第50話 今日は燃えないゴミの日か あ先輩今日は月1回の資源ゴミの日ですよ。 マジか! まぁ、燃えないゴミも回収してくれますが。出直し(笑)
遠くの山に朝日が昇るころ、魔道王国ヘ戻ってきた。
家の上空で停止、小さく家が見える。
「飛空艇さんは魔の森に、」
「旦那様、飛空艇には名は付けぬのか?」
「ん? 名前かぁ~」
「ユタさんの事だから考えてるんでしょ~」
「何とか丸! にはしようと思ってはいたけど、何とか丸ではカッコつかないなぁ(苦笑)」
「魔の森、ダンジョン、まったり······魔、······悪魔? ディアボロス? アスタロト? ルシファー?」
「おっ! アスタロト! カッコいいやん! めっちゃ強い悪魔さんやんな!」
「うむ、書物には、公爵様と、書いてあったはずじゃ、妾のシー公爵と、爵位は同じじゃな、アスタロト公爵! 否! アスタロト大公爵!」
「命名 アスタロト大公爵!」
「賛成!」×16
皆が起きた様だ。
甲板に置かれたデカいベットの上で起き上がっている皆。
「おはよ!」
「おはよう(ですの)!」×5
「おはようございます!」×11
「もう家だよ、降りて朝ごはんにしようね!」
「は~い(ですの)!」×16
「飛空艇 アスタロト大公爵は、魔の森に帰還しておいてね! また呼ぶ時はよろしく! 転移!」
パッ
「到着! 庭のコンロとかそのままだし、鉄板でホットサンドイッチにしようか?」
「美味しそうですの! 任せて下さいの! 美味しいの作りますの!」
皆でコンロ周りに集まり、次々に色んな物を焼きだす。
目玉焼きにハム、ベーコン、ヤミツキー、タイラントカウ、ビッグボア、キャベツ、トマト、ピーマン、パプリカ、チーズ······。
各々が、パンにはさみ、鉄板ヘ、パンの裏が小麦色になったらひっくり返す。
今度ホットサンド用の両側焼けるの造ろう。
「今日は、色々はさんだホットサンドですの! タイラントカウさんからミルクもいただきましたの! せ~の」
「いただきます!」×17
「キャンプしてるみたいで良いな!」
「ユタは駐車場で ちみっこ達ともやってたよね!」
「テント張り出して車が停められない! って皆に怒られてたぁ~」
「あの後皆でテントで泊まったやん! のりのりやったやん! 203号室の川口さんなんか自分のテント持ってきたやん!」
「あの後近所の人達に路駐で怒られたね(笑)」
「うふふ、怒られてばかりですね」
「良いやん! 楽しかってんもん!」
「今度、北の森の湖ですキャンプしましょう! 綺麗な風景でした!」
「まりあ! それ採用!」
「賛成 (ですの)!」×15
「んじゃ、せ~の」
「ごちそうさま(ですの)!」×17
パーティーの後片付けも終わり。
「ナビ、アモルファスの素材ダンジョン表示お願いね」
『は~い、表示しま~す!』
「ありがとう! 皆いくよ! 転移!」
パッ
「到着! ってこの前と同じ感じ(笑)、瓦礫等収納!」
「今度は私が地面を! 土魔法! 良い木を残して平らになれ~! よおぉいしょぉぉ~!」
平原が出来た。
「ふむ、デカいの(笑)上からじゃな」
三葉は箒を取り出し上空へ。
「面倒だから転移! 浮遊!」
パッ
「くっくっくっ、旦那様は本当に面倒臭がりじゃの(笑)」
「ははは! どんなのにするの?」
「うむ、まずは、土魔法! 平原を砦で囲え! 高さ40メートル! 壁上は10メートル幅の通路! 東西南北に塔! そりゃぁぁぁぁぁ~!」
1辺が1キロくらいの大砦がにょきにょき!
