう言い、静に向きをかえ1つの扉の方へ
その扉の横に▲▼マークのボタンが!
その▲ボタンを押す紳士さん。
チーン
と言う音がしたと思ったら扉が左右に開いた。3畳くらいの広さだ。
中へ、と紳士が言うままに中へ入り、その間外では紳士さんは▲ボタンを押したまま。
俺達が中に入った後、紳士さんも中に。そして扉側の壁には1~15の数字が縦に並んだボタンが。紳士は15のボタンを押し、すると扉が閉まり部屋が動き出す。
······エレベーターやん!
しばらくして
チーン
と言う音がした。
扉が開き紳士さんは、開のボタンを押して、どうぞお出になって下さい。と、俺達は従い外に出て、紳士さんが出てくるのを待つ。
部屋から出てきた紳士は正面に見えた扉へ真っ直ぐ進み、流れる様に扉を開け俺達を部屋へ誘う。
部屋へ入るとしずかに扉を閉め。この部屋の説明に入る。1通り説明し終わり。
「ご用の際はこちらのベルをお鳴らし下さい。では失礼致します」
紳士さんは音も立てず扉を開け出て閉めていった。
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~!」×6
「普通のホテルみたいですよ!」
「エレベーターだよ~!」
「お風呂はお湯が勝手に入って止まる! 全自動じゃ!」
「キッチンに電子レンジありましたの! チーンですの!」
「ベランダガーデンから見たら普通の高層ホテルですよ!」
「異世界感潰しに来てるよね! ルームランプ何で調光出来るの! トイレ水洗やん! ドライヤーあるやん! テレビあるやん! 冷蔵庫に飲み物入ってるやん! クローゼットにバスローブ入ってるやん! ロゴ入りのスリッパやん! ベルってインターフォンやん! エアコン効いてるやん! 穏やかなメロディ鳴ってるやん! 宿屋の店員ちごてコンシェルジュやん!」
「はは、でもスゴいけど場違い半端無いよね~」
「あはは、ですね、何事も経験だと思う事にします」
「魔道具とは言え、ここまで突き詰めると、現代と変わらぬ仕様が出来るのじゃな」
「テレビは観光案内だけですの!」
「観光地のホテルのテレビってそんなの多いよ、近場の景観良い所とか、ビデオでずっと流れてるチャンネルありますよね」
「だなぁ、あはは、昼間より疲れたよ」
「じゃあ、ベランダガーデンでお茶してお風呂入って今日は寝ちゃいましょう!」
「賛成ぃ~(ですの)」×5
夜景見ながら中々美味しい紅茶を飲み、皆でお風呂に入り、ベットで寝ずに、朝になりました。
「聖達は俺を、そのままでも良いんやね」
「回数は皆より相当多いので慣れました」
「私が先生役で教えていますよ」
「紗々が!」
「うむ、教えるのが上手くてな」
「スゴく上手ですの!」
「1番先生っぽいし!」
「照れます、うふふ」
しかし俺は底なしに成った様だ、変な称号つかないよな?
「朝食は英国風?」
「羊さんのロースト、トマトもロースト、目玉焼きにベーコン、香草入りウインナーですの? 後はパンですの!」
「これは、晩ごはんが高級なんやろね」
「これでは損をした気分になりますね」
「旦那様はワイン飲んどったからの、あのワインは高そうじゃった」
「あのワインは美味しかったな、ブランデーも美味しかったよ」
「それで、今日はどのようなダンジョンがありますか?」
『皆さんの好きそうな感じですね』
「素材系?」×6
『えぇぇぇぇぇぇぇ~! 系です(笑)』
「マジで(ですの)!」×6
『何と!』
ゴクリ×6
『教国最大都市にある、最大の教会の、秘密にされてる地下から入るダンジョンです!』
「えぇぇぇぇぇぇぇ~!」×6
『なっ何故攻略されてるぅぅぅぅぅぅ~! 系です!』
「皆! 準備は!」
「隊長! 大丈夫です! いつでも出れます!」
「よし! ではチェックアウト後速やかに移動、作戦を実行する!」
「Sir,Yes sir!」