「あえて入口は造らん! 中は皆で考え造ろうではないか!」
「考えますの!」
「攻略しながらだね、攻略後の楽しみにしましょう!」
「は~い(ですの)!」×15
ダンジョン前に戻ってきた。
「パーティー分けは、」
パーティーを分けようと提案しようとしたらパミュが
「美夜ちゃんが来た時に考えたパーティーですが
シンディ
パラミス
パミュ
グロリア
リリ
ローパー
でリーダーがシンディさん!
直
アキ
美夜
ケイ
ユリ
でリーダーは直ちゃん!」
「おっ! 考えてたんや、良いね、シンディパーティーは元々のパーティーにローパーが入って、直の方は、耳っ子ケイ&ユリが居るから、転生&召喚組で固めたんやね」
「はい!」
「階層毎に交代して攻略行きましょ!」
「は~い(ですの)!」
走り出してすぐ。
「中に探索者がおるのぉ」
「ですの! 魔物さんがいっぱいですの! モンスターハウスですの! ヤバめですの! 行きますの!」
「俺達が先行するから皆は後から着いてきて! ダッシュ!」
シュ
「魔狼! 速攻!」
シュパパパパパパパパパ
シャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッ
シュパパパパパパパパパパパパパ
倒し終わったが
「ヤバい! 回復魔法!」
むむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむ~!
「こっちの人はダメ!」
「こっちもダメですの!」
「頑張って! 戻って来て! 駄目! 死後硬直してる!」
「吹き返すのじゃ! くっ! こっちもじゃ!」
「こっちは何とか!」
「俺の方も意識はないが!」
懸命な回復魔法での回復と再生、まりあでさえ4人を助ける事が出来なかった。4人は駆け寄った時点で体温も下がり硬直していたので結構前に殺られたのだろう、残りの2人も手足が欠けた状態だったが持ち直し、手足もまりあが再生した。
大きな布で4人を包み、残りの2人はベットを出し寝かせる。
「血が足りないんだな、三葉、増血剤なんかは作れる?」
「作れるが、体力を消耗しておるからこの女性の方は無理じゃな、こっちはギリギリ行けるじゃろう、このポーションを直接胃に転移出きるかの?」
小瓶を三葉が渡してくる、それを受け取り。
「ナビ、サポートしてくれる?」
『はい、胃の内部にポイントします』
「ありがとう、転移!」
パッ
「かはっ!」
「急速じゃて目覚めるぞ!」
「なっ! 生きてる、······これは! 食われた左手が!」
「落ち着いて下さい、まだ体力は戻ってませんから、横になっていて下さいね」
「すまない、助けてもらった様だな、皆は?」
「4人は間に合わなかった、もう1人の剣士風の女性は助かったがまだ意識はない。」
「妻は生きてくれたのだな、ありがとう。俺はアモルファス王国 王都冒険者ギルド、銀色ランクのエッジだ、他の皆とパーティーで、この素材ダンジョンでの依頼途中だったが、モンスターハウスを出してしまってな、最初2人が殺られ、1人また1人と殺られ、そこからは妻と何とか一晩くらいは粘ったか、俺が腕をとられて妻も足を······? なぜ左手があるのだ?」
「内緒にして欲しいけど魔法で治した。こんなの知られたら自由が無くなるから」
「冒険者は自由が理由で成る者も、俺達もそうだったしな、約束しよう」
「すまないな、依頼品は採取出来たのか?」
「ああ、アイテムボックスに入ってる、後、その4人も外で墓に入れたい、俺のアイテムボックスに入れたいのだが」
「解った、まずは俺に入れて入れるぞ、ほいっと!よし、エッジ達を王都まで運ぶが家はあるのか?」
「宿住まいだな」
「シンディ、良い宿しらない?」
「私が住んでた宿ならそこそこ良い宿ですよ」
「三葉、安静は何日くらい?」
「10日あれば全快じゃろう」
「ナビ、シンディの宿近くで人気の無いところは?」
『あります、表示しますね』
ありがとう
「皆でぞろぞろも何だし、俺とシンディで行ってくるよ」
俺がエッジをおんぶ、シンディはおんぶだと女性の足が床に着くのでお姫様抱っこだ、······絵面は最悪だがまぁ、妥協しましょう。
「これから使う魔法も内緒ね、転移!」
パッ
「よし、シンディ案内をお願いね」
「案内もなにも、目の前の戸が宿の入口ですよ(笑)」
「マジか! 隠れ家みたいな宿だな!」
「知る人ぞ知る宿ですね、入りましょう」
宿を2週間取り、宿の人に食事の用意などを頼み俺達は宿を出た。
「よし、戻るか!転移!」
パッ
「ただいま!」
「お帰りなさい(ですの)!」×15
「心配無しですの?」
「はい、世話の方も宿の人に頼みました」
「安心ですの! このダンジョンは何階層?」
『ここのダンジョン! 何と! 2010階層! 水晶部屋は2011階層! あります!』
「深い(ですの)!」×17
『素材の他に魔道具が希に出ると表の看板に書いてあります! 後、言いにくいのですが、現在12階層に探索者18名おります』
「避けて行けない?」
『草原タイプですので見晴らしが良いですから(苦笑)』
「まあ、さらっと追い抜いて先に行きましょう! Let's Go!」
「は~い(ですの)!」×16
階層毎に交代でどんどん進み、あっと言うまに12階層、目をこらして見ると
「居ますねぇ、大回りしても見付かるなら普通に走って追い抜こう!Go!」
先行していた12人に追い付き、一言挨拶。
「お疲れ様、俺達は先を急ぐので! では!」
走り出そうとすると
「無礼な! 跪き頭を垂れよ!」
貴族か何かか?
「なぜ? 俺達は貴殿方の配下でも何でもないので、跪くいわれは無いです」
「貴様!」
そう言い切りかかって来たので腹パンパク
シュ
ド
ドサッ
シュ
「では、先を急ぐので!」
「副長! 貴様何をした!」
「何って、切りかかってきたから腹パンしただけだよ?」
「囲め! 構え!」
「敵ですね」
シュ
ドドドドドドドドドドドドドドドド
ドサッドサッドサッドサッドサッドサッドサッドサッドサッドサッドサッドサッドサッドサッドサッ
シュ
「貴方は剣を抜いてませんでしたので」
「ウサギさんですの!」
「あのおっさん繋がりかもしれないから、急ごうか(苦笑)」
「お主、強い!」
「では、急ぎますので、行くよ!」
「はい(ですの)!」×16
俺達は獣人達を置き去りにし、階層をどんどん進み480階層で休憩。
「ここも良いダンジョンやね」
「素材の種類も多いし魔道具だよね~」
「「ぶ~んでしゅ!」」
魔力を流すと羽が回り風が出る、······扇風機た!