俺達はコンシェルジュを呼び、チェックアウトを伝え、焦る気持ちを圧し殺し、平静を装い、ホテルを出た、そのまま走り出しそうな気持ちを鎮め、6人は路地裏へ
周囲の索敵を済ませ。
「転移!」
パッ
そこにはもう誰も居なかった。
「到着! まずは冒険者ギルド?」
「ダンジョンプレート欲しいよね~」
「あら、もう部隊ごっこは終わりですか?うふふ」
「中々楽しかったの(笑)」
「Sir,Yes sirですの!」
「あはは、葉月ちゃん、シュパッ! って私もやってみたい!」
「あっ! 私も、シュパッ!」聖
「なら私だって、シュパッ!」紗々
「甘いのぉ、シュパッ!」三葉
「じゃあ俺も、シュパッ!」俺
「こうですね、シュパッ!」まりあ
「私が、シュパッ! ですの!」葉月
道端で皆が、シュパッ! とするのを道を行く人達が何だ? と言う目で見て通り過ぎる。
串焼きやの爺ちゃんに、冒険者ギルドを教えて貰い向かう。
冒険者らしき姿の人達が、行き交う密度が上がってきた。
中々のデカさの建物が、冒険者ギルドらしい。俺達は、入口をくぐり正面に受け付けカウンター、いつも通りやね、右側がテーブルや椅子があり、食事やお酒を出すカウンターがある。
なので、左側の依頼が貼ってある壁向かうが、買い取りカウンターのデカさが、かの港町くらい在るからあの奥はデカいんだろうなぁとか思ってると壁際に到着。
「ありました! 常駐依頼 ダンジョン攻略 期間無し 達成報酬 黒貨10枚 参加資格無し これですよね。」
「これだな、よし! 受け付けしに行こうか」
「は~い(ですの)!」×5
受け付けカンウターは、朝のために混んでいて、俺達も10番目くらいだが、受け付けも5人居るので、そこまでは待たなくても良さそうだ。
「ドキドキ、"オラぁ~ガキ共そこどきやかれ!" とか言われますの!」
「テンプレ?」
「そうですの、お酒で顔が真っ赤でムキムキですの! 顔に傷があったりしますの! 武器は斧ですの! ランクは大体真ん中したのランク銀色くらいですの! 手下が3人いますの! トンさん、チンさん、カンさんですの! そしてその方はやけにカッコいい名前ですの! アーサーさんとか、シーザーさんとかボナパルトさんとか、フィンセントさんとかですの!」
アーサーさんは何となく
シーザーさんは独立宣言の人?
ボナパルトさんは革命の時の方だよね?
フィンセントさんは、······ゴッホさん?
等と話をしている内に何事もなく俺達の番に、俺達は空いたお姉さんの前にいどうした。
「これ、お願いします。」
依頼の木札を受け付けのお姉さんに渡す。
「はい、ダンジョン攻略の依頼ですね、ありがとうございます、パーティーリーダーのランクプレートをお願いします。」
シュパッ!
羨ましそうに見る皆······
「お預かりしますね」
魔道具を通しプレートを返してくれるが、プルプル震えている。
「で、ではギルドプレートのお返しと、ダンジョンプレートになります、ダンジョンはこの教国内にあるダンジョンでしたら、どこのダンジョンでも対応致します。こちら側にダンジョンと階層数が表示されます。もし、未発見のダンジョンですとその発見報酬もあります。発見報酬は黒貨1枚、100億プルになるので頑張って下さい、現在見つかっている全てのダンジョンの場所を記した冊子をどうぞ」
「ありがとうございます、ではここに載ってないダンジョン見つけたらお金持ちですね!」
「遊んで暮らせますよ!」
「見つけた方居るんですか?」
「最近ですと3年前にこの街のすぐ近くの農村って言っても馬車で10日かかりますが、農家の方が見つけて騒ぎになりましたよ」
「それは夢が広がりますね、でもそんな大金すぐ貰えるんですか?」
「それは大丈夫です! 見て下さい」
カウンターの奥の壁に、額縁があり黒色の貨幣が11枚飾られている。鑑定したらあらビックリ! 本物の様ですね。
ミスリル、オリハルコン、アダマンタイト、ヒヒイロカネのブレンド硬貨ですやん! コレクターなら喉から手が出るレベルのコインだろう!