ケイとユリが気に入って頭にはちまきで固定してあげた。
「うふふ、可愛い!」
「扇風機があるなんてね~それもハンディータイプ!」
「後、孫の手型のマッサージ機! エスさん達にお土産だね!」
「この通信機も、私達は要らないけど良い物ですよね」
「通信のはセレスさん達とかに良さげだよね、傭兵さんとかも!」
「数もそこそこあるから、喜んでくれますの!」
「よし! お昼までペース上げて行こう~!」
900階層ボス部屋前
「ボス部屋到着! ここでお昼休憩!」
「やった~(ですの)!」×16
「あけま~す! うわっ! 大量! 行けぇ~!」
シュパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパ
「お疲れ様!」
「お疲れ様!」×16
「お昼は、カルボナーラですの! スープはコンソメスープですの!」
出来立てをアイテムボックスに入れてたんやね。
コンソメスープをカップに、皆に行き渡って
「せ~の」
「いただきます(ですの)!」
『先ほどの獣人一行が魔物に襲われてます』
「あっ! 武器、防具、全部パクさんだったね(苦笑)、しゃ~ない、俺の残しておいて、すぐ戻るから。転移!」
パッ
「うわ~まだ気絶したままやったんかな? まぁ、速攻やね」
シュパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパ
「わりぃ~わりぃ~、武器と防具持っていったままだったな返しておくよ、ほいっと!」
ガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャ
「じゃあね」
「待ってくれ!」
「何で?」
あちこち怪我で血まみれの女性が待てと言う。
「助けてはくれぬか?」
「何で?」
「皆が倒れ手が足りぬ」
「何で? 俺が助ける理由無いよね?」
「だが······」
「昨日も獣人のおっさんに絡まれてムカついたのにってのは、八つ当たりか、でも、切りかかって来るわ、取り囲まれるわされた奴らを何で? 貴方なら助ける? 今囲まれてヤバいの助けたのは、武器とか俺が持って行ってたから、悪いと思っての事だから」
「助けぬな······」
「はぁ、こいつら起こしてやるから勝手に帰ってね」
俺は前に三葉に貰ったポーションを、こいつらの口に無理やり流し込んだ、後は1発づつペチッペチッとちょっと強めにシバいて起こしてやった。
「ポーション代は?」
「今は持ってない······」
「はぁ、ごめんなさいも、ありがとうも、あんたらお礼も言えやんのやね、どこの偉い貴族かなんか知らんけど下の民は可哀想やな、そんなのが上で偉そうにしてるんやもん、普通ちみっこい子供でもちゃんとありがとう言うよ、そんな子供以下やなあんたら、んじゃな」
と背中を向け立ち去ろうとしたら
「貴様! 言わせておけば! 殺るぞ!」
「ま、待て!」
起こしてやったバカ達は武器を手に取りまた突っ込んできた。
シュ
ドドドドドドドドドドドドドドドドド
ドサッドサッドサッドサッドサッドサッドサッドサッドサッドサッドサッドサッドサッドサッドサッドサッドサッ
シュ
「もう起こさないよ。次は知らないから、じゃあね」
「頼む、今のこやつらが悪かったのは認めるだが、私は死ぬ訳には」
「だから知らんって」
「私の身体をやろう」
と言って脱ぎだそうとするが
「俺、昨日16人と結婚して、今日はダンジョン楽しみにして来たんやけど、さらに貴女までなんて必要だと思う?」
「ぐっ!」
「うがっ」
倒した奴らが起き出す、軽くしておいたから早かったね。
「ほら、起きたからな、んじゃね」
シュ
今度は声をかける間を取らせずに、その場を後にし階層を下ったところで転移し、お昼ごはんに戻った。
「ただいまぁ~」
「お帰りなさい(ですの)!」×16
「お腹空いたよ、食べてちょっと休暇したら今日はクリアまで行けるかな」
うんうん
「ちょっと待っててね」
黒胡椒の香りとピリが美味っ!
最後にコンソメスープの残りを味わい
「ごちそうさまでした」
「どういたしましてですの!」
「それで、どうなりました?」
「魔物に囲まれてたから、まずは倒してしまって武器と防具返して帰ろうとしたら、助けてとか言うから気絶したままのバカ達を起こしたら、また襲いかかってきてまた気絶させた感じかな(笑)」
「くっくっくっ、どうせまた煽り倒して、じゃろ(笑)」
うんうん
「な、何の事かなぁははは」
「やったんだ(ですの)!」×16
『それはもう畳み掛けてましたよ』
「やっぱり(ですの)!」
ジト目が32個です。
「まあ、今度は起きたし大丈夫! そら、攻略再開!」
「は~い(ですの)!」×16
順調に1700階層でおやつ休暇、そして2010階層のボス部屋前
「ゴーレム系が良いよね。ヒヒイロカネ少ないし」
「そんなピンポイントで期待しても無理ですよ」
「ドラゴンが良いですの! うそっ子卒業したいですの!」
「うむ、ドラゴンの素材は欲しいのう」
「薬にもなるから、私もドラゴンに1票!」
「まぁ、開けてみましょう!」
ギィィィィィ~!
「ベヒモス!皆頑張れ!」
俺達は見学
皆が一撃づつ加え終わった時には
ズズンッ
とベヒモスは倒れ込み宝箱をドロップして消えた。
「宝箱とな、ほいっと! 鑑定! 良いよ~罠無しだよ~」
「は~い」×11
中からは様々な錬金術用の素材が溢れている。
「その宝箱もアイテムボックスやね、容量も中々のもんやしお持ち帰りして家に置いておきましょう」
「は~い」×11
収納し水晶の部屋へ入って
「次は、リリだよな、ペトペトしてやって」
リリは前に進み、ペトペト
『素体情報確認しました』
『お名前を』
「リリ!」
『確認 マスターリリご用命を』
「ここは悪者いても良いから範囲結界だけで良いよ、後はリンクだけで」
「解りました。アモルファス王国全域的の範囲結界、後は他のダンジョンとリンクをお願いします」
『アモルファス王国 全域範囲結界展開 完了』
『他のダンジョンマスター 確認しました リンクします』
魔力の供給!
むむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむ~!
『Lv MAX10』
「お名前は メイド王」
『メイド王 登録しました』
「お疲れ様、皆、外はどうするか決めた?」
「今回はアキちゃんの、古い京都風の街並みを再現したいと思います! ナビさんアキちゃんのイメージを皆に流せますか?」
『問題ありませんよ』
「京都風か! よし! 表の空から見てやっちゃいましょう! 転移!」
パッ
「浮遊!」
「ナビさんお願いします! せ~の!」
むむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむ~!
「うわ~(ですの)!」×17
碁盤の様な道があり瓦屋根が建ち並ぶ。
大きな神社っぽいのや五重の塔っぽい東寺? っぽい!
もうすぐ夕方やし、夕焼けとかあたったら綺麗やろうね。
「素晴らしい出来なのじゃ! 後は看板を綺麗にして帰ろうぞ」
俺達はスーと降りて行き看板前に
「和風にしやんとね、小さな瓦屋根が合うかな、ほいっと!」
トレント製の看板を立て、それを保護するべく東屋を作った
「良い感じやない?」
「カッコいい(ですの)!」×16
「ユタさんこれやったら京都風にバッチリや!」
「貴様ら!」
そこへ、タイミングの悪い事に奴らが帰ってきた。
「今度は何? 助けてもらってまだ何か文句あんの?」
「我々をどこまでも愚弄するか!」
「排除したら良かったね~」
「ほんまやなぁ」
「この御方は獣王国の王女様だ! 跪き頭を垂れるのが筋だ! さっさと」
シュ
ドドドドドドドドドドドドドドドドド
シュ
今度は気絶させない。
「で、まだ何かある?」
「貴様は、獣王国を敵に回すか!」
「ああ、昨日、アモルファスの王城で、絡んできたから、王のおっさんシバいて敵対したぞ、それで何の用?」
「なっ! 父を倒したのか!」
「ぐはっ、その様な」
「戯れ言だ! ぐぅ」
「ニヤニヤ笑ってバカにした口きいてくるから、俺もニヤニヤ笑ってデコピンで倒したぞ」
「「でこぴん! ぴしっぴしっ!」」
耳っ子ちゃん達、楽しそうね(笑)
「後は、突っ込んできたから足かけて転ばせ壁と本棚にぶち当てて、剣抜いたから腹パンして捨てた(笑)」
「なっ! 貴様ぁ~! 王を!」
「あんな奴が王さんなんて、住民がほんま可哀相やなぁ、そう思うやろ王女さん」
押し黙っていた王女さんに話をふる。
「倒したのだな」
「よわよわやったし、うちのメンバーやったら誰でもワンパンやね」
「「わんぱん! しゅっ! しゅっ!」」
耳っ子ちゃん達それは2発になってますよ(笑)
「跪け!」
唸っている者達へ王女さんは言い放ち自ら剣を外し地面に置き跪く。
「なっ! 王女!」
「父を破ったのだ、獣王国国王はその御方だ! 頭が高い!」