貰いましょう。
チラッと見てもこの街の中には無い事になってるし(笑)
「スゴいですね! 初めて見ました!」
「この国でも、ここの冒険者ギルドだけですから自慢です、ところで······」
お姉さんは小声で
「そのプレートの内容はマジですか?」
俺は
「マジです(笑)」
「ははは、で、ではありがとうございました。」
絡まれる事もなく冒険者ギルドを出て、路地裏へ。
「ここのギルドは親切でしたね」
「ダンジョン発見するだけで、100億プルとはのぉ、ナビ殿、表示されとる以外のダンジョンはあるかの?」
『3ヶ所ありますね(笑)』
「それもやりますの?」
「他の人の分だし止めておきますか?」
「だよなぁ」
『1ヶ所は湖の中ですので見つからないと思いますのでそちらなら、他のは山頂にある物と、広すぎる草原の真ん中辺りですので、運が良ければですね』
「んじゃ、湖のは後で見に行くか」
「は~い(ですの)!」×5
「んじゃメインは?」
『表示しますね』
「入口に兵隊さんですの!」
「そこからは行けませんがどうします? あっ、中に入った所に転移ですね!」
『正解! 中はこんな感じです!』
「ふむ、普通のダンジョンじゃな」
「まぁ、行きますか、扉からしばらく離れるまで念話やね、転移!」
パッ
到着! 誰も居なさそうやね。
何がドロップするか楽しみです~!
お試し開始ですね。
行くのじゃ!
Let's Goですの!
良いのがドロップしますように!
んじゃ、ダッシュ!
シュ
「ドロップは平均的やなぁ、色々出るから面白いな、何階層あるの?」
『2031階層ですね! 中々の物件です! ちなみに今が1970階層なので後少しですね』
「飛ばしすぎましたの! お腹すきましたの! お汁粉食べたいてすが先にご飯ですの!」
「賛成!」×5
「お汁粉作ったの?」
「まだですの、小豆がみつかりませんの、悲しいですの」
「それは見たこと無いなぁ、大豆は似たのがあったから気にしてなかったけど」
「次から気にして見て回りましょう!」
「わかりましたの! お昼ごはんはジャンクフードの王様! ハンバーガー! タイラントカウ100%ですの! ノーマルと照り焼きを用意しましたの! フライドポテト&ヤミツキーナゲットですの! マスタードソースとオーロラソースを用意しましたの!せ~の」
「いただきます(ですの)!」×6
「照り焼き美味っ! 半熟玉子がトロ美味っ!」
「ノーマルのもマスタードですね! ピリッと! あと少し酸味もあって食べやすい!」
「もごもご」×3
「みっちゃん、聖ちゃんにまりあちゃんも、飲み込んでから喋りますの! メ ですの!」
「美味しいから止まらないですね」
「ごちそうさま(ですの)!」×6
「結局3人は喋らず食べきったね」
「美味っ!」×3
「ありがとうですの!」
「うふふ、さて早めに終わらせて湖も行きますか?」
「だな、でも湖は、発見だけね、誰も行けなさそうだし(笑)ここも、範囲結界+ダンジョン入口に結界で教会関係が入れない形にはしたいよね」
「賛成!」×5
「最後のリッチーさん達は、良いドロップでしたね」
「消えるローブ! ユタさんと一緒だ~」
「沢山出ましたものね、始めは誰も居ないのかと思って、勇大さんが八つ当たり気味に斬激飛ばしたら、現れたのでビックリです」
「皆で飛ばしましたの! シュパ シュパでしたの!」
「だな、思わず、誰も居ないんかい! って言ってしもたし」
「うふふ、さぁ、次はパラミスちゃんですね!」
『いつでも大丈夫だそうですよ、シンディちゃん達も大丈夫だそうです』
「了解、転移!」
パッ
「お疲れ様です」×11
「お疲れ様!」×6
「早速やね、今回は範囲結界とこのダンジョン入口に教会関係者が入れない様にする感じかな」
「解りました! 行きます!」
パラミスが踏み出しペトペト
『素体情報確認しました』
『お名前を』
「パラミス!」
『登録 マスターパラミスご用命を』
「他のダンジョンとのリンクと、この教国全域の範囲結界と、このダンジョン入口から教会関係者が入れない結界をお願いします。」
『他のダンジョンマスターを確認 リンクしました』
魔力供給!
むむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむ~!
『Lv MAX12』
『教国全域範囲結界展開 完了 ダンジョン入口 教会関係者不可侵結界展開 完了』
「ありがとう! あなたのお名前は ファースト」
『ファースト 登録しました』
「私のミドルネームになるはずだった名をを着けました」
「そうなんや!」
「はい、初の女王になるかも知れなかったので(笑)」
しばらくお話しした後、シンディ達はシンディが転移で、パラミス達は、俺が転移で送った。
「よし! 今なら人少なそうやし行きますか! 転移!」
パッ
冒険者ギルド着くと、やはりまだ買い取りなどには時間早く全体に人が少なかった。
俺達は朝のお姉さんに向かい進んだ。