「しかし我々は見ておりませぬ! 謀っているとしか!」
ガヤガヤしだす獣王国の兵士さん達
「王何てやらないから、止めてくれない、もう帰ろうか」
「門開けてないよ」
「そっか、こいつら帰れやんなぁ、よし!」
「王命である! 今から使う魔法の事はいかなる方法を使おうと他者に教える事を禁止する! 永続である!」
「なっ! 王命がつかえるだと!」
「んじゃね。転移!」
パッ
「どこに?」
「アモルファスの執務室へ、思いついたのがそこやったから(笑)」
「ビックリしてるじゃろうな。くっくっくっ」
「わちゃわちゃしてるってぇ~」
アモルファス王国 王城 執務室
「何奴!」
「急に現れただと······ん? 獣王国の王女ではないか!」
「ここは! なっ! アモルファス王!」
王女達は跪く
「うむ、いきなり現れたがタンジョンに赴いたと聞いていたが」
「直言失礼します。我々、王女を含み18名で、素材が採れるダンジョンへ向かい探索していたところ、17名の不敬な口をきく者達に合い、その後は喋ることは出来ませぬ、王命をかけられて口を割ることは」
ユタ達であろうな。
「その者達は、男の子1名、女の子16名の団体だな?」
「はっ! ご存知でしたか! あの者らは即刻打ち首をせねばなりません、王を倒したと謀り、王女を敬いもしない不敬者であります!」
「まず、打ち首にはせん」
「なっ! 何故でありますか!」
「まて、まだ続きがある、獣王国国王を倒したのはワシの前で片手、片足で倒しよった」
「まさか!」
「宰相も、ワシと同席しこの目でしかと見た。次の王女を敬うと言うのも当てはまらん」
「なぜ?」
「かの男の子は、我が娘、パラミス、パミュ2人を昨日娶った、時期国王だ、そこの王女は時期女王か?」
「まさか! 確かに姿絵に似た者がおりましたが······」
「いえ、獣王国国王は現国王を倒した者が即位する決まりです。ですのでその御方が獣王国国王になります」
「王女様! 認めると言うのですか!」
「承認もある。この掟は違えられん! であるから私も鍛えていたのではありませんか! 国の2番手まで上り詰めた私が手も足も出ない父を倒したのだぞ! 国王はあの御方だ! 2度とあの御方に対し不敬を働くな! 働けば私がその首を貰い受ける! 良いな!」
「はっ!」×17
「お騒がせすみませぬ、アモルファス国王様」
「良い、2国の王か、いや、魔道王国の王女もだな、気になる娘も居たが······」
「気になるとは」
「うむ、昨日の結婚式の花嫁の中に大国の王女に似たものがおったのだか······」
宰相は書棚から分厚い本を1冊抜き持ってきた。
「こちらが、大国のナオ王女の姿絵になります」
「ふはっ!」
「どうされました! まさか!」
「大国も一人娘であったな?」
「はい」
「ユタは4国の国王になるぞ!」
「なっ!」×19
「アモルファス、魔道王国、そして大国の王女を娶り他に嫡子もおらん! そして、獣王も倒したのだぞ! 大帝国皇帝だな」
「······ユタ様はいずこに」
「今は魔道王国ダンジョン街に居を構えている」
「お主達は国へ戻り皆に伝えよ! 私はユタ様に許しを頂かねばなりません、1人早馬で今から向かいます! アモルファス国王様、申し訳ありませんがこの場は急ぎ向かわねば、お許しを!」
「うむ、出来るかどうかは解らないがやってみることだな、良い! 退席を許す!」
「はっ!」×18
獣王国の王女達は部屋を出足早に城を出て、王都の街並みを抜け、魔道王国へ向かう王女と、獣王国へ向かう兵士達に分かれ馬を飛ばすのだった。
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『ぼちぼちです』
『ダメダメや!』
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